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クランクインの頃から注目され続け、公開前には中居くんが宣伝マンとして全国行脚するキャンペーンも行われてましたね。あの過密スケジュールを縫ってまでこの映画を広めようとしていた中居くんの想い…この映画の中にしっかり込められていたように思います。
この作品はフランキー堺さん主演でドラマ・映画化されたもののリメイクで、実際にBC級戦犯として死刑判決を受けた加藤哲太郎さんの遺書がもとになっています。ちなみに加藤哲太郎さんの置かれた現実とこの映画の主人公である清水豊松がたどる出来事は違います。
私はオリジナル作品は見たことがないのですが、おおまかなストーリーは知っていました。ただ、この映画が加藤哲太郎さんの最後と同じ運命を辿るのかどうかというのはあえて知らないまま見たので、あのラストシーンはいろんな意味で衝撃を受けました。見る前にある程度の覚悟をしてはいたのですが・・・それでも過酷すぎる豊松の運命を想ったらやはり涙が止まらなかった。
流れとしては戦争による"理不尽""不条理"な悲劇そのものが色濃く描かれています。戦争というものが、いかに本来の人間性を奪ってしまうものなのか痛感させられます。捕虜を「適正に」処理するように命じた上官も、勇気が足りない兵士を殴りつける上官も、あの"戦争"という不条理極まりない出来事のなかでは正しいことだと信じていた。その上官命令は"天皇陛下"からのものだと教え込まれ実行せざるを得なかった下級兵士。みんな戦争被害者のように思えて仕方なかった。彼らが戦後かけられる裁判はすべてが適切に行われたものではありませんでした。
今まで色々な戦争を扱った作品を見てきましたが、改めて戦争は人を悲劇のどん底に落としてしまう最も愚かしい行為なんだっていうのを痛切に感じさせられました。豊松と一緒に独居房にいた草なぎくん演じる大西の「嫌な時代に生まれて、嫌なことをしたものです」という言葉が戦争の不条理さを言い表しているなぁと胸を突かれた想いがしました。
重いテーマの作品ではありますが、美しい日本の景色もたくさん出てきます。日本という国はこんな美しい場所なんだなぁと感動してしまった。戦争の不条理さと日本の景色の美しさ、この二つの相反する要素がこの作品を盛り上げているように思います。多少BGMが前に出過ぎてるなと思う部分はありましたが(汗)。
9キロのダイエットに臨み、クライマックスシーン前では豊松の心境を演じるために断食までして自分を追い込んだ中居くん。私はあまりジャニーズのお芝居は好きではないのですが中居くんは「白い影」というドラマを見た時からすごく惹かれるものがあります。今回もまさに魂の熱演だったと思います。忙しい時間の合間を縫ってまでこの映画を宣伝した中居くんの心意気がこの作品の中にすごく感じられた。面会に来た房江を見て涙を流すシーンは見ているこちらも居たたまれなくて涙が止まりませんでした。クライマックスは本当に危機迫るものを感じたし、手紙の読み上げも感情が溢れていて素晴らしかった。
房江を演じた仲間さんも夫を気丈に支える妻として熱演。特に雪の中助命嘆願を求めて歩くシーンは圧巻です。ただやっぱりちょっと感情が今一歩伝わってこなかったのが残念。凛とした雰囲気はいいんだけどねぇ…。でもラストシーンの表情はとても印象的でよかったです。
中居くんと同室になる鶴瓶さんはこの映画の重い雰囲気をちょっと和ませる役割を持っていたと思います。中居くんが悔しくなるけどマジ泣きしてしまったという鶴瓶さんの背中のシーン、私も涙が止まらなかった。この映画の中でとてもいい仕事をしてたと思います。
上川さん演じる静かに死刑囚を見守る教誨師、石坂さん演じる人間味ある矢野司令官もとても印象的だった。特に矢野司令官には最初から感情移入することが多かったですね。
また、この映画には日高役で片岡愛之助さんも出演しています。この映画のために春先に坊主にした愛之助さんの熱演・・・短い時間ではあったけどとても重要なポジションでとても印象深かったです。想像していたような卑劣な日本軍人ではなく、あの時代、あの場所に生きた者の強い信念みたいなものをすごく感じました。厳しさの中にも品があったし見ごたえありましたね。
この映画は決して楽しい作品ではないです。でも、やはりこの映画を見てほしい。あの戦争によって豊松とおなじような悲劇的な運命をたどった人は大勢いるであろうことを多くの人に知ってほしい。この映画を見たら「戦争をしよう」なんて思う人はいなくなるんじゃないかとすごく感じたから・・・。今普通に生きていることがいかに幸せなことなのか改めて感じてほしいから・・・。中居くん演じる豊松の心、「私は貝になりたい」と言った意味をいろんな人に感じてほしい。

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数ある戦争映画の中でもこの作品はたしかに残酷度が高いと思います。一度観たら次に…という気にはなれないというのも分かります。私も多分そうだと思いますし。
ただ、知らない世代にはやっぱり見てほしいなと思いました。この作品を見たら戦争なんて起こそうという気にはならないと感じたので…。あまり知られていない戦争の哀しい事実は語り継がなければいけないですよね。
久石さんの音楽は抒情的でよかったんですが、若干映画の中での使われ方が怪しい部分もありました(笑)。
この映画を、私は見るつもりはありません。
私がまだ小学生だったころ、影丸穣也氏によってコミック化された作品を読んで、豊松が日本兵には命令の拒否権が無い事を声高に叫んでも、アメリカ側は命令を拒否すべきだったとか、あくまで自分たちの基準でしかものを言わず、コミュニケーションがうまくいかないもどかしさ。戦勝国が敗戦国を裁く理不尽さ。ささやかな幸せさえままならなくなり、貝になりたいと思った豊松の無念さを感じ、子供心にも非常にやるせない思いをしたものです。
この映画を見たら、その頃よりもっとつらく感じてしまいそうです。「男たちの大和」「出口のない海」「君のためにこそ俺は死にに行く」などでも切ない思いをしましたが、それよりももっともっと、いたたまれなくなるほど切なくなってしまいそうで恐いんです。
あ、でも音楽は久石譲さんなんですね。氏はたしか「おくりびと」でも曲を提供してましたよね。いつも行く映画館で今月から上映しだしたので、見てきました。ストーリーにも音楽にもいたく感激した勢いで、サントラCDを注文しましたよ。
感傷的に過ぎる内容でしたが、ご容赦ください。ではまた。
































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