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渋谷のさくらホールで上演されていた『銀河英雄伝説外伝』オーベルシュタイン篇を観に行ってきました。銀英伝舞台シリーズもこれで3作目です。
一番最初に銀英伝を舞台化するという話を聞いたときにはビビって不安ばかりだったのですが(苦笑)、蓋を開けてみれば過去2作はけっこう面白くてDVDまで購入してしまっている私ww。オーベルシュタインは銀英伝の中でもかなりダークな人物で、個人的には大好きだったキルヒアイスの死の要因にもなっていたこともあり…好きにはなれないキャラクターでした。が、ここまで来たら全シリーズ見てみようじゃないの!っていうことで今回も早々とチケット確保して待ってました(笑)。

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それにしても「さくらホール」って初めてだったのですが…場所が分かりづらかった(汗)。一応地図は頭に入れておいたはずなのですが、どこにもそれらしき建物がない。仕方なく駅まで戻り交番で尋ねるというお粗末さw。しかも、自分の進んでいた方向が全くの逆方向だったことも判明(爆)。なにげに目印になる建物をすっかり勘違いしていたらしい…。よかったよ、早めに渋谷入りしておいて(苦笑)。
ホールというだけあって、劇場とは雰囲気が違いますね。区民館の大きい箱っていう感じだったかな。で、今回やたら早くに予約していたにもかかわらず席運に恵まれなかった私…。ホールって劇場の音響とはだいぶ違うので場所によってはかなり音が響いてしまって聞き取りづらいんですよね。今回の座席がまさにそれ(苦笑)。さらに見えづらい位置でもあったというのがネック…。まぁ、今回は席運がなかったということで…。

客層は女性の割合がやはり多かったですね。やはりaccessのHIROが主演ということも大きいかも?銀英伝のファンとだいたい半分半分ってところでしょうか。小ぶりの劇場ホールではありましたがほぼ満席でした。
物販はパンフのほかにオーベルシュタイン@HIROがででーんとフィーチャーされたもの多数w。前回まではハガキとクリアファイル購入しましたが、この時まではやっぱりオーベルシュタインに苦手意識があったのでパンフレットのみの購入に留まりました(笑)。それにしても今回も写真がとてもきれい

本編については追記に書きますが、まずは終演後のトークショーについて少々。
今公演は上演期間が短いとはいえ、なんと、千秋楽を除いて毎公演後にアフタートークショーが行われてていたようです。メンバーは入れ替わり立ち代りだったみたいですが主演の貴水さんだけは全てに出席とすごいスケジュール!マチソワがある日も両方やったというのだから素晴らしいです。

で、この日もマチソワがあったにもかかわらずマチネ後トークショーが開催されました。出席者はオーベルシュタイン役の貴水さん、ビットナー少将役の船戸さん、ダニロ役の我善導さん、少年シュテファン役の松村さん、司会担当はアンスバッハ役の高山くん
最初は「貴水さんが参加できなかった飲み会について」みたいな感じでトークがスタート。その中で船戸さんが最後まで参加してくれるんだけど深夜2時頃になると決まって眠りに落ちてしまうという話題で大盛り上がりに(←実際に増沢さんや岸さんがイタズラしてるらしい 笑)。しかも、その証拠写真までご披露されてしまうという…(笑)。いたずら書きされても気がつかないっていうくらい気持ち良さそうに落ちていらっしゃってましたwww。もう、当のご本人は「もうやめて~~」と大慌て状態で開場も爆笑!
ちなみに呑めそうな雰囲気の我さんは全く飲めないらしい。「一番飲んでそうなのにぃ」と皆からツッコミ入れられてました。

で、そんなヤイノヤイノ盛り上がっていると貴水さんが「このトークショーに一度も参加してない人いるから呼んじゃおうよ~」と言い出し、舞台袖のほうに向かって色んな人の名前を呼んだり拍手で煽ったりというのが始まりました(笑)。司会を担当していたアンスバッハの高山くんはけっこうイッパイイッパイな状態だったのでこの状況にホッとしたらしくやたら盛り上がって呼びまくってたな(笑)。
すると、時間差ではありましたが色んな人が本当に出てきたww。冒頭に出てくるメイドさん役の今井さん八鍬さんはすっかり着替えてジャージ姿っぽかった(笑)。執事役の陰山さんは二人の保護者みたいな形で登場。「オーベルシュタインとは35歳も差があるので…」と困惑気味に話してたのが面白かった。
そのあと、キルヒアイスもきてくれて…みたいな話題を振ると着替え途中のような崎本くんが出てきてくれた!まだ体調は万全じゃないらしいんだけど、一言二言挨拶してニコニコしながら帰っていきました。

そんな無礼講みたいな状況になりヤイノヤイノやっているとトーク終了の合図が。それでも無理やり何とか引き伸ばして締めの言葉選びになろうかという時になにやらチラシを持って岸さんが衣装のまま現れた(笑)!
「今みんな、DVDのコメント取ってるから呼んでも無理っっ!!」
という言葉に一同爆笑ww。とか言いつつ、ちゃっかり自分のライブの宣伝をしにギリギリになってやってきたらしい(笑)。岸さん、「三銃士」トークのときにもけっこう美味しいとこ持って行ってましたが、こんかいもさらっていきましたねww。

そんな感じで、本編の切なく哀しい雰囲気とは違いトークは明るく大盛り上がりで幕を閉じました。皆さん、お疲れさまでした!


