花形歌舞伎 11/18 夜の部

新橋演舞場で上演されている「花形歌舞伎」を観に行ってきました。今月頭まで行く予定に入れてなかったのですが、片岡愛之助さんがこの公演が終わると当分の間東京には来ないらしいと聞いて・・・ついつい思いきってしまいました(笑)。新橋演舞場はこの前米團冶さんの襲名披露で来ましたが、歌舞伎として観に来るのは本当に久しぶりです。
だいたい愛之助さんの公演を観るときは一等席を後援会にお願いして購入していたのですが、いかんせん、今回は高すぎる(涙)。とても1万越えの金額を払えるだけの財力がなかったので(苦笑)申し訳ないとは思いながらも松竹に電話してワンランクお安い座席を購入しました。二等席って2階の右列か左列なんですよね。前のほうはけっこう近いものの見切れることが多い、ということで遠くてもなるべく見切れない後ろのほうを選びました。もちろん、花道が生で見れる右列限定で(笑)。
昼の部の「伊勢音頭恋寝刃」「吉野山」も興味はあったのですが、以前見たことがある演目だったので今回は初見となる夜の部「伽羅先代萩」「龍虎」を選択。現地で筋書き(パンフレット)を購入して初めてあらすじを知る状態での観劇となりました。そんなわけで、今回もイヤホンガイドは欠かせません(笑)。
「伽羅先代萩」
尾上松緑 尾上菊之助 市川海老蔵 片岡愛之助 中村獅童 ほか
実際に起こった伊達家のお家騒動を足利家に置き換えアレンジしたのがこの作品とのこと。お家乗っ取りをたくらむ悪人たちから必死に幼い主君を守ろうとする乳人・政岡が前半の大きな見どころ、そしていよいよ正体を現した悪党の執権・仁木弾正と細川勝元の対決が後半の見どころになっています。
けっこう昔、「平成の3之助」と呼ばれていた頃に一度歌舞伎を見たことがあるのですが、それ以来の3人共演舞台になりました。まだ若いけど皆すごく成長したなぁ・・・とちょっと感慨深くなってしまった。
菊之助さんの政岡はさすがの貫禄!気品たっぷりの美しい女形でした。所作の一つ一つがとても優雅で美しかったのがとても印象的です。幼い主君を必死に守ろうとする姿や、わが子に対する哀しい想いを吐露する姿は見ごたえがありましたね。
海老蔵さんの弾正は迫力満点!登場シーンからワクワクさせられましたし、市川家の芸である「目力」がすごい!!ちょっと遠くの席からでもあの気迫はビリビリ伝わってきましたよ。立ち姿や筆を執る姿も美しかったし・・・初めて海老蔵さんのことカッコいいと思ったかも(笑)。正直あまり彼のセリフ回しや芝居は今まで好きではなかったのですが、今回の弾正は素直にカッコいいと思えましたね。
松緑さんの細川勝元は若々しくてスパッと竹を割ったような爽やかさがとても印象的でした。久しぶりに松緑さん見たんですけど、なんか貫禄のオーラをビリビリ感じましたね。ものすごく大きく見えた。裁きのシーンの迫力には思わす拍手。
獅童さんの男之助はこの芝居の中では数分しか登場しないのですが、凄みはあるんだけどセリフが聞きとり辛いのが残念だったかも。他の役者さんに比べるとちょっと追いついてないかなぁという印象でした。ちなみに獅童さんと海老蔵さんが登場するこの【足利家床下の場】は歌舞伎要素が随所に見られてものすごく面白かったです。せり上がり、すっぽんなど、演出も見ごたえ十分。
愛之助さんは敵方の八汐を熱演。この役は普段は立ち役の人が担当する女形として有名とのことで・・・初めて女性らしい愛之助さんを見ました(以前、浅草歌舞伎で玉の井は見たんですけど 笑)。はじめは今まで立ち役で見慣れていたので正直違和感があったんですけど(汗)、時間が経つにつれて「八汐」として見られるように。いかにも憎々しげに言うセリフ回しとかはちょっとコミカルな感じも出しててけっこう面白かった。でもやってることはけっこう極悪非道(笑)。普段は柔らかい愛之助さんですが、この八汐は後半かなり悪の顔が強くなっててちょっとゾクっとさせられました。コミカルさと残酷さが同居した魅力的な芝居だったと思います。
