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1月29日に幕開けした『壁抜け男』、約1か月間の公演を経てついに千穐楽のときを迎えました。チケットが発売されていた最初の頃はこの日が楽だとは明確にされていなかったので延長ありかも…なんて思っていたのですが、よくよく考えてみるともうその次の公演が決まっていて(汗)。それで慌てて取ったんですよね、この日。
次の公演地も今のところ発表されていないので…事実上、これが千穐楽ということになってしまうんだろうか。久しぶりの上演でこんなにレベルの高い舞台だったのに、またしばらくお別れ…なんて本当に勿体ない

3日のチケットは実は数日前までけっこう後ろの席とか残ってたんですよね。楽公演と言えば四季はだいたいどの演目も売り切れになることが多いので、なにげにちょっと気にはなっていました(苦笑)。が、2-3日前くらいに当日立見席以外は売り切れてたのでホッとしました。
演目的にはたくさんのお客を呼べる作品ではない、というのは分かっていますが…やっぱり楽くらいはカンパニーの皆さんを盛り上げたいなって思ったし。前楽のマチネはちょっと寂しい客席だったという話も聞いていたので、満員御礼になったのは個人的にうれしかったです。

でも、なんだか、開演前のロビーの雰囲気からするとあまり「千穐楽」って雰囲気じゃなかった気がする。普通の客入りのいい休日マチネ、みたいな感じ。特別何か配られることもなかったし、楽独特のテンションみたいなのは私にはあまり感じられませんでした。
実際、私の座席の周りはほとんどがこの日が初見だったようで、シーンごとの反応がものすごく素直だった。デュティユルが初めて壁を抜けたときなんかは感嘆の声あげてましたしね。この反応の良さが楽舞台にすごくいい影響を与えていたような、そんないい舞台でした。こういった"特別な"って感じがしない千穐楽が、いかにも『壁抜け男』らしいな、なんて。

しかしながら、カーテンコールの盛り上がりは本当にすごかったです!!初日以上の拍手喝采だったんじゃないかな。それがなんだかとっても嬉しくてねぇ…。いつもは多くて3回くらいのカテコも、この日は7-8回はあったんじゃなかろうか。キャストの皆さんと歌う壁抜け男のナンバーは3回もありました。鳴り止まない拍手を前に「もう一度」って言うタイミングを一生懸命図ってた飯田くんがとても可愛らしかった。
私は予想通りカテコでも涙が溢れて止まらない状況となりましたが(汗)それでも3回とも一緒に歌いましたよ。キャストの皆さんと歌っているときのあの満ち溢れる幸せ感…。あの感覚は、その場にいたからこそ感じられる充足感。大好きなカンパニーの皆さんだったからこの日はなおさら涙が止まらなかったな(涙)。

私がそんなボロ泣き状態だったのではっきりとは確認できませんでしたが(爆)、キャストの皆さんも泣いている方が多かったようです。飯田くんは本編クライマックスから涙していたそうですが(私は涙に溺れてて確認できず 苦笑)カテコでも笑顔を見せつつも胸いっぱいの様子で何度も唇をかみしめて泣きそうになっているのを抑えているような感じだったな。川原さんも感無量って表情だったし、寺田さんは体全体で拍手を浴びてとても幸せそうだった。
少人数での公演だったので、ほかの演目にはない絆がキャストにもスタッフの皆さんにもあったと思います。たった1か月ちょっとの公演でしたが、とても濃厚で忘れられない時間だったことは確かではないでしょうか。その気持ちはこの作品を愛し通っていた観客の皆さんも同じだったと思います。私がそうだから。そんな作品に出会えたこと、本当に幸せだった。


キャスト
デュティユル:飯田洋輔、イザベル:樋口麻美、部長・刑務所長・検事:青木朗、八百屋・娼婦:丹靖子、デューブール医師・警官1・囚人・弁護士:寺田真実、B氏(公務員)・警官1・看守1・ファシスト:金本和起、C氏(公務員)・乞食・看守2・裁判長:川原信弘、画家:永井崇多宏、M嬢(公務員):戸田愛子、A夫人(公務員)・共産主義者:久居史子、新聞売り:有賀光一


