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東京の国立劇場40周年を記念して10月から12月まで通しで上演する『元禄忠臣蔵』。なんでも通しでというのは初めての試みだそうでずっと話題になってましたよね。
今までテレビドラマなどで『忠臣蔵』は見てきましたが、歌舞伎で見たことが一度もなかったのでとても楽しみにしていました。
今回は母親と3ヶ月間観劇予定です。12月の幸四郎はまだチケット確保できるか分からないんですけど、なんとかなるかな…。ちなみに3部作通しで観ると粗品がもらえるとか。うーーん、これは何としても3作すべて制覇したいかも(笑)。

さて、その第一弾は中村吉右衛門さんの大石内蔵助。以前テレビドラマで内蔵助を演じていたのを見たときに「これはハマリ役かも!」と感動したことがあったのでものすごく期待してました!たぶん、3人の中で一番期待していた内蔵助だったかも
ちなみに第一部チケットは全日程完売してしまったとか!入り口にも『満員御礼』の看板が建てられていました。上演時間は4時半から9時過ぎまでとかなりの長時間だったのですが、見応えのある素晴らしい舞台だったと思います。最初は終了時間見たときにちょっとビックリして「疲れるかも…」なんて思っちゃったんですが(苦笑)、最後までじっくり見入ってしまいました。

ということで、この先はネタバレ含む個人的感想です。
歌舞伎不勉強ゆえの感想だと思いますのであしからず…(爆)


主な配役
大石内蔵助:中村吉右衛門、 浅野内匠頭:中村梅玉、 加藤越中守/奥野将監:中村東蔵、 妻おりく:中村芝雀、 多門伝八郎/堀部安兵衛:中村歌昇、 稲垣対馬守/岡島八十右衛門:中村松江、 大石瀬左衛門/磯貝十郎左衛門:坂東亀寿、 大石松之丞:中村種太郎、 井関歓左衛門:中村隼人、 戸沢下野守/原惣右衛門:大谷桂三、 庄田下総守/高田郡兵衛:澤村由次郎、 片岡源五右衛門:中村信二郎、 大野九郎兵衛:片岡芦燕、 小野寺十内/奥田孫太夫:中村歌六、 田村右京太夫/戸田権左衛門:坂東彦三郎、 井関徳兵衛:中村富十郎 ほか
第一部で描かれたのは浅野内匠頭が松の廊下で吉良に斬りかかって切腹させられる場面から内蔵助が赤穂藩士の前で討ち入りの覚悟を語る場面までです。

とにかく最初から最後まで出てくる人物はほとんど「男」のみ!一場面だけ内蔵助の奥さんであるりくや子供達が出てきますが、そこはなんだか閑話休題のような感じ。内蔵助との関係とかもあまり詳しくは描いてなかったのであまり印象に残らなかったくらいです(苦笑)。そういった意味ではこれは『漢(おとこ)の物語』ですねぇ。
また、鳴り物や附け打ちがなくじっくりと会話劇を見せるという形もこのお芝居の見所のひとつでした。そういえば花道も最初の内匠頭が去っていくシーンと最後の内蔵助が去っていくシーンのみ使用されただけだったなぁ。今まで観てきた歌舞伎とはちょっと違った、まさに緊迫した『漢たち』の台詞劇といった感想です。
でも台詞回しもあまり難しくないし(イヤホンガイドなくても分かりました)、普通に時代劇を観ているような感覚だったので長いお芝居でも退屈に感じることはありませんでした。それに『忠臣蔵』の話をなんとなく知っているということも大きかったかな(笑)。

それにしても国立大劇場は大きい劇場ですねぇ~。盆が回るところなんて舞台全体が回っているような感じで迫力すら感じました!セットも奥行きがあったりしてとても見応えありました。歌舞伎のセットって一見単純なんですけどけっこう好きなんですよ。

前半は内匠頭のストーリー
内匠頭は梅玉さんが演じられたのですが、ちょっとナヨッとした気弱そうなのに色気漂う不思議な雰囲気を醸し出していてなかなか見応えありました。内匠頭は若い藩主だったということなので、ちょっと梅玉さんではお年が…なんて最初は思ってしまったのですが(爆)見ているうちに内匠頭に見えてしまうんだからやっぱりすごいですよねぇ。有名な"辞世の句"を桜の花びら舞う下で読み上げるシーンはかなりグッときました…。

でも、この前半で一番印象に残ったのは多門伝八郎役の歌昇さんと片岡源五右衛門役の信二郎さんでした。歌昇さん演じる多門は内匠頭を最後まで理解して庇った人物。即日切腹を言い渡すよう伝えられた時に内匠頭の処遇の仕方があまりにもヒドイと必死に食い下がるシーンがとても印象に残っています。また、切腹前の内匠頭に家臣の源吾衛門がいることが知らせようと「月が出ている」と庭を見るように促す台詞もかなりグッとくるものがありました。
内匠頭の切腹前の姿をひと目たりとも見たいと桜の木の下で控えていた源吾衛門を演じたのが信二郎さん。台詞らしい台詞はここではほとんどなく、ただ平伏して主君の哀れな最期に涙しているのですが…その涙している姿があまりに真に迫っててこちらとしても目がウルウル。多門のはからいで主君と顔を合わすことができたものの、声をかけることはご法度なのでただただ無念の想いを胸に号泣し続ける源吾衛門の姿は本当に泣けました

