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歌舞伎レポートとしては異例の長さになっております『染模様~』(苦笑)。公演が終了して間があいてしまいましたが、読んでくださっている人がいることを信じて…もう少し続けます。

今回は第2幕冒頭から仇討ちシーンまで。興味のある方続きからご覧下さい。

★その一 (幕開け~友右衛門と数馬の出会いまで)
★そのニ (友右衛門と数馬、愛の成就~1幕終了まで)
↑ 前回分の感想です。
<第ニ幕>

第一場 本石町玄庵宅の場
医者の玄庵のもとに図書と祝言をあげたものの体調を崩してしまった友右衛門の妹、きくが身を寄せていた。兄の行方を心配していたところ、4年ぶりに友右衛門が数馬と共に現れる。久しぶりの再会を喜ぶのも束の間、友右衛門と数馬はきくの祝言を挙げた相手が数馬の敵である図書だということを知り愕然。二人は急ぎ細川家へと走る。

まだ客席にざわざわ感の残るニ幕幕開けはコメディーでスタートです(笑)。花道からわらわらと遊び人風のお坊ちゃまやらお嬢様やらが登場し、突然「かぶき体操」始めました。この「かぶき体操」、教育テレビの『からだであそぼ』という番組の一コーナーで染五郎さんが行っている体操らしいのですが(笑)私はまだ見たことありません。2度目に観に行った時、客席がかなりこれにノリノリで花道横の一部の席では一緒に振り付けつきで踊っててかなり笑えました(笑)。
ちなみに、8日は道頓堀パレードが行われていたので「かぶき体操を道頓堀パレードのように踊りましょ~」みたいな限定ネタになってました(笑)。

噂の”かぶき体操”

で、遊び人お坊ちゃま紫之助を連れて父ちゃんが「うちの息子はプー太郎で遊んでばかりなんで何とかしてくれ」と玄庵先生のもとにやってきます。ところが、どこをどう見ても病気じゃないのは明らかで
「わたしにも手に負えません」
てなことに(苦笑)。紫之助は芝居に夢中で女形の演技を披露し、父ちゃんもそれに乗ってしまったり・・・まぁ、とにかくここはハチャメチャお笑いシーンでした(笑)。

そのあと印象に残ったネタは・・・
「道頓堀の松竹座でかかってるお芝居見にいこ」
ってやつと
「うちの息子を美輪屋の明宏さまにお願いして江原先生のスピリチュアル診断をしてもらわないと」(「オーラの泉」ネタ 爆)ってやつと
「私もハンカチ王子の佑ちゃんみたいな息子が欲しかった」(青いハンカチももちろん登場 爆)
ってやつだったかな。それから8日限定ネタで
「今日は握手会があるから春猿さんの手を握ったら離せなくなっちゃう」
っていうのも笑えた。
そのほかにも「ちっちきちー」「ちょっと、ちょっとちょっと(ざ・たっちネタ)」といったお馴染みギャグも登場してかなりドタバタでしたが私はこういうのけっこう好きです

ちなみに、このドタバタシーンは「染模様~」のストーリーとは何の関わりもなかったです(爆)。箸休めといったところでしょうか。でも楽しかったですよ。

さて、このドタバタ喜劇が終わってからいよいよ本編スタート。数馬に恋してそれっきり姿をくらましてしまった友右衛門を心配する玄庵たち。友右衛門、本当に誰にもいわずに猪突猛進で突っ走ってしまったのね・・・しかも、4年間音信不通状態で(爆)。改めてその燃え上がる恋心にビックリしてしまう私。

そこへ、噂をすればなんとやらでいいタイミングで数馬を連れた友右衛門が玄庵の元を訪ねてきます。友右衛門は細川家の家臣となってからさらに凛々しい武将になっており、数馬もマゲの形が変化してなんとなく逞しくなった印象。この二人の様子で一幕からの時の流れを感じられました。一幕では女性的な部分が大きかった数馬が二幕に入ってから男性的な部分を感じさせるキャラになっているのも面白かったですね。声のトーンも少し低めになってました。

