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青山劇場で上演されていたミュージカル『MITSUKO~愛は国境を越えて~』を観に行って来ました。
この日はまさに猛暑日で…まさに劇場までの道のりは過酷に照りつける太陽の光との戦いみたいな感じだった(汗)。久しぶりに強い日差しに当ったせいか帰宅後に軽く熱中症のような頭痛が襲ってきました。逆に劇場の中は非常に快適な温度で。突然寒くなることもなく適度な温度調節が為されている青山劇場だった。

観劇した日は前楽日(ソワレが本当の前楽)。もう少し早くに観に行こうかと思っていたのですがなかなか予定がつかず、終わる寸前みたいなタイミングになってしまいました(汗)。
公演回数もわずかということでかどうかは分かりませんが、劇場には演出の小池修一郎さんの姿がありました。色んなお馴染みさんらしき方に忙しそうにご挨拶廻りしていて…こういう対応とかも大変なんだろうなぁと思ってしまいました。

ちなみにこの日はけっこう本格的なビデオカメラが数台構えてましたので、ひょっとしたら後日にどこかの局で放送されることがあるかもしれません。どこのカメラか確認はできなかったんだけど…NHKかWOWOWならいいんだけどなぁ~。CSは見れないので(涙)。NHKはこの前『テンペスト』を放送したのでひょっとした不定期に日本の演劇放送も流してくれるようになったのではないかと少し期待しています…。
それにしても、私が観劇する時はビデオカメラ撮影日に当ることが多いなぁ(笑)。


主なキャスト
クーデンホーフ・光子:安蘭けい、ハインリッヒ:マテ・カマラス、青年リヒャルト:ジュリアン、イダ:AKANE LIV、成人リヒャルト:増沢望 ほか


以下、ネタバレの入った感想になります。





ストーリーは成人になったリヒャルトがパン・ヨーロッパ思想についてニューヨークで熱弁を振るっているシーンから始まります。時は1941年、日本とアメリカが戦争状態に陥るほんの少し前の出来事だった。
演説を終えたリヒャルトの前に日本人留学生の百合子がある手紙を渡すために訪ねてくる。その手紙には、母・光子が亡くなった事が書かれてあった…。衝撃を受けつつも百合子に母のことについて語りだすリヒャルト…。

光子は骨董屋の娘として両親の手伝いをしていた。ところがある日、偶然尋ねてきたオーストリア=ハンガリー公爵であるハインリッヒに一目惚れされてしまう。光子もハインリッヒと次第に心を通わせるようになり、ついには親に勘当されながらも結婚。誰も見送りに来ないなか、彼女は愛する夫と共に日本を離れ彼の故郷へと旅立っていく。
ハインリッヒの故郷であるロンスペルク城での生活は子育てと勉強に追われる日々。親戚からの冷たい視線や仕打ちにも耐えながら、光子は愛するハインリッヒや子供達のために前向きに進んでいく。しかし、そんな矢先にハインリッヒが突然死してしまい、一家の状況が一変。生きていくため生活の拠点をウィーンに定めた光子は、子供達を連れて思い出の地であるロンスペルク城から旅立つことに。

子供達も成長した頃、光子はウィーンの社交界の人気者になっていた。これまでの努力が報われ順風満帆に思われた彼女の人生ですが、息子達の恋愛事情に振り回されて次第に内に閉じこもるようになってしまう。特に光子の大反対を押しのけてまで女優で年上の女性・イダと結ばれた次男リヒャルトとの関係は冷え切っている。
そんな母との関係に心を痛めつつ、リヒャルトはパン・ヨーロッパ実現にむけて邁進していく。しかし、世の中の情勢が暗くなりユダヤ人迫害の気運が高くなると状況が変わってくる。ユダヤ人の血が流れる妻のイダを連れて亡命することに決めたリヒャルトは国を脱する前に久しぶりに母親のもとを訪ねる…。