夕食休憩(?)を挟んで三幕から吉右衛門さんの内蔵助が登場。満を持しての登場に"播磨屋!"の屋号が飛んでましたが、ちょっと控えめ気味(笑)。なにしろ緊迫した台詞劇続きなので大向うさんたちも声かけのタイミングがかなり難しかったような気がします
内匠頭刃傷の第一報を聴いたあとも落ち着きを見せる父・内蔵助に対し、息子の松之丞は必死に自らの城務めを願い出ます。この松之丞が将来の主税になるわけですね。今回第一部で演じたのが種太郎くん。番附でもコメントしていますが、このお芝居が本格的に台詞を話す初めての舞台だとか。なかなかの熱演で良かったですよ。で、来月の第二部で主税になった松之丞を演じるのが愛之助さんなのか…。なんか一気に大人になってしまうのね(笑)。

第二の使者から内匠頭の即日切腹を知らされ、辞世の句を聞いたときに内蔵助はじめ城内の者たちは慟哭するのですが…このときの吉右衛門さんの泣きっぷりがまた泣けるんですよ…。本当に主君の内匠頭を慕っていたんだなっていうのが伝わってくる。そしてさらに京都留守居役から内匠頭の周囲の評判は同情的で禁裏からもお咎めが在ることはないことを知らされたとき、改めて内蔵助は主君を想って涙するのです。
テレビでこのシーンを見たときはそんなにウルッとくることはなかったのですが、生でこんな涙涙な芝居を観てしまうとこちらもどうにも泣けてしまって…。やはり生の吉右衛門さんの迫力は違うなぁと感じました。

第四幕の冒頭はちょっと閑話休題的な感じ。ここでちょこっと大石りくさんが登場するんですが、正直あまりこの物語には絡んでこないので顔見世といった印象でした。りくさんと内蔵助の夫婦の会話があったのはここだけでしたし。そういえば、ここで鼻息荒く登場してくる岡野八十衛門がなかなか面白かったかも。演じていたのは松江さんなんですけど、私けっこう松江さん好きかも…(笑)。なんか自然に目が追ってしまうんだよなぁ。

で、重要人物として登場するのが富十郎さん演じる井関徳兵衛。内蔵助とは古い友人で前の藩主から勘当されていた人物なのですが、これが豪放磊落な性格で息子が止めるのも聞かずに庭先で内蔵助を出せ!と騒ぎまくり(笑)。このストーリーの中でのムードメーカー的な存在でした。客席もけっこうウケてましたし(笑)。でも、いつも内蔵助の軽口を叩きまくっていた井関が"お家の大事に力を貸したい"と食い下がる井関の姿には心打たれました。内蔵助も井関の言葉に苦しい気持ちを抑えつつ"ならぬ"と何度も伝える… お互いにお互いの気持ちが分かるだけに辛いシーンでした。

城の明け渡し期限が迫り、家臣たちも気が気ではなくなってきます。内匠頭の弟である大学によって御家再興をと言う内蔵助に「武士道が成り立たない」と涙ながらに訴える家臣を前についに決断。討ち入りの覚悟がある胸のうちを語ります。その覚悟を知った家臣たちは涙し、そして内蔵助も号泣…。ここは討ち入りを決断するとても重要なシーンなのですが、吉右衛門さん、ホント、すばらしいですよ!!言葉では表せないけど…とにかくその人物の大きさにこちらも大感動でした

最後の6幕はまた悲しい結末…。行き場を失った井関親子は自らその命を絶ってしまいます。井関の最期の瞬間に立ち合った内蔵助が討ち入りの覚悟を涙ながらに語ると安心したように息絶えてしまう。静かにその場を立去ろうとする内蔵助が花道の途中で振り返り、親友の死に膝をついて号泣するシーンは観ているこちらも思わずもらい泣きですよ…。一緒に観ていた母も幕がしまった後でもウルウルしてたくらいです。

と、一部はここで終了です。いや~、吉右衛門さんの内蔵助は本当に最高でした!3部作通しで内蔵助やってほしいくらいですよ。(五月に"チッチキチー"なんてやってた姿が嘘みたい 爆)
討ち入りを決意するまでの『忠臣蔵』がこんなに濃いストーリーだったとは…今まで気がつかなかった。第一部が吉右衛門さんだったことは正解だと思います。
来月は坂田藤十郎さんが内蔵助ということで、心新たにこちらも楽しみにしたいと思います。上方の役者さんたちがたくさん出てくるのも期待です。個人的には進之介さんがどんな感じで出てくるのか…えらい気になるかも(笑)。
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テーマ : 観劇 - ジャンル : 学問・文化・芸術

古典芸能関連 comments(2) trackbacks(0)


コメント

rikaさん、こんにちは♪

やっぱり気になります、進之介さん(笑)。
どうも4月の浪花花形以来・・・(^-^;;;;。
来月rikaさんもご覧になれるといいですね。

吉右衛門さんの内蔵助は本当に最高でしたよ!チケットが余ってたらもう一度見たいくらいでした。

えりこさん、こんばんは。

そこで進之介さんですね(笑)。私もすご~~く気になります。
すごい長時間の上演ですがとても引き込まれたようで・・・・・。
来月行けるかどうかちょっと微妙なところなのですが、もし行けなかったときはえりこさんの進之介さんレポを楽しみにしています。


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