そして友右衛門は病気療養で来ていた妹のきくさんと感動の再会うーん、相変わらず芝のぶさんの女形は可憐できれい~
ところが、彼女が結婚した相手が数馬の敵である図書であると判明してしまったから事態は一気に暗転。きくさん、本当に可哀想…。図書の最初の妻であるいよは図書に好意を持っていなかったようですが、この芝居を見るにきくは図書に好意を持っているように感じられました。それなのに、自分の夫が兄の義兄弟である数馬の敵だとは・・・そりゃ死にたくなる気持ちも分かりますよ。友右衛門たちはきくが自害するのを寸でのところで止めますが、きくにとっての今後の人生を考えた時・・・彼女はどう生きていけばいいのだろうと思うと胸が痛みます。
芝のぶさん演じるキャラは、この芝居の中での最大の犠牲者ということになりますね

嘆くきくを気にしながらも友右衛門と数馬は細川家へ急ぎます。この時、花道を使って退場するのではなく舞台から客席通路を走り回る演出がありました。これには客席大喜びですよ!歌舞伎で劇中に客席通路に下りてくる役者、初めて見ました(笑)。
間近に役者が通るなんてことは滅多に見ないと思うので特に通路席のお客さんはかなり興奮気味でした。あるオバチャンは染五郎さんの着物の袖を引っ張ってたし(爆)それはもう、大騒ぎでした。まぁ、こんなこともこの作品の楽しみのひとつだったかな。
客席通路を1回りした友右衛門と数馬は最後舞台の一番高いところに駆け上り見せ場を作って盛り上げてました。たまにはこんな歌舞伎もいいかも。

第二場 細川屋敷広間の場
第三場 細川奥御殿仇討の場

かつての妻いよと瓜二つのきくと祝言を挙げた図書は柳川藩立花家の剣術指南役となっていた。友右衛門と数馬がきくのもとにいるころ、図書は細川家に使者としてやってきていた。その席で図書は細川越中守から『印南』について訪ねられ激しく動揺、その場を立去ってしまう。
そこへ友右衛門と数馬が息を切らせて現れ、今しがたまで敵である図書がこの場にいたことを知る。細川家家臣から追われる身となった図書はその場へ居合わせたあざみに数馬を討ち取らないという約束で落ち延びる手助けをさせる。図書が屋敷に火を放ち逃げ去ろうとしたとき、数馬が現れ二人は激しく剣を交える。あざみも加勢するも図書のほうが一枚上手であったが友右衛門が現れ、ついに二人は仇討ちを完結させるのだった。


まさに舞台が整ったと云わんがばかりに図書が細川家を訪問中(笑)。お殿様もまさかそれが数馬の仇だとは梅雨知らず、和やか~におもてなしします。
酒を勧められた図書は酒を断ったことを告白。これって、前の奥さんを殺してしまった時の自分への諌めにってことですよね…。そういうキャラクターだから図書のことを嫌いになれないんだよなぁ。ただの悪人ではなく、ちゃんと心を持ってる人なんだって分かるんですよ。

でも、何気なく越中守が「印南」という苗字について訪ねると動揺してお茶をこぼしてしまう図書。こういうところは気が小さい(笑)。で、3回目に観劇した時、そのお茶を片付けようとしたあざみさんまでもが見事にお茶請けひっくり返してしまい会場からは笑いが起こっておりました(笑)。リピーターが多かったんですね。
図書はなんとなく身の危険を感じてその場を早々に退席。それと入れ替わるように友右衛門と数馬が息を切らせて入ってきて、越中守はそのとき初めて今自分がおもてなししていた相手が数馬の敵だったことを知ります

