<< NEW | main | OLD>>
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告 - -
ミュージカルも観たし興味のある題材だった『マリー・アントワネット』。最初はこれを見たくてすっかり行く気でいたのですが、色々感想を読んでみるとどうも私の望むような展開ではないとのことで(特にラストが…苦笑)断念しました。で、ふと上映中の映画の中に気になる作品を発見。それが、今回鑑賞した『敬愛なるベートーヴェン』でした。ミニシアター系の映画なのですが、私の地域の映画館はたまに一定の時期だけ全国公開以外の作品を入荷(?)してくれるんですよね。

映画「敬愛なるベートーヴェン」映画「敬愛なるベートーヴェン」
サントラ タカーチ弦楽四重奏団 ロンドン交響楽団


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


感想をまず一言言うと・・・私的にはとても感動いたしました。たしかにツッコミたくなる部分も多少ありますが、個人的にはとても好きな作品です。『マリーアントワネット』を辞めてよかったかも。上映終了が迫っていたこともあり、久しぶりに短期間で2度リピートしてしまいました(←オペラ座の怪人以来 笑)。もう少し早く知っていれば回数増えていたかも


以下、ネタバレな感想です。


この映画はベートーヴェンと彼の楽譜を清書する写譜士アンナ・ホルツ師弟を超えた愛を軸に描かれています。ベートーヴェンには3人の写譜士がいたとされているらしいのですが、3人目は歴史的に謎に包まれているとか。今回はその3人目を女性であると仮定して設定したようです。
気難しく人を寄せ付けない雰囲気を持つベートーヴェンは最初女性である写譜士アンナを受け入れようとしませんでしたが、彼女がベートーヴェンの音楽を深く理解していることに感銘を受け徐々になくてはならない存在となっていきます。気難しい上に下品で粗暴、部屋も汚く普通なら絶対に近づきたくないはずなのにアンナは写譜の作業を進めていくうちにますますベートーヴェンの魅力にはまっていってしまうんですよね。どんなに強く詰られても、アンナは彼を恐れなかったし敬愛の念を深くしていく・・・そんな彼女を見ていくうちにベートーヴェンも次第に心を開いていくのです。

そしてこの映画の最大の見所が『第九』初演シーン。映画なのでもちろんすべては演奏されませんが、約10分間の濃密で感動的な素晴らしい演奏にただ、ただ、圧倒されっぱなしでした。映画館の大画面、高音質で聞く第九・・・これだけでもこの映画を見に来た甲斐があったというもんでした、本当に。今まで何度か第九を聞いてきましたが、あんなに涙が出たのはこれが初めて・・・号泣です
難聴だったベートーヴェンは当日になって指揮することに弱腰となってしまうのですが、アンナがそれを影で助けるのです。指揮のきっかけを必死に伝えるアンナ、それに応えるベートーヴェン・・・、そして、クライマックスの合唱になったとき、二人はいつのまにか同じ音楽を奏でているのです。このシーンが特に幻想的で美しく、美しい合唱の声とも重なってさらに泣けました。この第九初演は二人が深い愛で結ばれた瞬間でもあったのではないでしょうか。
演奏後の割れんばかりの拍手に達成感からか少年のような笑顔を浮かべていたベートーヴェンの姿もとても印象的でした。

※このシーンの感動が忘れられなくてリピートしたくらいです(笑)。

普通ならここで終わる感じなのですが、この映画はわざと第九のクライマックスをストーリーの中心に置いています。つまり、この栄光の後に突然挫折がやってくる・・・。この落差がなんだか切なかったなぁ。感覚のままに書き上げた『大フーガ』は人々から拒絶され、病に倒れてしまうベートーヴェン。
恋人を彼に侮辱され縁を切るはずだったアンナは結局恋人よりも音楽、ベートーヴェンを選び最期まで彼のそばに寄り添うのです。彼の最期は傍から見ると惨めに感じられる部分もあると思いますが、魂の絆で結ばれたアンナと共にあったということである意味幸せだったんじゃないのかなぁ。ベートーヴェン的にはハッピーエンドのように感じました。

エド・ハリスが演じたベートーヴェンは粗暴で下品で近づきがたい雰囲気を出しているにもかかわらず、どこか可愛くて見捨てられない感じ。
溺愛していた甥のカールからも疎ましく思われていることに気づいていることを告白するシーンや、アンナの作曲を無神経な言葉で傷つけてしまったことを心から詫びるシーンの表情がなんとも言えず、母性本能くすぐられまくりでした…。
エド・ハリスといえば、私はまず『アポロ13』の渋くてかっこいいジーン・クランツ役を想像してしまうのですが・・・今回はこれとは正反対の役。素晴らしい熱演だったと思います。

