<< NEW | main | OLD>>
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告 - -
レディースデイを利用して、以前から気になっていたジブリ作品『かぐや姫の物語』を見に行ってきました。

かぐや姫の物語 サウンドトラック
かぐや姫の物語 サウンドトラック東京交響楽団 久石譲

徳間ジャパンコミュニケーションズ 2013-11-19
売り上げランキング : 349

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
かぐや姫の物語 ビジュアルガイド (アニメ関係単行本) ジ・アート・オブ かぐや姫の物語 かぐや姫の物語: スタジオジブリ絵コンテ全集20 ジブリと私とかぐや姫 ユリイカ 2013年12月号 特集=高畑勲「かぐや姫の物語」の世界


かぐや姫と言えば、「竹取物語」。私はずーーっと前に市川昆監督・沢口靖子さん主演の『竹取物語』を観に行ったことがあります。興行的には成功とはいえなかったかもしれませんが、私はあの映画が大好きでして…ピーター・セテラが歌う「Stay with me」とかも今でもよく覚えてます。あの映画で中井貴一さん好きになったんだよなぁ…とか懐かしく思い出してしまった(笑)。
今回のこの映画は実写ではなくアニメ。『竹取物語』を扱うものとしてはあの市川監督のもの以来2作目ということになるそうです。なんだかちょっと意外な気もしますが、昔の物語を映像化するっていうのは想像以上に難しい事なのかもしれません。

ジブリ製作ですが、高畑監督の映画を見るのは「火垂るの墓」以来2回目。前回の「となりの山田くん」は見に行かなかったので、水彩画のようなタッチの絵がとても新鮮に映りました。
近年ではアニメが立体化されたように描かれたりとかなり絵が進化しているようですが、この映画の絵は実に簡素でまるでスケッチのようです。最初予告で見たときには準備稿なのかなと思ったくらいでしたw。ところが、実際に見てみると、ものすごく躍動感があり、動きも繊細で生き生きしている。絵具で塗ったような薄めの色彩が日本情緒の良さを引き出しているかのようで・・・特に桜のシーンなどはこみ上げるものを感じさせるほど美しかった。
さらに、かぐや姫がものすごい勢いで京を駆け抜ける描写もすごかったです。一見するとものすごく荒々しいタッチなのですが、それ故に彼女の激しい感情がストレートに伝わってくる。荒いようで繊細。ものすごく不思議な感覚でした。
いやぁ、すごいですね。あのシンプルでスケッチ画のようなイラストがまるで生命を吹き込まれたかのように自由に鮮やかに躍動していくなんて!こういう日本独特のアニメーション表現も世界に誇ってもいいんじゃないかと思いました。

ストーリーについて・・・ちょっとネタバレ含みます。



『竹取物語』のオリジナルはまともに読んだことがないんですけど(汗)、大筋ではよく知っている物語。冒頭のナレーションの"いまはむかし、竹取の翁といふものありけり"から始まる序章の部分は懐かしいなぁと思って聞き入ってしまった。国語の時間にこの冒頭部分は教材として使われていたし覚えさせられた記憶があるのでw。原文のままのナレーションを使ったのは冒頭だけで、そのあとはほとんど現代語で入ってていたのでわかりやすかったです。これを朗読していたのが媼役の宮本信子さんだったのですが、実にこの映画の雰囲気にマッチした優しい声色でホッコリ。時々、夏婆っぱ思い出しちゃったけどw。
ある日竹を取りに行った翁が光る竹を見つけてそれを斬ってみると中から可愛らしい女の子が出てくる。その女の子を育てることにした翁と媼。姫は人の何倍もの速さで成長しやがて美しい美少女に成長、翁たちはそれを見て都へ移ることを決意…と、かなり原作に忠実に描かれているなぁという印象でした。山での生活の中に捨丸という青年が出てくるんですが、これは原作に出てこないキャラですよね。彼が登場することでかぐや姫の人物像がより膨らんで見えていたような気がします。

映画のテーマに『かぐや姫の罪と罰』というものがありました。それが気になってこの映画を見に行ったわけですが…、最初のうちは何が罪なのか分からなかった(汗)。求婚者たちを翻弄してしまったことだろうかとも思ったのですが、どうやらそんな簡単なところではなかったらしい。
かぐや姫は月から地球の人々の暮らしに強い憧れを抱いてしまっていた…これが彼女の犯した「罪」。そして様々な感情が渦巻く地球へ降ろされたことが彼女に課せられた「罰」なのだそうです。見終ってから、あぁ、そうだったのかと。ここの部分はもしかしたら複数回見てからようやく腑に落ちる部分なのかもしれません。
私はそれよりも、かぐや姫が月へ帰還しなければならないと自覚した後に「今まで何をして暮らしていたんだろう」と嘆くシーンがとても印象的で涙しました。与えられた時間がわずかであると悟った時には時すでに遅し。京へ来てから人の汚れた部分に多く触れ鬱々と過ごす日々。山にいたときの幸せな生活へ戻りたいと願いながら叶わなかったことへの哀しみが切なかった…。

この山にいたときの幸せな時間として彼女の記憶に深く刻み込まれていたのが捨丸の存在。月へ帰る直前、彼女は山へ行き捨丸と果たせなかった時を埋めるように過ごす…のですが、実はこれは…。捨丸はこの時はすでに妻子がある身。それでもすべてを捨ててかぐや姫(たけのこ)との人生を選ぼうとするんですが、これも人間の素直な感情なんだろうなと思って見ました。結局このシーンにはその後のオチがあるんですけどね。かぐや姫の強い願望があのようなファンタジー的なものを作り上げたのかもしれません。
ちなみにこのシーンで『千とちひろの神隠し』のワンシーンを思い出してしまったのは私だけでしょうかw。

