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渋谷のパルコ劇場で上演中のミュージカル『サンデー・イン・ザ・パーク・ウィズ・ジョージ ~日曜日にジョージと公演で~』を観に行ってきました。はぁ~・・・長いタイトル(汗)。

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この作品はジョルジュ・スーラの点描画「グランジャット島の日曜の午後」にインスピレーションを受けたスティーブン・ソンドハイムが曲を書いています。スーラという名前は馴染みがなくても、「グランジャット島~」の作品は見たことある人が多いのではないでしょうか。私もその一人です。これを点で描いているっていうんだから・・・ほんとスゴイデスよねぇ。

ロビー入るとすぐ出演者宛の花が色々と飾られてあるんですが、一番真ん中の目立つところに石丸幹二さん宛に片岡愛之助さんから贈られた胡蝶蘭がありました。そういえば愛之助さんと石丸さん、四季時代から友達だってどこかで聞いたことあったなぁ。なんだかその花を見ただけでファンとしては嬉しかったり。
今回の座席位置は自力でチケット取った割にはものすごい特等席。ちょうど全体が見渡せる前方列のほぼど真ん中!関係者席でもいいくらいのところでちょっとビックリしてしまった(笑)。全体的な埋まり具合としては7割くらいだったかな・・・。

演出はソンドハイム作品を過去にも手がけている宮本亜門さん。亜門さんの演出って当たりハズレがあるので(汗)ちょっと見る前から不安もあったんですが・・・個人的にはけっこう今回はよかったかも。画家のストーリーなので舞台空間に作品の背景をバーッと映し出していたり、真っ白で殺風景な舞台に線や色が次々に出てきたり・・・舞台美術よりも映像を駆使した感じで面白かったです。オリジナルもこんな感じなのかな?

出演者
石丸幹二、戸田恵子、諏訪マリー、山路和弘、春風ひとみ、畠中洋、野仲イサオ、花山佳子、鈴木蘭々、冨平安希子、岸祐二、石井一彰、岡田誠、南智子、中西勝之、堂ノ脇恭子


以下、ネタバレを含んだ感想になります。





今回は全く前情報を入れず、ただ或る画家の生涯を描いたミュージカル・・・くらいしか分からないままの観劇。プルミエールの特集とかも録画したまま見ないで我慢してきました(笑)。見終わった感想としては・・・もう少し情報仕入れとけばよかったかなと。1幕と2幕がガラっと変わるところとかはちょっと戸惑ってしまったので(汗)。
それにしても、相変わらずソンドハイムの音楽は難解ですねぇ~。今回は特に大きなミュージカルナンバーがあるわけでもなく、どちらかというと音楽劇っぽい感じの・・・独特のメロディーが多かったので見ていてなんだか不思議な気持ちになることもしばしば(汗)。なので、ミュージカル初心者の人にはどちらかというとあまり勧められないって感じの作品だったかなぁ。万人受けするものではないと思うので。

ただ、私はどうも好きなんですよねぇ・・・ソンドハイムのあの独特の不協和音から奏でられる美しいメロディーが。『カンパニー』のような早口でまくし立てるナンバーも健在で面白かったし(←戸田恵子さんが完璧に歌いこんでました!)
1幕のラストに歌われるナンバーで登場人物たちがスーラの絵の配置通りに並んでいくシーンは見ていてちょっと鳥肌たちました。母親に「あなたが本当に描きたいものはなんだったの」と聞かれたジョージは『秩序だ』と閃き、1幕クライマックスで見事に「グランジャット島の日曜の午後」が完成するんです。あまり頭に残るナンバーは少なかったけれども、このときの旋律とハーモニーはそれは美しく壮大で感動的でしたよ。このシーンにたどり着くまでの紆余曲折が色々ありましたから・・・それらを乗り越えた末に完成したっていう点でも見ていて胸が熱くなります。
鳥肌が立ったといえば2幕のクライマックスもそう。スーラのひ孫・ジョージが「グランジャット島の日曜の午後」に描かれていた人々に囲まれながら苦悩の末に新しい一歩を踏み出すというシーンなんですが、不協和音っぽい音なのになんだかとても心地よい美しい音楽で・・・それがジョージの新たなる出発への希望の音楽でもあって・・・いつの間にか胸が熱くなって涙が溢れてしまいました。