主な出演者
パウル・フォン・オーベルシュタイン:貴水博之、オトマール:増沢望、シュテファン・ノイマン:岸祐二、ゼークト大将:伊東哲哉、ラーベナルト:陰山泰、アンスバッハ:高山猛久、ビットナー少将:船戸慎士、ニック:須加尾由二、ダニロ:我善導、ゲストヴィッツ:中村哲人、エリク:岡本龍太郎、メルセデス:今井久美子、マルグリット:八鍬慶子、カタリーナ:市川円香、シュテファン(少年期):松村泰一郎、シュテファン(幼少期):畑敦、パウル(少年期):澤田怜央、ジークフリード・キルヒアイス:崎本大海(友情出演)、 ほか


以下、ネタバレ含む感想です



今回の外伝は全くのオリジナルストーリーとのこと、原作では描かれなかったオーベルシュタインの過去についての物語が展開されていました。原作では冷酷無慈悲で感情をいっさい表に出さないロボットみたいな男。唯一ホッとできるエピソードと言えば…老犬を飼っていてとても大切に育てているということくらいだし、そのことについての描写は触れられていませんでした。
彼がなぜそんな冷酷で感情のない人間になってしまったのか、その過去にスポットライトを当てたのが今回の舞台です。原作者の田中芳樹さんもお墨付きもちゃんともらっているらしい。

生まれて間もなく目が不自由だということが判明したパウル。オーベルシュタイン家の厳格な当主でもあった父はパウルを「劣悪遺伝子の息子」と不満を持ち母親に強く当るようになる。家を守ることに執着する父は妾の子供に生ませたもう一人の息子・シュテファンを引き取りパウルの補佐役に就ける。賢く聡明だったシュテファンに比べパウルは貧弱でいつも母に甘えてばかりいたが、兄弟二人の仲は悪くなかった。しかしながら、立場は当主の息子とその補佐…。
やがて成長した二人は一人の若き天才・ラインハルト・フォン・ミューゼルの存在を知る。ラインハルトの存在を危険視する者から密かに調査を依頼されたパウルはシュテファンに探りを入れてもらうことにする。ところが、調べていくとラインハルトは現体制でもあるゴールデンバウム王朝打倒を視野に入れていることが判明。幼い時から厳格な父に教育を叩き込まれていたシュテファンは現体制維持のためにラインハルトを排除しようと考えるが、現体制化で「劣悪遺伝子の子供」とさげすまれてきたパウルは世の中を変えたいと強く考えるようになり兄弟は対立を深めていく。
やがてパウルにイゼルローン駐留の命が下る。同盟との戦が始まり、ゼークトと戦場へ赴くが…そこにはパウルを見張るシュテファンの姿もあった。戦はゼークトの判断ミスにより全滅の危機にさらされることになるが、パウルの真の狙いは実はそこにあった…

オリジナルではありますが、しっかりと原作の世界観を絡めた上でのストーリーだったので「別物」という意識はなかったですね。ここまで見事にオリジナルを原作に溶け込ませていることがすごいなと思いました。脚本担当がアニメ版を担当していた河中さんだったというのがよかったのではないでしょうか。
そんなわけで、今回はある程度原作…またはアニメ版を知らないと後半部分がイマイチよく分からないということになってしまうかもしれないなとは思いましたね。イゼルローンのくだりとかは特に。いやぁ、しかしまさか、客席にいてイゼルローンのトールハンマーを浴びることになろうとはねぇ(笑)。あの演出はなかなかリアリティがあって面白かった。

パウルの過去の物語は実に興味深いものでした。彼があそこまで冷徹な人間になってしまったのは、やはりそれなりの理由があったわけで…。今まではロボットみたいなパウルばかり見てきたので、感情を出すシーンなどはとても新鮮に映りました。彼も人間だったんだなぁ…と。特にシュテファンと二人きりになった時に弟の顔になり「兄さん」と笑顔を見せるシーンがすごく印象深かった。本当はあんな笑顔があったんだなぁって。父親から差別化して育てられてきたのに、兄弟の絆はちゃんと繋がっていたのかと思うと嬉しかった。
それにしても、この二人の父ちゃんは「巨人の星」の一徹さんよりも怖いかもしれん(汗)。もろにゴールデンバウム王朝を敬愛してるというか…息子が目が不自由だと知ると動揺も見せずに「劣悪遺伝子の子」とさげすむわけですから恐ろしい!息子たちへのスパルタっぷりもハンパないです!でもこの家は、そうやって代々生き延びてきたんでしょうけどね…。

