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初演と再演を観て足の先から頭の頂上まで電流が走るごとく衝撃を受けた『蜘蛛女のキス』がついに再々演。“日本最終”と銘打たれてからもう9年…待ちに待った上演です。私の中では未だにこの作品を越えるものは出現してないわけで…本当に本当に待ちわびておりました
ただ、ひとつの不安点は今回製作スタッフキャストが前回と変わった事でした。初演・再演は私にとって非の打ち所のない完璧な演出とキャスティングだったので、果たして新しい『蜘蛛女のキス』を受け入れられるか…。楽しみと不安が入り混じる中での観劇になりました

初演と再演は比較的簡単にチケット入手ができたので最初は余裕かましてたんですけど(爆)、宝塚を退団したばかりの朝海さんが出演することがあってかものすごい競争率に。どうしても観たかった作品なので手に入れるために色々当った結果、某所にて2回分確保していただきました。今さらながらではありますが、感謝申し上げます

ロビー
開演してからまだ間もないこともあってロビーにはたくさんのお花が飾られていてとても華やかでした。宝塚関係宛のものがやはり多かったんですが、石井さんへの花もそれに負けず劣らずたくさん来てました。特に中村吉右衛門さんから石井さんに届いていたのにはちょっとビックリ。どういう関係なのかな

キャスト
モリーナ:石井一孝、ヴァレンティン:浦井健治、オーロラ/蜘蛛女:朝海ひかる、マルタ:朝澄けい、刑務所長:藤本隆宏、モリーナの母:初風諄、看守マルコス:ひのあらた、看守エステバン:伊藤明賢、カブリエル/囚人:縄田晋、アウレリオ/囚人:照井裕隆、囚人:長内正樹・笹木重人・山田洋平


初演と再演の想い入れがあまりにも強すぎる為、やはり今回観たあとの感想はちょっと違和感を持ってしまいました。が、それでもこの作品への愛は薄れることはなかったです。
色々感じることは多かったんですが、もう一度今週末に見に行く予定なのでその時に少し冷静な意見が書けるかもしれません。とりあえず今回は全体の印象を少しだけ…。以下、かなりネタバレ含みます。













まずセットについてですが、モリーナとヴァレンティンの囚人部屋配置が初演再演は中央に左右分けてあったのと違って下手寄りに「ハの字」の陣形で置かれていました。上手には大きな壁があって、オーロラのシーンになるとそこにモリーナが語る映画のイメージ映像が映し出されるという感じになってます。部屋の内装は以前よりもちょっとレベルアップしてるような印象でしたが(笑)、檻の鉄棒がなんとなく貧相な感じだったのが残念。
ハロルド・プリンス演出の時に出現していたあの巨大な上下する檻も登場してこなかったし・・・せっかくちょっと大きな劇場を使っているんだからもう少し大胆にしても良かったんじゃないかなと思ってしまいました。

舞台の雰囲気に関してですが・・・宝塚作品を多く手がけている荻田さんが演出している影響からか、けっこうショーの部分が目立ってしまっているのが気になります。オーロラと蜘蛛女を演じる朝海さんの衣装替えがとにかく多くて華やかだったんですが、その部分を強調してばかりだと全体的にちょっとバランスが悪く見えてしまうんですよね。一言で言うと宝塚を意識したステージって感じでしょうか。初演と再演も麻実れいさんなど宝塚の女優さんが出演してましたが、モリーナとヴァレンティンのストーリーとオーロラの幻想のストーリーが見事なバランスで調和していたんですよね…。

もうひとつ気になったのがクライマックスからラストの演出が変わってしまったこと。モリーナとヴァレンティンは最初はお互い相容れない関係だったけど、月日を重ねるごとに相手を認め合えるようになっていくんです。そのあとのモリーナ出所エピソードなんですけど…荻田さんはモリーナとヴァレンティンの関係をどう描きたかったのか私にはイマイチ伝わってこなかったんです。初演と再演を観た限りでは、ヴァレンティンはモリーナを利用しようとしたことはしたけれどもそれ以外にも彼に対して微妙な感情の変化はあったように思えた。でも今回その場面での二人を観ると…どうも完全にモリーナの片想い状態に徹しているように思えて仕方なかったんですよね。ヴァレンティンはとにかく革命への焦りとモリーナの優しさに対するジレンマで苦しみまくっていて、モリーナへ気持ちを持っていく余裕が少しもない感じ。最終的に愛していたのはマルタだけ…みたいに思えて仕方なかった。ただ、これはこれですごく切なくてよかったんじゃないかとも思ってます。

一番違和感感じたのが出所したモリーナが再び捕えられてしまうシーン。この展開がかなり変わっていたのは正直ショックでした…。あの緊迫感の中での愛の告白と遅すぎた理解がものすごく泣けるのに、なぜかすごい抽象的な演出に変わってしまってました。なので互いの想いと痛みがあまり伝わってこない…。そのあとの映画ショーのシーンでのモリーナとヴァレンティンの関係も変更されてましたし…うーーーん、今はこの演出を受け入れなきゃいけないっていうのは分かるんだけど…なんだかものすごくやりきれないものを感じずにはいられないんですよねぇ…。でもやっぱりクライマックスはプリンス演出を変えないでほしかった

