私はこのドラマをずっと見ていたわけではないんですが(汗)、「ちりとてちん」の草若師匠こと渡瀬さんが出てるということで前シリーズはちょこちょこ見てました。渡瀬さん演じる加納とイノッチ演じる浅輪の関係とかがけっこう面白いなと思ってたんですが、お気に入りのキャラは
でした。上司の娘さんと付き合ってるんだけどなかなか結婚まで踏み切れないんですよね(笑)。9係ではいっつも上から目線でギャーギャー言ってるのに、ふと弱いところが出ちゃうみたいなところが好きでしたが、今シリーズもそれは健在のようで嬉しかったです(笑)。
今回の事件は人気占い師の
ゴッドアイ・マリーが何者かに殺されたというもの。この事件が起こった時点で、虎ちゃんファンの何人かは・・・
「ひょっとしたら」と感づいたのでは(笑)。彼がゲスト出演すると知ったときにすでに犯人予想してる人多かったんじゃないかと。実は私もその一人だったりしますが(爆)。
ちなみに、マリーの遺体の監察にやってきたのは
原沙知絵さん演じる真澄。原さんといえば・・・「ちりとてちん」ファンにとってはいまだに奈津子さんのイメージが。渡瀬さんと原さんが同じ画面に映ってるといまだにあのドラマの光景が頭を過ぎるんだよなぁ(笑)。
で、なんだかんだ調べてくうちに北島という代議士に行き当たる9係。この北島事務所の顧問弁護士である
高坂弘明が加藤虎ノ介くんでした。いやぁ、なんか、登場したときから
怪しい空気が漂ってたよ(爆)。ってか、虎ちゃん、少しまた貫禄ついたかな?
で、第一発見者が北島の秘書の娘さん。この秘書役が
春田純一さんなんですけど、前クールの『臨場』でも出てきましたよね。春田さんも怪しい男って雰囲気を感じさせる俳優さんなんだよなぁ~(笑)。10年前くらいに舞台で見たときはすごいカッコいいヒーローみたいな役で登場してたんだよなぁ。最近では怪しい男役が多くなっちゃったけど(苦笑)。
殺されたマリーの本名を知らないという北島たち。その中で一人うろたえてる第一発見者の里実の様子をチラッと見てる高坂@虎ノ介くんの表情がなんか
可愛かった。
その後、事件はイノッチ演じる浅輪くんも巻き込んであらぬ方向に。マリーの友人だった池上弥生はかつて交番勤務だった浅輪にほのかな想いを寄せていたもののことごとく邪魔されて結局何も悩みを相談できないまま堕落して死んでしまったと。あの時もっと弥生を気遣っていればと後悔する浅輪君、哀れ。
で、浅輪くんは哀れな最期を遂げた弥生の父親が事件に関係あるのではないかと思い加納さんと一緒に高坂法律事務所へ聞き込みに。なんか、
渡瀬さんに状況説明してる虎ノ介くん見ると・・・どうしても、過ぎってしまいますなぁ・・・
師匠と四草が(笑)。
弥生の父親について何か知らないかと聞かれても
「はじめて聞く名前だし・・・」としらばっくれてる
(←どうしてもそう見える 爆)高坂。その上でシレっと
「そういえば、マリーから妙な男に因縁つけられていると相談受けたことがある」と語っちゃってるよ
(←いや、この時点ではまだ犯人確定してないし 笑)。
そのときちょうど第一発見者の里実が高坂の事務所を訪問。なんと、高坂の婚約者らしい。この時点で・・・
この子、騙されちゃってるんじゃないか!?と悪い予感が過ぎった私(爆)。もう、はなから虎ちゃんが怪しいと決め付け状態で見てるよ(爆)。
そんなとき、第二の殺人事件発生。殺されたのはマリー殺しの重要参考人と思われた弥生の父親。監察医の奈津子・・・じゃなかった、真澄は
遺体の足に傷があることに着目。師匠・・・じゃなかった、加納さんは
墓地の壁に血痕がついてることに着目。この状況証拠が・・・
なんだかなぁ~(←阿藤快さん風に 笑)。これって、犯人、けっこうマヌケですよね
