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風を継ぐ者
演劇集団キャラメルボックスの100回記念公演『風を継ぐ者』を観にサンシャイン劇場まで行ってきました。劇団で100回公演続けるってすごいことだと思います。その節目に『風を継ぐ者』を再び上演してくれたことは嬉しかったですね。

この『風を継ぐ者』ですが・・・私にとってもかなり思い入れの深い大切な作品です。観劇にハマって間もない頃の1996年、上川隆也さんが出るということを知って"生で上川さんの芝居が見たい"という相変わらずのミーハー根性で観に行った最初のキャラメル作品がこの『風を継ぐ者』でした。つまり、私とキャラメルとの出会いの作品でもあるのです。そんなミーハー気分で観に行った初演の『風を継ぐ者』でしたが、舞台が始まると作品の世界観に夢中になり・・・いつの間にかキャラメルボックスのファンになってサポーターズクラブにも約6年入っていました(笑)。
でも、今まで観てきたキャラメルの中でやっぱり一番特等席的存在なのは『風を継ぐ者』なんですよね。この作品に出会うまでは幕末の歴史にほとんど興味がなくむしろ苦手だったんですけど(汗)、見終ったあとにその考えが一転。特に新選組にはものすごく興味を持って小説や参考書などを買って読みふけりました。私が幕末・・・特に佐幕派側に感情移入しているのは『風を継ぐ者』の影響を強く受けています(←『また会おうと龍馬は言った』はあまりハマれなかったし 爆)。そのくらい、大好きな作品です。

キャラメルの舞台は去年の「君がいた時間~」以来だったんですが、相変わらずロビーは大賑わい。グッズも相当充実しています。ここにくると、どうしても何かしら買いたくなっちゃうんだよなぁ・・・(苦笑)、ということで、トーク&フォトブックと音楽集GREENをご購入。
そういえば・・・購入はしなかったんですが気になったのが大内厚雄さんの1500ステージ記念カード。キャラメルの中でも大内さんはけっこう好きな役者さんなんですが・・・そうかぁ、もう1500ステージも。私がキャラメルを知ったときにはまだ新人さんだったのでちょっと感慨深く思いました。このカードの裏に書かれているキャラクターは大内さんが実際に考案したもので劇中にも出てきますよ(笑)。やっぱ買えばよかったかなぁ。

客席は平日昼間にも関わらずかなり盛況でしたが、キャラメル側が言うには平日チケットには空きが多いんだとか(苦笑)。まぁたしかに通路席とかはなかったけど・・・それでも相当埋まってたようには見えたんだけどなぁ。やっぱし不況の影響?『風を継ぐ者』は本当に面白いと思うのでたくさんの人に観てもらいたいです。
ちなみに今回は加藤さんと新人役者さんとの前説がありませんでした。前説ではなく映画みたいなスクリーンが下りてきてグッズの紹介したり観劇前の注意事項をしたりといった感じ。キャラメルを見るのは久しぶりだったので・・・最近はこんな形に変えたんだろうか。でも、つくりはやっぱり面白い。特に注意事項を促す映像はかなり笑えました(←特にオチ担当の岡田達也さんがやたら面白かったです 笑)


キャスト
立川迅助:左東広之、小金井兵庫:大内厚雄、沖田総司:畑中智行、土方歳三:三浦剛、三鷹銀太夫:安部丈二、桃山鳩斎:西川浩幸、つぐみ:實川貴美子、たか子:岡田さつき、その:渡邊安理、美祢:岡内美喜子、秋吉剣作:石原善暢、小野田鉄馬:小多田直樹、宇部鋼四郎:粟野史浩(文学座)


以下、ネタバレありきの感想になります。






96年の初演、01年の再演を経て8年ぶりに再演された『風を継ぐ者』。私の『風~』観劇も3回目になります。初演と再演はキャラメルボックスのベテラン組が中心部を固めていたんですが、今回の3演目は若いキャストさんたちが中心。キャラメルの作品は最近行ったり行かなかったりだったので、半分くらいの人は初めましてでした(爆)。初演と再演のキャストにかなり思い入れがあったので観る前は正直「大丈夫かなぁ」といった不安もあったんですけど・・・やっぱり作品の力は偉大!全体的な雰囲気としては"若いな"といった感覚があったんですけど・・・でも、ストーリーがしっかりしているので違和感みたいなものはほとんど感じませんでした。こんな若さが疾走する『風を継ぐ者』もありじゃないかなと。