と、初演再演に想い入れが強いが為にけっこう複雑な心境になってしまったわけなんですが、それでも音楽は本当に本当に素晴らしかった!!最初の音を聴いたときはあまりにも懐かしくて嬉しくて涙が出てしまったほど。一気に10年前にタイムスリップしたような感じでした(笑)。
ナンバーの歌詞は新演出とともにかなり変更されてました。初演再演の時にかなり通いつめたので(仙台の最終公演に日帰りで飛んで行ったほど 笑)心の中ではどうしても前の歌詞が浮かんできてしまうんですが、新しくされたものも個人的にはなかなか良かったんじゃないかと思います。全体的に言葉をかなり分かりやすくした感じですかね。ただ、以前の詩的な雰囲気もすごく好きだったのでそれを思い出しちゃうとなんとなく寂しくもありますが…。

モリーナを演じた石井一孝さん、最初聞いたときはあまりにもイメージが違っていたので正直「え!?石井さんがモリーナ?大丈夫!?」と本気で思ってしまったんですけど(爆)
・・・それがどうしてどうして!予想を大きく裏切ってくださいましたよあんなに石井さんにモリーナがハマるとは思ってなかったのですごいビックリしました。身のこなし方や喋り方もすごい自然だったし、ヴァレンティンへの切ない恋心や母親への深い愛もストレートに伝わってきて本当に素晴らしかった!これでもう一歩、哀愁の雰囲気をもっと出せればさらに良くなるんじゃないかなぁ。これまで色々な石井さんを見てきたけれども、本当にいい役者さんになったなぁと感動してしまいました。

ヴァレンティンを演じた浦井健治くん、「アルジャーノン~」を演じたあたりから役者の幅がすごい広がってきた感じがします。今回のヴァレンティンも彼にとってはすごい冒険だったはず!初演再演で野性味があってそれでいて切なく魅力的な宮川浩さんのヴァレンティンが大好きだったので浦井くんはどんな風に演じるのかある意味ドキドキしていました
宮川ヴァレンティンと比べるとずいぶん押さえ気味で、常に追い詰められている感じでものすごく苦しんでいる浦井ヴァレンティン。内に篭ってしまいあまり感情を表に爆発させない感じだったので最初はちょっと戸惑いました。でも、ヴァレンティンの苦しみは痛いほど伝わってきましたよ。観ていてすごく切なくなりました。
ただ歌声がすごい透き通っているのでちょっと私のイメージとは違ったかも…。歌い上げるナンバーがあるのですがきれいな浦井くんはきれいな歌声なのでちょっと迫力不足に思えてしまうこともあるんですよ。もう少し野性味のある歌声ができればなぁ、なんて無理な注文かな(苦笑)。

オーロラと蜘蛛女を演じた朝海ひかるさん。宝塚退団後初の外部舞台ということで、会場には多くのファンの方が見受けられました。在団中も人気があった方なんですねぇ。
私は宝塚を生で観たことがないんで朝海さんは初めて拝見するんですが、ダンスがとても奇麗で素敵でした。特に足上げのシーンはすごいカッコよくて見とれてしまった(笑)。歌声も張りがあって聞きとりやすかったし良かったんじゃないでしょうか。
ただ、オーロラと蜘蛛女の切り替えがあまり感じられなかったのが残念!この作品では蜘蛛女の存在がとても重要な鍵になってくるんですけど、オーロラの延長線上にある蜘蛛女っていう感じでモリーナが感じている妖しさや怖さといったものがほとんど感じられなかったんですよ。なんていうか、全体的に溶け込んでしまったような感じかなぁ。蜘蛛女特有の支配感というものがこの舞台ではすごく重要だと思っていたのでちょっと違和感感じました。

刑務所長の藤本さんはけっこう凄味が出ていて怖かったです。ああいう役の藤本さんは初めてだったのでなんだか新鮮でした。それからモリーナのお母さん役の初風さん泣けるほど素晴らしかったです!『宝塚BOYS』の時も初風さんに泣かされたわけですが、今回も温かくて優しくて息子を包み込むようなあの雰囲気がとにかくハマってて最高でした
ビックリしたのがマルタを演じた朝澄けいさん!何がビックリって…あのバリバリ宝塚メイクですよ。登場してきた時本当に椅子から落ちそうになりました(苦笑)。なぜマルタがあんな濃いヅカメイクになってしまったんでしょうか…。それが気になって仕方がなかったです。せっかくきれいな歌声なのに…なんていうか…浮いてる(爆)。
アンサンブルの皆さんはパワフルな動きで見応えがありました。


今回は初めての新演出観劇ということで違和感が色々あったんですが(途中から登場人物が初演キャストと二重に見えたほど 爆)、次は2度目ということで少し変わった見方ができるといいなと思います。本当に大好きな作品なので…。

ちなみに初演と再演については私の本館HPに詳しく書いてます。HP開設当時にテンション上げ上げ状態で一気に書き上げたので、かなーり濃いと思いますが(笑)初演再演について気になる方は立ち寄ってみてください。
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テーマ : ミュージカル - ジャンル : 学問・文化・芸術

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