急ぎ城の警備を固めた為、図書は城から出られなくなります。それでも細川家家臣よりも腕が一枚も二枚も違う図書は強い!さすがは剣術指南役。それに猿弥さんが演じてるとなんだかすごい貫禄があって強そうに見えるんですよね。がっしりした体つきなのに身のこなしがすごく軽やかで、それはそれは観ていて感動的ですらありました。
そこへあざみさんが登場。「逃がしてあげるから数馬さんの命はとらないで」という必死の願いを聞き入れた図書(実は逃げる為に利用しただけ 爆)は城に向って火のついた矢を放ちます!これはかなり迫力でしたよ~!矢尻につけた火は本物で、それを客席に向ってパーンと放つ演出。実際に火が飛んでくるんじゃないかドキドキしてしまうようなダイナミックなシーンでビックリでした。

そこへ追いかけてきた数馬が登場。二人の激しい殺陣が始まりますが、これがものすごい見応えのあるスピーディーなもので大感動!!
三月の歌舞伎座で『吉例寿曽我』を見たとき、お遊戯チックな殺陣がものすごく記憶に残ってて(苦笑)歌舞伎の殺陣ってこういう型なのかなぁと漠然と思っていた部分がありました。五月の若衆歌舞伎の殺陣はそれよりも幾分スピーディーでしたがそれでもやっぱり流れるような歌舞伎の型みたいなのがあって…。
なので、今回現代劇のようなものすごい躍動感のある殺陣にものすごく感動してしまったんです。スピード感がありながらそれぞれの刀捌きの型がとても美しい附けも派手に打ち鳴らされてたし、ところどころで見得も切りまくり!大向うが少なかったのはちょっと寂しかったけど(8日はすごい派手にかかってたんですけどね)、客席からは毎回大拍手が起こっててみんなこの舞台を楽しんでるなぁっていうのが伝わってきました。たぶんこういう殺陣はこの作品だからこそ実現できたものかもしれないですけどね。

数馬と図書にだまされたと知ったあざみは必死に図書に立ち向かっていきますがそれでもついに限界が。そこへスーパーマンのように現れたのが友右衛門!いや~ドンピシャですよ(笑)。
ここでさらに図書VS友右衛門のこれまた目にも留まらぬような激しくスピーディーな殺陣が展開!素晴らしい!!でも、図書を演じてる猿弥さん、もんのすごく大変だったと思います(苦笑)。数馬、あざみ、そして友右衛門と三人の相手をあれだけハードにこなしてましたから、それはもう感動ものですよ。
結局図書は友右衛門に致命的な一閃を浴びせられ、数馬がトドメを刺すという形で倒れます。この倒れ方がまたダイナミックで客席からは大拍手!素晴らしかったです、猿弥さん!!
細川の殿様も最後その場に駆けつけて二人が最後のトドメを刺すのを見届けます。これで数馬の仇討ちが見事成し遂げられたのです。それにしても友右衛門、最後の仇討ちである一太刀を数馬に譲るあたりがなんとも愛を感じさせてくれましたなぁ…。まさに愛の勝利といったところなんでしょうか(笑)。

これでめでたし… かと思えばそうは問屋が卸さない。
いよいよクライマックス火事場シーンへ突入します。
それはまた後ほど…。

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テーマ : 歌舞伎 - ジャンル : 学問・文化・芸術

古典芸能関連 comments(2) trackbacks(0)


コメント

ありがとうございます~

rikaさん、こんにちは!

なんか思いいれのある舞台ってどうしても長い感想になっちゃうんですよね(笑)。読んでいただけて嬉しいです。
もう愛之助さんの新しい舞台が始まってしまってますが(爆)なんとか来週頭に完結させたいと思います(^-^;。

rikaさんは今回『元禄忠臣蔵』いらっしゃぃますか~(^-^)。

負けた・・・・(笑)。

えりこさん、こんにちは。

とうとうその四にまで突入ですね~~。
ちゃんと読んでますので、どんどん続けてください。
「そうそう、そうそう・・・・」と、そうが何個あっても足らないほどうなずきながら読んでいます。
えりこさんが全部書き終わったらまたTBさせてください。
では楽しみにしていま~~す。


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日本語吹き替えは当時劇団四季に在団していた役者さんです。退団した人も多いので貴重な一枚かも!

アナスタシア
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