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エンタメ牧場

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ロス:タイム:ライフ 第9節 ひきこもり編

大泉洋くんが主演だった「ロス:タイム:ライフ」第9節をようやく見ました。洋くんが出るまで見たことがなかったドラマなんですけど(爆)、深夜枠ということもあってか遊び心があってなかなか面白い作品だなぁと思いました。実況で青島アナウンサーが出てきちゃったのには笑いました(笑)。
「ロス・タイム・ライフ」とは死に直面した人の元にサッカーの審判団のような人たちが突然やってきて電光掲示板でその人の人生が終わるまでのロスタイムを知らせにやってくるというものです。正規の人生のなかにあった空費された時間が死の間際に追加されるというわけ。

第9節に出てくる大泉洋くん演じる引きこもりの三浦謙太郎。寝転びながら食べた磯辺焼きを喉に詰まらせ窒息死寸前だったところに審判団が現れ“12”と表示された電光板を掲げられる。ところが全く彼らの存在を信じない謙太郎は一気に審判団を追い出してしまい電光板係が軽く被災(笑)。それでもしつこく部屋に入ってきて残り時間が過ぎるまで居座る審判団にさすがの謙太郎も状況を把握し残された時間を何するでもなく何となく過ごしていきます。
ところが、12時間経っても、12週間経っても、12ヶ月経っても謙太郎に命の期限は訪れない。その間中もずっと変わらず部屋の中で悶々と生活し続けているって・・・なんだかすごく虚しいよなぁ。しかし審判団の顔にも疲労が見え始めた(温水審判長の表情が可愛くて面白かった)12ヶ月目が過ぎたとき、電光板の数字が“11”を刻む。つまり、謙太郎に残されていた時間は12年間だった・・・。

11年間も残り時間があると知った謙太郎が布団の上で「なぜそんなに生きなければいけないのか」と嘆くシーンがとても切なくてウルッときました。普通の人ならばロスタイムが長く残っていたことに安堵するところを彼はその時間を嘆くんですよね(涙)。両親の期待を一身に背負って父と同じ医者の道を志し大学受験するも失敗。それ以来12年間ずっと部屋に閉じこもりきりの生活を送ってきてしまった謙太郎はそれまでの人生の虚しさをイヤというほど痛感していました。本当はこんな人生送りたくなかったというのが本音・・・でも、そこから抜け出す勇気も持てなかった・・・なんだかものすごく哀しいです。涙を流しながら医者になる道を志したことを後悔する姿がとても痛々しかった。
久しぶりに洋くんのストレートに真面目な演技を見たんですが・・・本当にいい表情するよなぁ。謙太郎の孤独がものすごく伝わってきました。

そんなとき、母親が意識不明になり病院へ運ばれてしまう。思わず部屋から飛び出し救急車のところへ駆けつけようとしますが玄関の扉を開ける勇気が出ない。ただその場にうずくまるように座っている謙太郎の背中があまりにも切ない(涙)。その背中の演技が泣けるほど切ないよ、洋くん…。
母親が意識不明で入院することになり、妹は動揺して必死に兄の部屋の扉の外から話しかけてくる。それはかつて父親が入院したときと同じ光景・・・。そのとき初めて自分は本当は父親に憧れてて心から医者を目指していたんだということに気がつきます。その想いに気づいたとき、謙太郎の心にも変化が生まれる。外で泣いている妹に「心配するな、お兄ちゃんがついている」という言葉をかけ、ついに部屋の扉を開けるのです。最大限の勇気を持って新しい一歩をついに踏み出した謙太郎が12年ぶりの外の空気を吸うシーンはとても印象的でした。家族への想いと本来の自分を発見したことが謙太郎を動かしたんですね・・・。この一歩が踏み出せただけでも謙太郎の人生のロスタイムはものすごく意味があったのではと思いました。私はその勇気にとても感動しましたし。

