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ここ最近私の中での注目度が上がった井浦新さん。彼が出演した映画『かぞくのくに』が8/4に初日を迎えました。
予告編を見たときから興味深い映画だなと思っていたのですが、新さんの舞台挨拶がテアトル新宿であるという情報を聞き思い切って初日チケットを購入してしまったw。6月のトークショーでも生・新は見たけど、やはりもう一度生で見たい!と、こんな邪な気持ちが結構占めてた私(爆)。

しかしながら、この映画作品は気軽な気持ちで見れるようなものではありませんでした。鑑賞前に新さんたちがインタビューで話していたのを聞いていたので、ある程度は心の準備というものはしていました。でも、実際に見て・・・心が痛くなるような・・・なにかズシリと響いてくるような・・・何とも言えない気持ちでいっぱいになった。

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帰国事業で北朝鮮に渡った兄ソンホが25年ぶりに病気治療のために日本に帰ってくる。彼には常に監視が付きまとっていますが、家族やかつての同級生はソンホを温かく迎えてくれる。初めは25年ぶりの日本に戸惑いを隠せなかったソンホも日本にいる人々との再会を通して次第に心を開いていきます。
そんなある日、ソンホは妹のリエに戸惑いながらも「ある使命」を口にする。衝撃を受け憤りを監視員にぶつける妹、そしてソンホの帰国の別の目的を知ってしまった父の苦悩・・・。逆らえない国からの使命を家族に持ちかけざるを得なかった兄ソンホの苦しみ・・・。改めて現実を目の当たりにした人々はその感情をもてあましている。
そんな時に判明するソンホの病の検査結果、そして北からのあまりの突然の「指令」"こういうの、よくあるんだよ"と家族の前で淡々と口にするソンホの言葉が胸に突き刺さる。

監督であるヤン・ヨンヒさんの実体験が基になった映画ということもあり、「作られた」感がない。まるでドキュメンタリーを見ているかのような作品。バックに流れる音楽なども最小限にとどめ、淡々とソンホとその家族や友人の身に起こる出来事を描いているといった印象です。なので、それぞれの感情がよりストレートに伝わってくる。淡々としているように見えますが、ものすごくリアルにその時々の彼らが抱えたものが見ているこちらに訴えかけてくる
この作品は見終った後に幸福感に包まれるといったようなハッピーエンド的な空気はありません。クライマックスからラストの人々の想いが本当に痛くて・・・終わった後も涙が止まりませんでした。為すすべもなくその瞬間を迎えた人々の結末を見て、観客がその後の彼らの人生に想いを馳せる・・・そんな映画です。なので、重いんだけど、暗く哀しい気持ちには不思議とならなかった。投げられたボールを、見る側が最後に受け止めて彼らのその後の人生を想う作品だなと思いました。

バックボーンにあるのは「北朝鮮」。しかしながら政治的な意味合いはこの映画からはほとんど感じられない。全く違う環境に生きなければいけない一つの家族の心の葛藤を丁寧に描いた良作だと思います。心に残るシーンやセリフがたくさんある。
ソンホが妹に彼女の将来を想って語りかけた言葉や、何もできないながらも必死の抵抗として母(オモニ)が貯めてきた貯金をすべてつぎ込んでした「ある行動」、そして何かを吹っ切ろうとするかのようにスーツケースを引いて歩き出す妹・・・。思い出すだけでもこみ上げてきてしまう。淡々としながらも繊細に人々の心の動きを描き切ったヤン・ヨンヒ監督が素晴らしいなと思いました。

妹リエを演じた安藤サクラさんは舞台挨拶では天然サンっぽくてとても可愛い面白い方でしたが(奥田瑛二さんと安藤和津さんの娘さんですね)、映画の中では実にナチュラルなお芝居を魅せてくれてとても良かった。兄をすがるように引き留めようとするクライマックスが忘れられない。
兄ソンホを演じた井浦新さん、本当にこの方はセリフが少なくても雰囲気だけですべてを語れるすごい人。目の動きだけでその気持ちが伝わるし、佇まいひとつでソンホの抱えているものが見えてくる。父親に激高するシーンも印象的だったけど、「ある指令」を妹に話してしまった後に背を向けて心の傷みと葛藤している姿が特に泣けましたね。さらにはクライマックスに妹へ贈る言葉・・・もう、号泣でした(涙)。

舞台挨拶では新さんは「2週間ちょっとの撮影だったけどとても心情的に苦しんだ」と撮影中のエピソードを語っていました。たしかにあの役は本当に苦しかったと思う。あまり表に表情を出さないながらもソンホが激しく葛藤しながらそこにいることが痛いほど伝わったし。「この映画が皆さんの心に何らかの形で残れば」と締めくくっていました。
さらにはヤン・ヨンヒ監督の挨拶・・・。実体験のお話も少しされてて…、お兄さんが帰国した時ドキュメントのカメラを回そうと思ったけれども久しぶりの日本にやって来た兄の姿を見たら一度もそれを出すことができなかったというエピソードがあって。わたしもう、映画を見た直後だっただけにその当時の監督の気持ちが痛いほどわかってしまって思わず涙がこぼれました(涙)。舞台挨拶見て涙流したの初めてでしたよ・・・。
題材が題材だっただけにかなりの低予算で作った映画ですが、これ以上ない最高のスタッフやキャストが集まってくれて感無量だと話していた姿も印象的でした。

そのあとは軽く質問タイム。映画の内容に触れるのでここでは割愛しますが、けっこう面白いエピソードばかりだったな。スーツケースの本当の値段とか、安藤さんのセリフ勘違い事件とか、新さんが司会者に真顔で「そういうこと言う…」とツッコミ入れて笑いを誘ったりww。
なかなか充実した舞台挨拶でした。

で、私はそのあとすぐに違う場所へ移動しなければいけなかったので他の人よりも早めに客席から出たのですが、ロビーの端っこに何やらオーラが…と思ったら舞台あいさつした3人がいるじゃないですか!これからパンフレット購入者にサインをします、というサプライズがあって!!運よく最初のほうに並べた私、お三方の生サインをしっかりいただいてしまいました。
間近で見た新さんはなんとも清涼感溢れるというか…フワッとしながらもなぜかちょっと神々しくてw、目の前で私は固まってしまい何も声をかけることができなかった(爆)。スラスラーっと涼しい笑顔でサインを書いてくれた新さんは本当に美しかったです。いやぁ、なんだろうね、あの独特の存在感!!感動いたしました。


見る者の気持ちに切々と訴えかけてくる繊細な作品だと思います。一人一人の想いを感じて涙する、そんな素敵な映画。上映館数は少ないようですが、ぜひ多くの方に見ていただきたいです。


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テーマ : 映画館で観た映画 - ジャンル : 映画

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