アンナ・ホルツ役のダイアン・クルーガー、彼女はとても美しくてキュート。ベートーヴェンの度重なる罵声もグッとこらえて毅然と写譜している姿が特に印象的でした。なんと言うか、クールな中にもベートーヴェンの孤独を包み込んでいくような、そんな強さと大きさが感じられましたね。

今回の映画を見て思ったんですけど・・・なんとなく『オペラ座の怪人』と似ているような気がしました。天才なのにいつも孤独だったベートーヴェンと、そんな彼を癒していく存在のアンナ・ホルツ。この二人の関係はなんとなくファントムとクリスティーヌと重なるんですよね。
『オペラ座の怪人』ではファントムとクリスティーヌは別れを選びますが、『敬愛なる~』ではアンナは恋人よりもベートーヴェンを選びます。このあたりの展開が個人的にかなりツボにはまった原因のひとつかも。

こちらの公開は終了してしまいましたが、近くで上映している館があったらもう一度見たいかも。
関連記事

テーマ : 映画感想 - ジャンル : 映画

映画鑑賞作品 comments(0) trackbacks(0)


コメント


フォーム



トラバ

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
<< 2017 >>
今何時?
感謝です!
現在の閲覧者さま:
カテゴリー
プロフィール

えりこ

Author:えりこ
★1973.5.16生 大雑把なO型
★丑年牡牛座
牛三昧で牛的性格
★趣味は舞台観賞
(特にミュージカル)
◎基本的にミーハーですw

★特に応援している俳優さん
合田雅吏さん、加藤虎ノ介くん、大沢たかおさん、葛山信吾さん、瀬戸康史くん、中村倫也くん、間宮祥太朗くん、大泉洋くん、内田朝陽くん、井浦新さん、北村一輝さん、堺雅人さん、大東駿介くん、田辺誠一さん、宅間孝行さん、ジェラルド・バトラーさん
★特に応援している舞台俳優さん
片岡愛之助さん、飯田洋輔くん、福井晶一さん、泉見洋平さん、宮川浩さん、畠中洋さん、渡辺正さん、北澤裕輔さん、岡田浩暉さん、石川禅さん、石丸幹二さん、鈴木綜馬さん、光枝明彦さん

★日記風ブログ
ウシの歩み


★本館HP
eribn.gif


メールフォーム
個人的にメッセージのある方はこちらからどうぞ♪

名前:
メール:
件名:
本文:

お気に入りブログ
月別アーカイブ
ブログ内検索
人間が好きになる名言集

presented by 地球の名言

ミュージカルDVD

ヘアスプレー DTSスペシャル★エディション (初回限定生産2枚組)
ヘアスプレー DTSスペシャル★エディション (初回限定生産2枚組)
大好きなミュージカル映画です。これを見れば誰もがハッピーな気持ちになれるはず!

レント
レント

魂の歌声とはまさにこのこと!今を生きることの大切さが伝わります

オペラ座の怪人 通常版
オペラ座の怪人 通常版

ロイドウェバーの美しい音楽の世界を堪能。これ絶対おすすめです!

エリザベート ウィーン版

来日公演の感動をぜひこの一枚で!

ドリームガールズ スペシャル・コレクターズ・エディション (CDサイズ・デジパック仕様)
ドリームガールズ スペシャル・コレクターズ・エディション (CDサイズ・デジパック仕様)

オスカーを獲得した新人女優J.ハドソンの歌声は圧巻です<

キャッツ スペシャル・エディション
キャッツ スペシャル・エディション

現在劇団四季公演中のCATSを観れない方、このDVDでも楽しめますよ♪

レ・ミゼラブル -1995年10周年記念コンサート-
レ・ミゼラブル -1995年10周年記念コンサート-

世界のレミゼをこのDVDで堪能してください!

ミュージカル 星の王子さま
ミュージカル 星の王子さま

白井晃演出のミュージカル再演バージョンです。個人的には宮川さんがオススメ♪

ノートルダムの鐘
ノートルダムの鐘

日本語吹き替えは当時劇団四季に在団していた役者さんです。退団した人も多いので貴重な一枚かも!

アナスタシア
アナスタシア

曲がとにかく素敵です。日本語吹き替えで石川禅さんがディミトリ役を熱演してます♪

PR

Powered by FC2 Blog    Templete by hacca*days.

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。