月へ帰るとき、地上でのすべての出来事を忘れるという衣を掛けられそうになりかぐや姫は一度それを制止する。あの時初めて彼女は、あの星の上で起こった自分のすべての感情を受け入れることができたんだなと思いました。そしてそれがたまらなく愛しいことも…。様々な感情に翻弄されて人は生きているけれど、実はそれはとても尊い事なんだというようなメッセージを感じさせる場面でした。
月への帰還を悟った時から帰っていくまでのクライマックスは、なんだかとめどなく涙があふれて仕方なかったですね。まさかこの映画で涙するとは思わなかった。

声優陣も豪華ですし、だれも違和感を感じさせることがなかったのが素晴らしかったと思います。朝倉あきさんのかぐや姫の声もすごく上手かったし、高良健吾くんの捨丸も予想以上に聞いていて違和感なくて良かったです。求婚者の一人でとんでもないオチがある皇子役に上川隆也さんがいたのもなかなか面白かったですね。
翁の声を演じていたのは、この映画が事実上の遺作となってしまった地井武男さんでした…。あぁ、地井さんの声…って思ったらなんだか泣けてきちゃいました。映画の中の翁の暴走的な行動にはハラハラさせられるんですが、それでも地井さんの温かみのある声はあの映画にすごく合っていたと思う。特に印象的だったのが、子供たちに対抗して姫の名前を呼ぶシーンですね。ムキになって姫の名前を連呼する姿になぜかジーンとくるものがありました。
ちなみに、声を先撮りしていたために地井さんの声が最後まで入っているとのことですが…手直しの過程で何か所か撮り直しすることになったそうです。エンドクレジットに三宅裕司さんの名前があるのはその所以とのことですが…どの箇所だったのか分からなかったくらい同化していました。地井さんも喜ばれているのではないでしょうか。

今年は「風立ちぬ」と「かぐや姫の物語」の2本のジブリ作品を見ましたが、個人的にはこちらの「かぐや姫の物語」のほうが心にジーンとくるものがあって好きでした。



関連記事

テーマ : スタジオジブリ - ジャンル : 映画

映画鑑賞作品 - -
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
<< 2017 >>
今何時?
感謝です!
現在の閲覧者さま:
カテゴリー
プロフィール

えりこ

Author:えりこ
★1973.5.16生 大雑把なO型
★丑年牡牛座
牛三昧で牛的性格
★趣味は舞台観賞
(特にミュージカル)
◎基本的にミーハーですw

★特に応援している俳優さん
合田雅吏さん、加藤虎ノ介くん、大沢たかおさん、葛山信吾さん、瀬戸康史くん、中村倫也くん、間宮祥太朗くん、大泉洋くん、内田朝陽くん、井浦新さん、北村一輝さん、堺雅人さん、大東駿介くん、田辺誠一さん、宅間孝行さん、ジェラルド・バトラーさん
★特に応援している舞台俳優さん
片岡愛之助さん、飯田洋輔くん、福井晶一さん、泉見洋平さん、宮川浩さん、畠中洋さん、渡辺正さん、北澤裕輔さん、岡田浩暉さん、石川禅さん、石丸幹二さん、鈴木綜馬さん、光枝明彦さん

★日記風ブログ
ウシの歩み


★本館HP
eribn.gif


メールフォーム
個人的にメッセージのある方はこちらからどうぞ♪

名前:
メール:
件名:
本文:

お気に入りブログ
月別アーカイブ
ブログ内検索
人間が好きになる名言集

presented by 地球の名言

ミュージカルDVD

ヘアスプレー DTSスペシャル★エディション (初回限定生産2枚組)
ヘアスプレー DTSスペシャル★エディション (初回限定生産2枚組)
大好きなミュージカル映画です。これを見れば誰もがハッピーな気持ちになれるはず!

レント
レント

魂の歌声とはまさにこのこと!今を生きることの大切さが伝わります

オペラ座の怪人 通常版
オペラ座の怪人 通常版

ロイドウェバーの美しい音楽の世界を堪能。これ絶対おすすめです!

エリザベート ウィーン版

来日公演の感動をぜひこの一枚で!

ドリームガールズ スペシャル・コレクターズ・エディション (CDサイズ・デジパック仕様)
ドリームガールズ スペシャル・コレクターズ・エディション (CDサイズ・デジパック仕様)

オスカーを獲得した新人女優J.ハドソンの歌声は圧巻です<

キャッツ スペシャル・エディション
キャッツ スペシャル・エディション

現在劇団四季公演中のCATSを観れない方、このDVDでも楽しめますよ♪

レ・ミゼラブル -1995年10周年記念コンサート-
レ・ミゼラブル -1995年10周年記念コンサート-

世界のレミゼをこのDVDで堪能してください!

ミュージカル 星の王子さま
ミュージカル 星の王子さま

白井晃演出のミュージカル再演バージョンです。個人的には宮川さんがオススメ♪

ノートルダムの鐘
ノートルダムの鐘

日本語吹き替えは当時劇団四季に在団していた役者さんです。退団した人も多いので貴重な一枚かも!

アナスタシア
アナスタシア

曲がとにかく素敵です。日本語吹き替えで石川禅さんがディミトリ役を熱演してます♪

PR

Powered by FC2 Blog    Templete by hacca*days.

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。