以下、キャスト中心の感想です。いつものごとく、やたら長いのでご注意を(汗)。






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千穐楽の娼婦役は丹さんでした。初日が佐和さんだったので楽もそうかな…と予想していたのですが、佐和さんは前日のマチネが楽だったみたい。そんなわけで私は2日前のソワレが佐和さんの楽になってしまったようです(汗)。
佐和さんは9回通った中で7回当たったので思い入れも深いです。初日の頃はちょっと物足りなさを感じましたが、日を追うごとに娼婦のコミカルさや迫力、さらに哀愁部分も深みを増して行っててとても魅力的だった。それに歌声がすごくきれいで安定していましたね。ソロの部分で喜びのダンスをする時のあの軽やかさが可憐でとても素敵だった。
初演ではM嬢を演じてた佐和さんでしたが、またいつか再演されるときには再び娼婦役としてさらに役を深めてほしいなと思います。


舞台本編の感想はこれまで散々濃く書きまくってきたので(←しかも洋輔くん中心 笑)最後はキャストの皆さんについて少し語ろうと思います。…っていうか、楽ということもあってやはりどこか特別な思いを抱いてしまったので本編をいつものように冷静に(←あれでも?というツッコミが入りそうですが 爆)観れなかったというのもあります…。

新聞売り@有賀光一くん
初演からしばらく経って、7年ぶりの新聞少年を演じられていましたが…毎回毎回確実な歌唱力と表現力で本当に恐れ入りましたって感じでしたよ。初演に観た当時は粋のいいピチピチした新聞少年でしたが、年月が経ってもその若さは変わらず、さらにそこにどっしりとした安定感、というか落ち着きも加わってて楽しく見させてもらいました。
プレステのときのトークがめっちゃ楽しかったなぁw。特に客席から退場していくときにはあの時の話を思い出して毎回プッて吹きそうになってた私です(笑)。

A夫人・共産主義者@久居史子さん
お固い融通が利かなさそうなイメージのA夫人ですが、職務中にビスケット取り出してパリパリ食べてたあのギャップがたまらなく可愛くて好きでした。新しい部長がやってきたときにはビックリしてむせちゃったりしてましたしね(笑)。「帰れるぞー」と声を上げて去っていくシーンではたまにコートがうまく着れなくて中途半端のまま退場していったのも可愛くて面白かったですw。
共産主義者の気の強そうな女性役も良かったなぁ。ファシスト役の金本さんとたまに火花が散るような雰囲気もあったしw。黒い衣装もカッコよくてとても似合ってました。

M嬢@戸田愛子さん
私は戸田さんを「オペラ座の怪人」のマダム・ジリーでしか見たことがなかったので、最初はそのギャップに驚きました(笑)。戸田さんってこんなチャーミングな役ができる方だったんだなぁと。職務中のM嬢は本当に気が抜けまくりで、たまに隣のデュティユルにチロッとガン見していたりと表情がとても面白かった。4重奏のときに突然恋する乙女みたいになって目がイッちゃってたのも好きだったなぁw。
♪受難のマリア♪シーンでは見るごとにデュティユルへの粘着度が上がっていって楽しかった。「そうは見えないけど」って歌い方が後半では超ぶりっ子になってて客席の笑いを誘ってましたね(笑)。裁判シーンでデュティユルとイザベルをジーッと見てたのも印象的でした。