時代背景はちょうど池田屋事件が起こって蛤御門の変が勃発したあたりが中心。新選組が盛んに活動していた時期に走ることだけが得意な立川迅助と頭脳明晰で剣の腕もたつ小金井兵庫が入隊してくるところから物語が始まります。迅助が新選組に猛烈な思い入れがあるのに対し、兵庫は嫌々入隊した経緯があるんですが、この二人は何かとコンビを組むことが多い。そんな彼らが入隊したのが沖田総司率いる一番隊。
ところが沖田は池田屋騒動の戦いの中で結核を発病して倒れてしまう。そんな沖田を無理やり親戚の診療所に連れて行く迅助たち。沖田を毛嫌いしている診療所の人たちの気持ちを慮って自分の名前を偽る総司。そんななか、池田屋で沖田に殺された長州藩士の妻・美祢や仲間の宇部たちが敵を討ちにやってきます。総司や土方、迅助や兵庫は彼らとの戦いに巻き込まれていき・・・
と、こんな感じのストーリー。

私が一番好きなシーンは診療所での戦いの場面ですね。ここではZABADAKの「POLAND」という曲が流れるのですが・・・その音楽と戦いに巻き込まれている人たちの気持ちが見事にシンクロしていて、観ているだけで泣けてくるんですよ。この曲を初めて初演で聞いたときはものすごく感動してZABADAKのCDを買ってしまったんですよね(笑)。
この3演目の戦いの場面もかなり泣けました。迅助が一人で宇部たちに立ち向かおうとしたときに沖田が現れるシーン、沖田が剣作に無防備のまま斬られようとするシーン、迅助が兵庫に刀を投げ渡すシーン(←これがかなり絵的にもカッコいいんです)・・・などなど、ここでは名シーンの連続。その中で一番ウルウルッとくるのが土方が現れて宇部を斬り殺そうとするのを沖田が止めるシーンです。宇部に止めを刺そうとする土方に沖田は涙ながらにやめるよう訴える。それに対して土方は
「そんな目で俺を見るな!まるでオレがお前を殺そうとしているみたいじゃないか」
とうろたえる。そんな土方に沖田は
「同じことなんです、土方さんがその人を殺してしまったら!」
と叫ぶ。あの人を斬りまくってきた沖田が『斬るな』と必死の形相で訴えるこの場面はかなり泣けます。

その後、新選組は悲劇の末路をたどるのですが・・・そのことは兵庫が隊に居たときからずっと書き溜めていた日誌によって語られていきます。明治の世の中になり、立場的に敵同士だった兵庫と剣作は友情を深めているんですよね。そんな世の中を見ることなく散っていった新選組・・・特に沖田のことを思うとあの日記は切なくてたまりません…。
そしてラストシーン。兵庫と剣作は初めて野球を見ているのですが、この試合に迅助が出ている。試合が終わったあとに兵庫と剣作は飛びきりの笑顔で迅助に声をかけます。それに笑顔で答える迅助に兵庫は
「10年間、何してたんだ!?」
と問いかける。それに対して迅助は兵庫にしか聞こえない声で答えるんですが・・・このシーンがまた泣けるんです(涙)。ここは本当に上手くできてると思う。明治の平和な世の中を見ることなく散っていった沖田・土方・三鷹が出てくるシーンはとにかく泣けます(涙)。このときにかかるZABADAKの「Tears」もすごくいいんですよねぇ・・・。

ん~・・・他にもたくさん見所がある作品で、ここには書ききれない(笑)。やっぱり何度観ても、キャストが変わっても、この作品は好きだなぁ。平日マチネが水曜日しかないのが残念。他の日にもあれば行っちゃったかも(笑)。


迅助を演じたのは本公演の主役が初めてという左東広之くん。もともとこの役は初演の今井さんをイメージして書かれたとのことなんですが、すごくそれに近い迅助だったんじゃないでしょうか。大汗かきながら何事にも必死に生きた迅助の生き様がよく出ていたと思います。もう少し必死さの中にも余裕な部分があればもっとよくなるんじゃないかな。