ジョルジュ・スーラの半生を描いている一幕。神経質で恋人のドットも自分の芸術の素材という存在で見てしまうスーラ。そんなスーラについに我慢ができなくなったドットは彼の元を飛び出し、自分を女性としてみてくれる優しいパン屋のルイと暮らし始める。スーラはドットを失ったことで彼女の存在の大きさに気がつくものの、その想いを最後まで素直に告げることができなかった・・・。このスーラとドットの関係が見ていてチクチクと胸が痛むほど切なかったです。
また、スーラとジュールの微妙な関係も見ごたえがありました。内に篭っているスーラに対してジュールは社交的で自分の作品が世間で認められていく。そのことへのスーラの焦り・・・苛立ち。自分の世界でしか生きられなかった不器用な生き方が何とも哀れでならなかったです。

第二幕に入ると突然現代になり、登場人物たちもガラッと現代人に。冒頭に出てくるスーラのひ孫・ジョージが発表する音と光の現代アートがすごく斬新で美しかったですねぇ。
ひ孫のジョージはスーラと違って何とか人とのコネクションを使って世に出ようとしているタイプ。心の中では表面的に接してくる人たちを軽蔑しながらも彼は世間とのつながりを求めているんです。この対比が面白かった。しかし、ジョージも自分の進むべき道がはっきりとは見えずに悩み苦しんでいる。どう進んでいっていいのか苦悩する彼の前にスーラの恋人だったドットが現れるんです。彼女と心の交流をしていくうちに、新たな道へ進む勇気を持てたジョージ。ラストはとても感動的でした。

ジョルジュ・スーラとジョージの二役を演じた石丸さん、難しいソンドハイムのナンバーをどう歌うのか楽しみにしていましたが、非常に安定感があってよかったと思います。一幕のスーラがドットとの関係やジュールとの関係に悩み苦しんで壊れそうになってしまうシーンは繊細さと激しさとが同居したような芝居でとても印象的でしたね。二幕のジョージ役は等身大な感じ。ジーンズ姿がやたらかっこよかったです(笑)。
ん~、やっぱり石丸さんは四季にいたときよりも今のほうが輝きが増しているような気がする。すごく生き生きとしてるんで。そんな石丸さんを見れただけでも見に行ってよかったと思いました。

スーラの恋人・ドットとジョージの祖母を演じた戸田さん、もうすべてが素晴らしかったです!ソンドハイムの難曲も危なげなく、時にはコミカルに可愛く・・・時には哀愁たっぷりに切なく歌いこんでいて本当に感動しました。石丸さんの恋人役としては年齢的に最初どうだろう・・・と思ったんですが、見ているうちにその違和感も感じなくなりましたね。二幕のおばあちゃんもコミカルですごく可愛かったし。改めて戸田恵子のすごさを再確認した舞台になりました。

演じ分けのすごさといえば・・・フランツとデニスを演じた畠中洋さん。「ニューブレイン」でも石丸さんと共演してた私の大好きな役者さんなんですが・・・やっぱり畠中さんも上手いです!1幕のプレイボーイでトゲのある御者と2幕の気弱でオドオドしている技師と・・・全くの別人(笑)。さすがだなぁと感動しました。願わくば、もう少し畠中さんにもソンドハイムナンバーを歌って欲しかったかも。とっても美しい声の持ち主なので。

1幕と2幕の変わりようがやたら面白かったのが山路さんと春風さん。この二人も全く違ったキャラクターを演じているんですが・・・2幕は特に笑えます(笑)。
諏訪さんと花山さんの存在感も見事だったし・・・この作品、本当にキャストが全員レベルが高くて見応えがありました。

ストーリー的・音楽的にちょっと難解な作品ではありますが、良質なミュージカルだったと思います。


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