そして11年後・・・とある総合病院には一念発起して医者になった謙太郎の姿がありました。久しぶりに洋くんの医者姿を見たらなんか『救命病棟24時』を思い出してしまった。あの死んだような目をしていた引きこもっていたのが嘘のよう!看護士からの評判も良く社会にしっかり順応しています。
しかし、ロスタイムはもう残っていない(涙)。無事に元気になった年老いた母親には引きこもり時代の謝罪と諦めずに見守ってくれたことへの感謝の気持ちを、もうすぐ結婚式を控えた妹には「結婚おめでとう」という祝いの気持ちを告げるシーンは本当に切なかった・・・。とても穏やかで優しい表情の謙太郎がなんだかかえって悲しくて・・・。
でも、謙太郎自身からすればここで人生が終わることに悔いはなかったのかもしれません。11年も生延びたくないと嘆いていたあの頃に命が終わるよりも、立派に社会復帰して医者の夢も叶えることができた11年間は彼の人生の中で一番光り輝いていたと思うから・・・。その時間を過ごすことができただけで幸せだったのかもしれません。が・・・やっぱり見ているほうからすれば切なかった(涙)。まだまだ明るい未来が謙太郎には残されていたのではと思うとここで人生を終えられてしまうのは残酷だよなぁと。

最後は切ない終わり方だったけれども、とてもいい話だったと思います。なんといっても大泉洋くんの引きこもり青年の演技が本当によかった!生きることに疲れて絶望しながら涙を流す表情や、なんとか今の状況から一歩踏み出そうとするまでの微妙な心の変化、そして最後の少し寂しげな、それでいて穏やかな表情・・・どこをとっても最高でした。久しぶりにストレートに真面目な演技をする洋くんを見たけど、ほんと素晴らしかった。バラエティのときも楽しいけれども、やっぱり私は役者・大泉洋が一番好きかもしれない。

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ジャンル : テレビ・ラジオ
テーマ : ロス:タイム:ライフ

[ 2008/04/07 20:05 ] NACS & 大泉洋くん | TB(0) | CM(2)
洋くんの演技
きみさん、こんにちは!
私は今回洋くんが出るというので初めて見たドラマだったんですが(^-^;、これはなかなかの名作ですね!サッカーの審判団が人生のロスタイムを表示しに来るというのが面白い趣向だなぁと思いました。鈴井さんが関わっていたのも知っていたんですけどそれは見逃してしまいました~。見ればよかった(苦笑)。
洋くんの演技ってすごく魅力的ですよね。バラエティでのボヤキっぷりも面白いんだけど、気持ちが伝わってくる演技をしている俳優・大泉洋は特に好きです。夏には戦争モノのドラマに出るようなのでそちらの演技もとても期待しています。
[ 2008/04/09 17:36 ] [ 編集 ]
「ロス・タイム・ライフ」面白いですよね~。

第一回が、おもしろくて切なかったんですよ。それでずっと見てました。人生でやり残したことをサッカーのロスタイムに例えて、それぞれの残された時間にやろうとする…そのことを通して、見えてくるものがある…そういうドラマでした。脚本家(舞台関係の方も多かった)と主演が毎回違っていて、演出も回によって変わるんですよね。ず~っと通して出てるのは、温水さんのみ。最後は審判として出てこられますが、毎回職業が違っているのも、彼の人生ってどんなんだろ?と想像する余地があって、おもしろかったです。

鈴井さん演出の回もあって、その時は解説は安ケンがやってました。友近さんが主演の「主婦編」です。「ヒーロー編」(主演・田中直樹)では、ヒーローショーの声で鈴井さんが出演されてたり、遊び心満載。

洋ちゃんは、バラエティに出てる顔も好きですが、役者さんとしても、どんどん良くなっていきますね!経験をたくさん積んで、もっともっといい役者さんになってほしいです。(「救命病棟」からのファンなんです)
[ 2008/04/07 23:10 ] [ 編集 ]
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