画家@永井崇多宏さん
素晴らしい歌唱力で落ち着いた雰囲気、とっても魅力的な画家でした。ピアンジでカルロッタの尻に敷かれたような雰囲気だったのがウソみたいですよ(笑)。稽古中にも体全体を使って歌唱指導していたという永井さん、その歌の表現力は本当に素晴らしい。特にソロの部分は本当に公演後半は涙なしには聞けなかったなぁ。深くて温かいあの歌声に心が震えた。
それから好きだったのが、イザベルの部屋から出てきたデュティユルを呼び止めるときの「デュティユル!」って歌い方。あれが、ものすごくカッコよかった!!フランス語っぽいニュアンスの歌い方っていうのかなぁ。あの歌をまた聞きたいです。

C氏・乞食・看守2・裁判長@川原信弘さん
これまで川原さんはアンサンブル的な役柄で見ることがが多くて、最近ではBBのダルクを演じていた役者さんってイメージが強かったんですが…いやぁ、こんなにしっかり歌える方だったとは!!この役に抜擢されたのも本当に納得ですよ。通る声にしっかりした発声。4重奏になった時にもはっきりと聞こえてましたから(皆さんそうですが)。今回こうして川原さんの新たな魅力が発見できたことはとても嬉しかったです。
C氏がA夫人にビスケットねだってるのも面白かったし、部長がやってきたときにデュティユルを端っこでからかって遊んでるのも可愛くて好きだったな。博識の看守がデュティユルに蹴飛ばされたりして混乱してる姿も見ていて萌えた(笑)。裁判長は凛とした感じでとてもカッコいい。実はダンサーさんでもあるというだけあって、デュティユルに「行けよ」と歌う時の動きにキレがありました。
この役をきっかけに、さらに大きく羽ばたいてほしい役者さんです。

B氏・警官1・看守1・ファシスト@金本和起さん
ジーザスのカヤパ役で金本さんを見たとき、その抜群の歌唱力に驚かされたものでしたが…今回の壁抜けではチャーミングな魅力がいっぱい出ていて見応え十分でした!歌声の素晴らしさはもう言うまでもないのですが、それぞれの役の個性がちゃんと演じ分けられてて、金本さんってこんな魅力もあるんだという再発見がたくさんありました。
B氏は細かい反応がいちいち面白かった。5時が近くなった時の「やったっっ」っていう気合にも似たリアクションや、コーヒー飲みながら「あちっっ」ってなっちゃうヘタレた部分、部長に媚び売って見かけのやる気を見せてる表情、どれもいちいち可愛くて毎回見るのが楽しみでした。
警官では寺田さんとのキャラの違いがクッキリ出ていたところがいい。ツッコミ型のしっかり者といった雰囲気なんだけど、デュティユルが金庫破りに来たシーンでは腰が引けちゃってたりお酒を前にしてデレデレになってたりして表情も豊か。看守ではスポーツバカなキャラクターを熱演w。キックした時の足の高さに惚れ惚れしたなぁ(笑)。そして熱血ファシスト。デュティユルと熱く握手する姿が毎回印象的だった。
バレンタイン企画のときには金本さんのカードが当たった私。内容も直筆だったしなんかそんなことも影響してか後半は今まで以上に姿を追うようになったっけw。今後の活躍も期待しています!