(←それが高坂であると想定できるだけになおさら 笑)。
これに関わってるのが
マリーの部屋から消えた一冊のアルバムだと睨んだ加納さんたち。調べていくうちに行き当たったのが
春田@大野秘書。やっぱりこの人怪しい人だったよ!・・・と、思いきや、実は
娘想いの人のいい父親だったことが判明。お仕えしている北島代議士がバッチリ写っちゃってるそのアルバムが見つかったらヤバイと盗んじゃった、なんとも、忠実ゆえの悲劇に見舞われた真面目な男でした。いやはや、春田さん、今回は珍しくいい人だったのね~。
ということは・・・やっぱし・・・
ということで、9係に呼び出されて尋問を受けたのは
虎ちゃん@高坂弁護士でした(笑)。もう最初から
「こいつ怪しい」という目で見てたので(爆)意外でもなんでもなく・・・やっぱりねって感想です、ハイ(笑)。
色々尋問されながらもシラを通そうとしてる
悪いヤツ、高坂!いやぁ・・・出てくる出てくる、悪事の数々が(笑)。そもそも大学のサークルっていうのがかなりヤバすぎるだろう。以前にあったよなぁ、有名大学で起こった
極悪非道の・・・女性の立場だったら死んでも許せないようなサークル事件が。あれと似たようなことやってた・・・その代表者が高坂だったとは。こりゃ許せんぞ!その時代にマリーと撮った写真みたいなのも証拠品として提示されたんですが・・・いやぁ~・・・いかにも
女ったらしな極悪非道っぽい表情した高坂がバッチリ映っちゃってるよ!虎ちゃん、あの写真撮るときどんなんイメージしたんだろうか(笑)。あれ、かなり完璧な役作りだと思った。
しっかし、高坂の下の名前の
"弘明"を文字って"ヒーロー"というサークル名だったとは・・・あまりにも安直すぎて笑うしかないよな(苦笑)。単純というか、抜けてるというか・・・そんな人物を虎ちゃんが演じるとなぜかもう、笑うしかないみたいな気持ちになっちゃいましたよ。
でも、尋問されて必死にその罪から逃れようとあれこれ言い訳を繰り出してるときの虎ちゃん@高坂はなんだか
可愛かったな(笑)。必死に隠そうとしてるけどついつい出ちゃうっていう虎ちゃんの困り顔芝居は好きです。
さまざまな写真の状況証拠を突きつけられてとうとう高さかは観念して取調室に。ところがコイツ、まったく後悔とか反省とかそんな態度見せないんだよなぁ~。あの余裕の表情というか・・・そんなところが
ホンットむかつく・・・んだけど、虎ちゃん見てるとどこか
"可愛い"とか思っちゃう(笑)。
結局、北島の後継者として代議士まであと一歩という野心までたどり着こうかというときに
(←北島の秘書・大野さんが自分の娘の恋人だからって推薦してくれたらしい・・・。こんな男とは露知らなかっただろうねぇ)、マリーが弥生の父から昔のことをかぎつけられてると相談され、彼に近づいた時に弥生の日記の存在を知ってしまったと。この日記には高坂のサークルのことなんかも書かれてたわけで・・・そんな過去がバレたら代議士への野心が水の泡。
"マリーは絶対いつかバラすに違いない"と確信して殺害。弥生の父親もマリー殺しの犯人に見せかけるために殺害。と、こんな顛末ですが・・・弥生の父親を殺したときの犯行があまりにもズサンだったよなぁ、高坂
(←マリーが死んだと死って"神様がいるんですねぇ"と呟いた父親を無慈悲に殺害したあとの「いるわけないだろ、そんなの」と吐き捨てたときの虎ちゃんの芝居はGood!だった)。
ちなみに浅輪くんを脅迫したのはかつて、弥生を無理やり車に乗せた現場を見られていたと思ったからで・・・つまり、浅輪くんは高坂に利用されちゃっただけみたいです(苦笑)。
すべての犯行を悪びれもせずにシレ~っと他人事みたいに話してたどこまでも憎ったらしい高坂でしたが、一通り語りつくすと突然
キレちゃいましたよ!