と、こんな流れのストーリー。

舞台演出については何となく雰囲気が『エリザベート』に似ているなぁと思いました。まぁ、同じ小池先生が演出しているわけですからそう感じてしまったのかもしれませんけど。映像の使い方とかセットの配置や動きなどは特にエリザを思い起こさせましたね。
それから、光子やハインリッヒが船に乗るシーンの演出方法がなんだか遊園地のアトラクションみたいで面白かった(笑)。船の先端だけがクレーンに乗せられていて、そこに人が入って後ろから人が操縦して左右上下に動くみたいな感じ。黒いボックスの中に操縦スタッフさんがチラリと見え隠れしていましたが、あの操作ってものすごく緊張するだろうなぁと思ってしまった(見ていてちょっとハラハラしたし 汗)

全体のストーリーに関してですが…正直なところ"うーーん…"って感じだったかなぁ。
成人になったリヒャルトが母親を回想する形でストーリーが進むっていう展開は悪くないんだけど、それだからか、光子という人の内面を描いたものではなく、光子がハインリッヒと出会ってから精神を崩していくまでの歴史を淡々と追っているように思えて仕方がなかった。光子とハインリッヒが出会って、親の反対を押し切って結婚して、日本を出てて、見知らぬ土地で頑張って、夫の死後にウィーンへ渡った・・・みたいな・・・なんか、出来事だけがサラサラと流れていってしまうような印象。なので、サブタイトルの「愛は国境を越えて」っていうテーマがよく見えてこないんですよ。あれではただの"光子の歴史"になってしまう。
描きたいことがたくさんあってその中には歴史的背景も盛り込まないといけなかったのかもしれませんが…もう少し光子という人物を掘り下げて描いてもよかったのではないかなと思います。特にハインリッヒとの結婚生活が淡々と描かれていたのが残念。二人の間にあまりグッとくるような愛情の部分がほとんど垣間見えなかった…。
もっと残念なのは、ハインリッヒの死があまりにも事務的に淡々と描かれていたこと。光子が彼の死を知って悲しみにくれるシーンはほぼ皆無でした…(涙)。「振り向かずに前を向く」っていうメッセージは大切だと思うけれども、光子とハインリッヒの関係はもう少し深く描いてほしかったなぁ…。

あと、2幕なんですが…光子の話なのかリヒャルトの話なのか、軸の部分が曖昧なんですよね。中盤から後半にかけてはほとんどがリヒャルトの話になっているので光子の必要性みたいなものが見えてこない。
息子の結婚相手をどうしても受け入れることができずに、次第に精神的に追い詰められていく光子というのは描かれていましたが、なぜかちょっと断片的であまりストーリーに絡んでいるように思えなかったのも残念。なんだか見ていてちょっと疲れるような展開で…途中でふっと意識が…(爆)。

しかし…音楽が素晴らしかったんですよ!!!『ジキルとハイド』などでお馴染みのフランク・ワイルドホーンの創り出した音楽が本当にとてもよかった!!!
正直、この音楽がなければかなり退屈してしまったであろうストーリーだったと思うくらいですから(苦笑)。心の琴線に触れるような音楽が多くて、帰りに思わず会場限定のCDを予約してしまったほどですw。ワイルドホーンの音楽を聴けただけでも、この作品を観に行った価値はあったなと思ったのでした。

キャストについてですが、まずは子役。
光子の息子3人は前半で子役が演じているのですが…みんな上手いですねぇ。ここ最近の子役は本当にレベルが上がっていてすごいと思ってしまう。歌の音程もちゃんと取れていたし、将来、いいミュージカル俳優になるんじゃないかなとちょっと期待してしまった。

アンサンブルさんたちについて。
この作品には大勢のアンサンブルさんたちが出演しているのですが、どの役にもちゃんと光が当っていて人に因ってはソロナンバーがあるというのがすごいです。えっ、この役もアンサンブル!?って思ってしまう人も幾人か。特にハインリッヒの御付であるバービックを演じた香取新一さんやフンボルトを演じた中山昇さんなどはとても印象深かったです。
それから、光子の両親を演じた大谷美智浩さん未来優希さんもよかったなぁ。特に勘当したあとに娘を思って歌うシーンでは思わず胸が熱くなってしまったし…。
あと、大好きなアンサンブルさんの角川裕明さんも色んなシーンで頑張ってました!親戚のなかの一員として嫌味な感じを出していたのも面白かったし、仮面舞踏会でなぜか一人キリキリ舞してしまっている小芝居も楽しませてもらいました(笑)。