育てられた環境のせいで微妙な心のズレは抱いていたものの、パウルとシュテファンの仲は良好だった。それを打ち破ったのが、ラインハルトの登場です。今回、腹心のキルヒアイスは友情出演で出てくるものの桃李くんは忙しいのかラインハルト本人は出てこないのでどう絡めてくるのかと思っていたら…DVD動画という手があったか(笑)
舞台後ろのスクリーンに第一章の時の舞台DVD映像を流すんですよ。ラインハルトとパウルが初めて対面した時のシーンなんかはちょっとチャッチイかもとは思いましたがwwなかなか良く出来ていた。つまりはパウルの義眼を通してのラインハルトの姿なので、映像出演でもあまり違和感はなかったですね。で、この映像シーンの折に時々生身の人間として出てくるのがキルヒアイス。パウルに銃を構えたりするところでは映像と生身とのうまいコラボが出来ていてなかなか面白かったです。

兄のシュテファンは父の教えを忠実に守ろうとするためラインハルトを危険視しますが、パウルはゴールデンバウム王朝を憎む気持ちが渦巻いていたのでラインハルトを利用し新しい体制を作ろうと考える。微妙な距離感ながらも良好な関係だった兄弟の絆は、ここで崩壊してしまうわけで・・・それがなんだか切なかったです。諸悪の根源はやっぱりあの父ちゃんだよなぁ(苦笑)。
イゼルローンのエピソードは原作にけっこう忠実に描かれていたわけですが、そこにパウルとシュテファンの兄弟の確執を絡めてくるところが上手い。ラインハルトと組んで自らの野望を達成しようと考えたパウルはこの戦を利用してシュテファンを排除しようと考えていたとは…。
それでもこの時は情が残っていたパウルは兄に一度救いの手を出そうとしますがシュテファンはそれを拒絶。お互いに銃を向け合うことになるわけですが…このクライマックスはかなり切なかったな…。最後の最後に二人は兄弟に戻ることが出来るんだけど、それはとても哀しい結末を迎えてしまう。それしか選択肢がなかったなんて哀し過ぎるなぁと(涙)。
「兄さん、おかしいよ。義眼から涙が溢れて止まらない」
母親が死んだ時と同じ言葉をもういなくなった兄に向けて語り涙するパウル…。ここはけっこうウルっときました(涙)。この瞬間に彼は感情を捨てたんだろうなと思ったら切なくてねぇ…。

そして晴れてラインハルトの配下になったパウル。その帰り道で老犬と出会います。「オーベルシュタインの犬」と呼ばれる家系で育った自分と兄。パウルにとってその老犬との出会いは失った兄弟との再会に似た想いがあったのかもしれません。おそらくたった一つの心の拠り所だったんでしょうね…。
それにしてもあの影絵の演出はよかったなぁ。哀愁が漂ってて切なくて胸が熱くなったよ…。

貴水さんは第一章の時よりもさらにオーベルシュタインというキャラクターを掴んだようで見ていて違和感がありませんでした。あの風貌も見慣れたといいますかw。最初のキャスティングを聞いたときはビックリしましたが、けっこうイケてるのではないかと。本編終了後のカテコでオーベルシュタインのテーマ曲を切々と歌い上げてくれました。この時はaccessのHIROって感じでちょっとしたミニコンサートみたいな雰囲気だった。

兄のシュテファンはミュージカルでの活躍が多い岸さん。岸さんも出ると言うことはミュージカル仕立て?とか最初思ったのですが、がっつりストレートプレイ。歌わない岸さんを見るのってもしかしたら初めてだったかもしれない。なんだかとても新鮮でした。お芝居もアニキ!って感じでとてもよかったですよ。重厚感・存在感もバッチリでした。

こわーーいお父ちゃんを演じた増沢さん、いやぁ、本当に鬼気迫る熱演!貧弱シュテファンをバリバリ叱り飛ばすシーンなんか見ているこちらも震え上がりそうになるし。普段はイタズラ好きでお茶目だというお姿が想像できないくらいでした(笑)。それに、やっぱり・・・上川さんとどことなく似てるよなぁ、なんてw。

友情出演してくれた崎本君、体調が万全ではないというのが分からないくらいキリっとしたキルヒアイス。第一章のときも思ったけど、かなりハマってると思う。今回復活してくれて嬉しかったなぁ。やっぱキルヒアイス好きだーって思えたので。

シュテファンの手足となり動く3人衆は重くなりがちなストーリーの中で唯一ホッとできるような、お笑い系役割でした。そのなかに、セレソンデラックスの須加尾さんがいた!!外部舞台でセレソンメンバー見るとなんか嬉しくなるな。面白かったです。


そんなわけで、今回の舞台もしっかりハマってしまい…結局DVDも予約してきてしまいました(笑)。
そして次回、来年はいよいよ同盟篇が上演。私は未だに河村隆一とヤン提督との接点を見出せずにいるのですが…(苦笑)、もう行けることは決まっているので(早々と当選通知が来たw)楽しみに待ちたいと思います。アッキーも出るんだよね。もしかしてユリアン!?色々気になる銀英伝w。



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