沖田を演じたのは再演で小野田を演じていた畑中智行くん。キャストを一新すると聞いたときに沖田のイメージだったのは畑中君だったんですが、やっぱりイメージに合ってますね。初演・再演と沖田を演じハマリ役だった菅野さんのあとを上手く引き継いでるなぁと思いました。ただやっぱり・・・菅野さんの沖田のイメージがすごく強烈に残ってたのでなんとなく物足りなく思うことも・・・。つぐみとのシーンではもう少し哀愁みたいな空気を出せればよかったかなぁと感じました。それから、剣作に斬られようとするシーン。私は菅野さん演じる沖田が悲しく笑ってうつむきながら前に出た姿がとても感動的で印象に残っていたんですが、畑中君はまっすぐ前を見据えた感じで前に出てたんですよね。これはたぶん解釈の違いだとは思うんですが・・・やっぱりあそこにはもう少し哀愁がほしいかも。ただ、そのほかの表情や動きなんかはすごくよかったと思います。

土方を演じたのはベイスターズの三浦投手の弟さんとしても有名な(笑)三浦剛くん。こちらもやっぱり初演再演の上川さん・大内さんのイメージがものすごく強烈に残っていたので・・・最初はちょっと違和感みたいなものは感じました。登場してから序盤のほうは土方の威厳みたいなものがあまり感じないなぁ・・・なんて思っていたんですが、池田屋シーンあたりからグングン存在感が出てきて頼もしい副長に!最後のほうでは三浦君の土方にハマっている自分がいました(笑)。声がけっこう澄んでいてきれいなのが印象的なんですが、もう少し威厳が出るとさらによくなるんじゃないでしょうか。見所は宇部役の粟野さんとの対決シーンですね。あれはすごい迫力だった。

三鷹を演じたのは安部丈二くん。彼はホントに初見の役者さんだったんですが・・・いやぁ、面白かったです。あの一人レッスンシーンはかなり笑えた。土方との丁々発止とかもテンポよく演じていたし、動きも非常によかったんじゃないでしょうか。

長州藩の宇部を演じたのが文学座から客演していた粟野史浩さんです。キャラメルにはないタイプの役者さんで今回の舞台に新しい風を送り込んでくれた役者さんだなぁと思いました。最初に粟野さんがキャラメルに出ると聞いたときは宇部役だろうなとすぐに予測できたんですが・・・それ以上のものを見せてももらえたような気がします。宇部って長州浪人でこの作品では敵的存在。笑いを取るようなシーンもなくてすごく難しい役だと思うんですが・・・それは見事な存在感でしたよ。静と動が同居した、すごくどっしりとした存在感はさすが。決して前面に出て目立つポジションにはいないんだけど、オーラだけで圧倒するようなものがありました。それと、殺陣の形がとてもきれいだったのも印象的です。キャラメルの殺陣はけっこう派手で勢いで魅せるみたいなところがあるんですが、粟野さんの殺陣は型がすごくきれいでそれでいてあのスピードのなかに溶け込んでて・・・他とは違った味があって見ごたえがありました。
観劇後にお話しさせていただく機会があったんですが、すごく楽しくて宇部とは違って笑顔の可愛い素敵な役者さんでしたよ。今後の活躍を期待したいと思います。

初演から参加しているメンバーは兵庫役の大内厚雄さんと、たか子役の岡田さつきさんと、鳩斎役の西川浩幸さん
大内さんはやっぱりカッコイイですねぇ。最初はどうしても再演のときの土方がちらついてしまったんですが、観ているうちに兵庫の飄々とした魅力にどんどんハマってしまいました。それとリーダーシップ的な雰囲気をすごく感じました。大きな役者さんに成長したんですねぇ、大内さん。
岡田さんはつぐみからたか子へコンバート。コチラも最初はどうしてもつぐみのイメージが抜けなかったんですけど・・・西川さんとのやり取りが軽妙で楽しいオバ上を熱演。すごく楽しかったです。
西川さんは再演から鳩斎先生を演じているわけですが、相変わらずのノラリクラリっぷりが癒されますねぇ。でも今回は笑いはけっこう抑えてたのかな。真面目モードな芝居が印象深いです。カツラも前回よりおじいちゃんぽくなっててかわいかった(笑)。

そのほかの役者さんたちもすごく頑張っててよかたったんですが、まだ勢いだけで芝居の部分に余裕が感じられない人がチラホラいたので・・・そこのあたりはもう少しかなぁと思いました。若いキャストさんたちなので色々大変だとは思いますが頑張ってほしいです。

とにもかくにも、『風を継ぐ者』が観れてよかった~。これを観ると本当に新選組が好きになる。



ネタバレのダイシェストムービーがありました。感動を再び!という方はぜひごらんあれ。

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