「母親はまだ幼かった時分に他に男作って逃げちゃって、それ以来、自分は女を信じないし愛することもない。女は利用するものだ」という背景があったようなんですけど・・・多くの虎ノ介くんファンはこの生い立ちを聞いて
「またかよ」と思ったんじゃないでしょうかね(笑)。いやぁ~・・・四草、久木田と続いて
またまた母親に捨てられた男の役だったのかい(苦笑)。まぁ、こんだけの極悪非道な犯罪をやり遂げる人物だからそれなりの捻じ曲がった背景はあるんだろうなと思ってはいましたが・・・それにしてもねぇ。なんか高坂の犯行にいたるまでのものとしては、ちょっと
安直だったような気もするんだよなぁ。
つまり、虎ちゃんがこの役にキャスティングされたっていうのはこういった不幸な生い立ちの人物にピッタリだと判断されたってことなんだろうか(苦笑)。そろそろこの不幸を背負う路線から脱却してほしい気がするけど、まだしばらくは仕方ないかもな。
ちなみに、虎ちゃんのキレ演技は相変わらず
迫力満点です(笑)。インパクトはものすごくあるんだけど、なんだか唐突すぎるっていう気もするんだよなぁ。高坂の感情の高ぶりは伝わってくるんだけど・・・テレビ的に見ると
ちょっと加減してもいいんじゃないかと思ってしまいます。感情爆発するときの虎ちゃんの芝居って
モロ舞台っぽいから
バランスがちょっと悪いように見える(汗)。テレビではそこまで激しくやらなくても他の表現方法で伝わると思うんだよなぁ。まだ加減が難しいかもしれないけど・・・徐々にテレビ向けの芝居と舞台向けの芝居の区別をつけていってほしいな・・・なんて、個人的には思います。
シャウトするだけしたあと、浅輪くんから
「かわいそうなヤツだな」と捨て台詞を吐かれふてぶてしく椅子に崩れ落ちる高坂。このときの、
まだ感情の高ぶりを抑えきれないのにそれをぶつける術が閉ざされて興奮状態になってる・・・みたいな虎ちゃん@高坂の表情はすごく繊細でよかったです!表情見るだけでそのキャラの心情が読み取れるっていう虎ちゃんの芝居はすごく好き。
あまり口出しせずに高坂の自白を聞いていた加納さんでしたが、最後はビシッと一言。
「男と女っていうのは、助け合ったり、愛し合ったりするもんだろ。利用することしか考えらんないなんて、刑務所に行って勉強してこい!」さすが加納さん!感情的に高坂を怒鳴りつけるんじゃなく諭すように語ってましたよ。ああいう風に言われたほうが極悪非道の高坂も少しは罪悪感みたいなものを感じるように・・・・なる・・・・・のかもしれないかなと。それにしてもこのシーン、私にはどうしても
"草若師匠が四草に説教していた図"と重なって見えてしまった(爆)。これって「ちりとて」ファンに対するサービスカット!?
(←そんなハズはなだろう 笑)。いかんなぁ、自分(苦笑)。
そんなわけで、虎ノ介くんのゲスト出演は無事に(?) 終了しました~。
ドラマ全体の感想としては・・・うーん、今回はこのあと見ないかも。前クールでやっていた内野さん主演の
『臨場』が本当に素晴らしい作品だったので、9係はそれとはカラーが違うと分かってはいても比べてみるとなんだかなぁと思えてしまった。ここには感想書いてきませんでしたが
『臨場』は個人的に『ゴンゾウ』よりも面白かったと思ってるんで。
虎ちゃんに関しては、全体的には見事に怪しい極悪犯を演じきってて見ていてとても楽しめたので良かったと思ってます。去年のトークショーのとき
「暗殺者の役をやりたい」と語ってたんですが、『浪花の華』の佐伯よりも今回の高坂のほうがよりその希望に沿った役だったんじゃないかな。念願かなっての役ということもあってか気合入ったのかもしれないですね(笑)。
今後もこういった不幸を背負った捻じ曲がった人生の役が続いちゃうかもしれないけど(汗)、続けていれば路線の違う役も回ってくると思うので
(←後日感想書きますか『官僚たちの夏』の日向みたいな役とかね)、頑張ってほしいと思います。
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なかなかメールのお返事が出せなくてごめんなさい(^-^;。
XPからVistaに移ったばかりのときって確かに戸惑いますよね。
今月末お会いできるの楽しみにしています♪