デューブール医師・警官1・囚人・弁護士@寺田真実さん
寺田さんも、私がこれまで観てきたのはアンサンブル的な役柄が多かったんですよね。オペラ座でブケー、BBでダルクだったかな。ちょっと個性的で張りのある声の役者さんだな…くらいにしか思っていなかった(スミマセン 汗)。そのイメージが大きく変わったのが今回の壁抜けです。初演のこの舞台を見て脱サラして四季に入ってきたとおっしゃっていましたが、本当にこの作品が好きでたまらないんだなというのがものすごく伝わってきました。こんなに器用に色んな役が演じ分けられる素晴らしい役者さんだったとは!!とにかく演じられるキャラクター一人一人がメリハリついててめちゃくちゃ面白いんですよ。
デューブール医師は戦争の影響で自暴自棄になっちゃったキャラっていうのがすごく伝わります。その事情がよくつかめなくても、彼にとってものすごく凹む事件だったというのがあの芝居で分かる。デュティユルを翻弄するシーンは毎回本当に濃くて、後半は病名を叫ぶシーンにものすごい気合が乗ってて面白かったです(笑)。
精神科医がものすごく濃い~アクの強い役だったのに、次に出てきた警官は180度違う超ヘタレ(笑)。毎回金本さん演じる警官にド突かれてフニャンって倒れちゃう姿が可愛くてねぇ。あの精神科医と同じ役者が演じているのがウソみたいだったよ。それからデブ囚人(笑)。一言もセリフや歌がないんだけど、いちいち仕草が面白い。刑務所長にナデナデされてるときはまるでペットですw。
そして極めつけの情けない弁護士。好きだったなぁ、あのキャラ。♪さいばーんちょ~、ばいし・ん・いん♪って歌いだしからして見ているこちらの気が抜けちゃうみたいなww。いつもオドオドしてて娼婦にまで一喝されてちんまりしてしまう姿は可愛らしくて萌えてまった。
毎回司会の進行もして楽しませてくれた寺田さん。面白くて、それでいて優しくて温かい方でした。プレステのときにこれまで関わってきた役者さんの話題を出してくれたことは個人的にとても嬉しかったです。小林さんのことも感じてくれていたんだなって…。また壁抜けでの寺田さんに会いたいです。

八百屋・娼婦@丹靖子さん
これまで佐和さんを観る機会が多く、先日ようやく丹さんの娼婦を久しぶりに見て…これでもう見納めかな、なんて思っていたので千穐楽でも会えるとはちょっと驚きでした。今回2回丹さんの娼婦を観れたこと、とても嬉しかった!もしかしたら次に公演されるときには娼婦役には入られないかもしれないですし…そういった意味ではとても貴重だったかなと思います。
丹さん、初演に比べると確かに声量が落ちていたし音程も皆さんに比べると不安定さがあるのですが…それを超える圧倒的な存在感があるのですよ!年齢的にも娼婦役というのはリミットが近いはずなんですが(スミマセン 爆)、舞台上の丹さんはちゃんとそこに"娼婦"として存在してる。それを一番強く感じるのがソロのシーンですね。セリフ回しにものすごい味がある。娼婦が重ねてきた歴史がまざまざと目の前に浮かんでくる、みたいな語り口。そうかと思えば、デュティユルからネックレスをかけてもらいパーッと明るくなるシーンでは少女のような可愛さが出るんですよね。笑い方とかがめっっちゃ可愛い!!!温かくて可愛くて見ているこちらも思わずほおを緩めてしまうような感じ。この暗から明への切り替えが本当に上手い女優さんです。
2幕に入ってデュティユルが捕らわれたと知った時の丹さんの娼婦はえらいテンション高いです(笑)。なんとしてもデュティユルを救い出そうっっ!っていう気合が感じられて面白い。裁判シーンでデュティユルに手の甲をキスされるシーンも好きだったな。可愛いおばあちゃんって雰囲気になってるんですよね。洋輔くんがとっても大切そうに扱ってるのでなおさら。
面白かったと言えば青木さんの検事への食って掛かり方。前回と同じく同期対決って感じで見えてしまってwあの迫力に思わずプッて吹き出しそうになった(笑)。弁護士への「ジジイは引っ込んでっ」の言い方も迫力十分で面白かったですw。