「龍虎」
片岡愛之助 中村獅童
龍と虎の対決を描いた見応え満点の舞踊劇です。これは本当に面白かった!目の前でビックリするような仕掛けがいくつもあったし、動きも激しく二人の毛振りは壮観で思わず拍手喝采。舞台美術も美しく幻想的でしたし、これはすべてが見どころではないでしょうか。あんなにワクワクした舞踏劇見たのって初めてかも。
ファン視線になりますが、やっぱり愛之助さんの龍は華麗で美しかった。しかも一度観てみたいと思っていた毛振りも見れたし大満足。獅童さんよりも機敏さがあったかな・・・。家元襲名もあるし、そのあたりは踊り込んでいるものの差がちょっとあったかも。
ただ、上手いか下手かとかについては私はズブの素人なので分かりません。が、素直にまっさらな気持ちで見てとても見ごたえのある素晴らしい舞台だったと思います。
迷ったけど、観に行けてよかった今回の歌舞伎鑑賞でした。
そういえば公演中に愛之助さんがラジオ出演したらしいですね…。全然知らなかった(爆)。もう関東には当分来ないのに・・・。無念。来年発売されるらしい愛之助さんの写真集をおとなしく待ちます(笑)。金銭的に余裕ができたら来年大阪観劇も考えようかな…。
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COMMENT
今年の頭くらいまでは月1か2か月に1回のペースで歌舞伎を観に行ってたんですが、私の場合は"愛之助さんが出る"っていうのがかなり大きな原動力になってます(笑)。大阪の松竹座にもすでに4回くらい観に行ってるんですよ。"古典芸能"カテゴリーの中にいくつかレポート挙げてますので興味があったら読んでみてくださいね♪
それと、南座にも3回くらい行ったことがあります。そのうちの1回は勘三郎さんの襲名披露興行だったので腰抜かすほど高いチケット代金を払った記憶が(苦笑)。初日ではなかったんですが、その時も舞妓さんが大勢来ててまさに"京都"って雰囲気でしたね。なので、「だんだん」で南座の話題がのぼるとあの日のことを思い出してしまいます(笑)。
ちなみに東京では浅草歌舞伎だとけっこう芸者さんがいらしてたりします。今年観に行った時は階段にずらっと並んで出迎えてくださってたのでかなりびっくりしました(笑)
先日、TVニュースの特集で菊之助さんの政岡に取り組むお稽古風景とか、舞台の一部を観ることが出来ました。彼にとって大チャレンジな役だったらしく、相当悩んだり苦労したりがあったようです。でもTV画面を通しても、政岡の我が子を思う苦しい気持ちは、ちゃんとこちらにも伝わりましたから、さぞや生の舞台は素晴らしかったのだろうなととても羨ましく思いました。
私は関西出身なので、歌舞伎鑑賞はもっぱら京都の南座です。新橋演舞場も歌舞伎座は行ったことがなく、長年憧れの聖地でした。歌舞伎座はとうとう憧れのままで終わってしまいそうなのが残念です。俳優祭とか行ってみたかったな・・・
関西での観劇をお考えだそうですが、是非、京都・南座の年末の顔見世をオススメします。運がよければ、祇園の舞妓さんが着飾って、上手・下手の桟敷席にズラーッと並んで観劇する華やかな「総見」が見られます。
リアルに「だんだん・京都篇」の雰囲気が楽しめますよ^^
東京の劇場だと粋な芸者さんの総見とかだったりするのでしょうか?
























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