部長・刑務所長・検事@青木朗さん
初演の光枝さんのイメージがとても強かった役でしたが、青木さんには青木さんの味というものが出ていて毎回とても楽しませてもらいました。青木さんの演じられる役はどれも「敵」側になるものばかりなのですが、ただの恐ろしい冷酷非道なキャラではなくて、どこかコミカルで憎み切れない部分が感じられたんですよね。それがいいことか悪いことかは別にしても、私は今回のカンパニーの雰囲気的に、青木さんの演じられたプランはすごくこの舞台に合っていたなと思っています。優しくて温か良い作品ですから。青木さんのお人柄も出てて(ご本人はプレステで自分はデュティユルに似ているっておっしゃってたし)、どれも魅力的で素敵な「敵」だった。
部長は登場した時の貫禄が初日よりもずっと深みを増してましたね。ノルマンディー作戦を考えたのは俺だって自慢してる時の威厳が印象的だった。デュティユルがフムフムって聞いてくれてるのでさらに調子に乗り出してて、そんなところも面白くて好きだった。面白いと言えばデュティユルの書類にイチャモンつけるシーン。特に「やめろ」の言い方は毎回クスッと笑ってしまいました。それから最初にデュティユルの頭が顔から出てきたときの「デュテュユル」って言い方も好きだったなぁ。動揺して暴れるシーンは青木さんらしさが出てきて毎回とても楽しめた。
刑務所長は出てきた瞬間から笑えます。あの情けない表情!終始なんだかちょっと悲しそうな顔で「ジュディオン、すてきー」って歌ってるからホントに面白かった。ああいう芝居は青木さんならでは。
検事はギャンブルに出かけていく後姿がどこかオマヌケで可愛いんですが、裁判中の調子に乗ってる時はけっこう攻めてましたよね。でも秘密の書類魅せられてからの震えっぷりが可愛くて。皆にいじめられてるシーンは「かわいそう」って思っちゃうくらいだった(毎月一人あの世送りしている人には見えなかった 笑)

イザベル@樋口麻美さん
最初に樋口さんのイザベルを見たときは今までのイメージとかなり違っていたのでビックリしましたね。特に前が「マンマミーア」のドナでしたから…あれから比べるとと180度近くキャラが違う(笑)。地声で歌い上げる系が多かっただけに、ソプラノが主なこの役は樋口さんにとって本当に大変だったのではと思います。プレステのときにもいまだに悩んでるって話してたし。
あの抜群の歌唱力だと思っていた樋口さんが、この演目の中では実は一番ちょっと歌が不安定で…見るたびにドキドキすることが多かったんですよね。裏返ってしまうことがけっこう多かった。でも、後半、特に楽近くあたりになってからすごい安定するようになって…私が見たマイ前楽公演と今回の楽公演ではほぼ完ぺきにイザベルのナンバーを歌いこなしていました。それだけに、この日で終わってしまうのがもったいない!!せっかく樋口さんのイザベルがこれからって雰囲気のときだったのに!!みたいな。
でも、雰囲気はとても可愛くて好きだったな。最初は初演の井料さんのイメージが強かったのでか弱く見えない樋口イザベルにちょっと違和感があったんだけど(汗)、次第にこんなちょっと健康そうなイザベルも良いなって思えるようになったし。一番印象に残っているのはラストシーンですね。毎回涙を流しながらデュティユルへの愛を歌っている姿に感動して何度ももらい泣きしてしまった(涙)。デュティユルを想う熱い気持ちがすごく伝わってきてとても良かったです。

デュティユル@飯田洋輔くん
今回、この演目で洋輔くんがデュティユル役に選ばれて…本っ当に私、嬉しかったです。石丸さんのイメージがとても強いデュティユルでしたが、日が経つにつれて洋輔くんは彼なりのデュティユルをしっかりと構築していっていたと思います。
この役って原作では中年に差し掛かった男性なんですよね。石丸さんは年相応って雰囲気でその年代の持つ哀愁や深みがあった。でも洋輔くんはまだ20代。中年の男性には見えないわけで…たぶん、今回の壁抜けはデュティユルの年齢設定を下げていたんだと思います。だからヒゲも最終段階で剃ったんだろうなと。その新たなデュティユル像が、ものの見事に『壁抜け男』という作品にハマッてた。まるで、デュティユルというキャラクターが洋輔くんに近づいて行ったかのような…そんな感じだったように思う。
これまでジーザスのペテロとカヤパ、BBのビースト(私はこの役で彼のファンになりましたが)と観てきましたが、圧倒的な歌唱力があるものの、少し華がないかなぁっていうのは感じてて…。それが、今回のデュティユル役を見てたら…今までにない輝きが増していくのが手に取るように感じられたんですよね。中盤から後半にかけての洋輔くんのデュティユルは今までに感じられなかった華があった。素敵なカンパニーに囲まれて日に日にキラキラと輝きを増していく洋輔くんのデュティユルを観れたことが何よりも本当に嬉しかったです(涙)。この公演で新しい引き出しができたんじゃないのかな。
今まで散々洋輔くんのデュティユルのシーンは語りまくってきたので今回は控えますが(笑)、一つ一つの表情がとにかく可愛くて魅力的でしたね。職場でみんなから冷たい視線を浴びてる時の引っ込み思案な表情、部長の一言でスイッチが入って得意顔になるとこ、宝石盗んで今までの自分から脱皮できたことへの喜びを体全体で表現してたこと、新聞に自分が載ってることが分かって子供みたいに無邪気に喜んでた顔…挙げれば本当にきりがないほど印象的な表現が多かったです。決して派手な感情表現をしているわけではないけれど、一つ一つが本当にとても自然で、見ているとほっこり心が温かくなるんですよね。それが洋輔くんの魅力の一つでもある。
それから、歌。一番歌うナンバー数が多いと思うのですが、どの日も抜群の安定感だった(たまに疲れてた時もあったようですが 汗)。初日の頃には必死に歌っている感じがありましたが、中盤あたりから役柄にどっぷりハマって洋輔くんなりのデュティユルの歌に変わっていきました。上手さはもちろんですが、あの歌声には彼が持っている優しさと温かさが溢れるほど詰まっているんですよね。BBのときもそうだったけど、私はそんな洋輔くんの歌声を聞くと自然に感情が高ぶって涙が溢れてくるのです。デュティユルはそれがハマりすぎるほどハマってたので私はもう何度この公演中に彼の歌声で泣いたかわかりません(汗)。
その歌声の魅力が最大限に出てきていたのが、クライマックスの壁に挟まれるシーンだったと思います。あそこは初演に観たときも切なくてウルっと来ていましたが、今回は毎回ガン泣き状態(涙)。デュティユルの悲しみ、優しさ、温かさ、そういったものがあの優しい静かな旋律の中にこれでもかってくらい感じられる。それを見事に表現してくれた洋輔くんには本当に拍手を送りたい。あのシーンが悲しくて切ないってだけで終わらないのは、彼のあの歌声があったからだと思います。
ありがとう、そして、お疲れ様、洋輔くん!


今回の「壁抜け男」公演はたったの1か月ちょっとでしたが、そうは感じられないほど充実した素敵な1か月でした。通った数は9回(中途半端な数字になってしまった 苦笑)だったけど、長期公演楽のときと同じくらいの感無量さがあった。実際、楽が終わった後は幸せな気持ちもあったのにどこか寂しさもあってポッカリ心に穴があいたような…魂が抜けたみたいな状態になってしまったし(汗)。
そんな思い入れの深い作品にしてくれた今回の『壁抜け男』カンパニーに心からの感謝の気持ちを伝えたいです。もしも近い将来、地方公演とかあったら遠征しちゃうかもなぁ(笑)。そんな日が訪れますように。これだけで終わってしまうのが本当にもったいない公演だったので。もしも次に東京公演があるとすれば、そのときには秋劇場ではなく、隣の自由劇場にしてほしいな。

なるべく早い時期の再演が実現しますように!それと、今キャストのDVDが発売されますように…!!


ということで、以上、くどくど長い私の全9回壁抜けレポートでした(爆)。読んでくださった皆さん、ありがとうございました。



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テーマ : 劇団四季 - ジャンル : 学問・文化・芸術

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★1973.5.16生 大雑把なO型
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(特にミュージカル)
◎基本的にミーハーですw

★特に応援している俳優さん
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