光子を演じた安蘭けいさんは、やはりさすがの安定感!いつ見ても歌が本当にしっかりしているし、若いときから年老いていくまでの光子の変遷も繊細に演じていたのが印象的でした。衣装替えも多く、どれもとてもお似合いで色々楽しませていただきました。

ハインリッヒを演じたマテ・カマラスさん、かなり日本語がお上手でビックリしました。もっと聞き取りにくいかと思っていたので…。そしてやっぱり素敵カッコイイ!光子にキスをするシーンなどはものすごくスマートで真摯で…こういう雰囲気は日本人には出せないよなぁって思ってしまった(笑)。ただ、日本語にまだちょっと必死になっている部分もあるのか、音程が若干危なくなることもチラホラ…。そこだけが残念だったかな。

青年リヒャルトを演じたジュリアンくんは、先日放送された『徹子の部屋』で水沢アキさんの息子さんだと知ってびっくりしました(笑)。日本の舞台はこれが初めてということですが、海外では経験を積んでいるようで・・・さすが歌はとても透明感があってきれいだった。ガーッと歌い上げるシーンがあるのですが、その時のしっかりした力強さみたいな部分も魅力的でしたね。ただ、ちょっと線が細いかなぁ…。もう少し声量が上がればもっといい役者さんになるんじゃないかなと思いました。

リヒャルトの年上の妻を演じたのはAKANE LIVさん、外国の方か?と思ったら元宝塚の女優さんだった!でもハーフとの事で…お美しかったです!リヒャルトが夢中になるのも分かるってくらいの気品と色気に溢れてた。存在感もあるし歌もきれいだったなぁ。

成人リヒャルトを演じたのは増沢望さん、この方の舞台姿を見るのは本当に久しぶり!好きなんですよ、増沢さん~。雰囲気がなんだか上川隆也さんに似ているなぁって思うんですが私だけかな?相変わらずの素敵な男性っぷりで!役柄としてはほとんどストーリーテラーのような感じでしたが、落ち着いていながらも時にはドラマチックな語り口調が本当に魅力的で感動しました。ハインリッヒのセリフの部分で成人リヒャルトが代わりに語るって演出のところもよかったなぁ。あれはマテの日本語をカバーするためのものだったかもしれないけど(汗)、あの場に増沢さんがいるだけでよりドラマチックに見えてとてもよかったです。
まぁ、歌はちょっと…でしたけどね(だから後半だけにしていたのかもw)


MITSUKOのCD届くの楽しみだな~。


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テーマ : ミュージカル - ジャンル : 学問・文化・芸術

Musical観劇作品 comments(2) -


コメント

Re: 予告通り

シリウスさん、こんにちは!コメントありがとうございました。
すっかりお返事が遅くなってしまってごめんなさい。

MITSUKOは作品全体としてはなんとなく味気ない感じでしたが、ナンバーがとてもよかったですね。
特に安蘭さんの歌うナンバーは心揺さぶられるものが多かったです。
それに、マテが予想以上に日本語を頑張っていてビックリしました!
反対された来日のなか、こうして舞台に立ってくれてありがたいですよね。

この舞台はBSプレミアムで来月放送されることが決まったらしいのでそのときまたチェックしたいと思います。
そうそう、石丸さんの主演でジキハイ再演決まりましたね!実は私もひっそり後援会入りましてww。
楽しみが増えて嬉しいです。

予告通り

コメントしにやってまいりました!

私は、やっぱり?マテさん目当てで先日観劇しました。
安蘭さんも出演されるからというのもあります。
作品的には1度観ればいいという内容でしたけど、1幕最後、安蘭さんのあのナンバーには泣かされました。
『ピアフ』の♪愛の讃歌 もそうでしたが・・・今回、ストーリーとの相乗効果で、かなり鼻水が出ましてスゴイことになりました(笑)
仰る通り、安定感がありますよね。
行ってガッカリすることがないです、この方!

マテさんは、ブルーの瞳がキレイであのトートと180度違った優しい感じ。
私、ちょっとホレそうになりましたが、何とか踏ん張りました(笑)
今回、家族や周囲の人達の反対を押し切って来日して下さったみたいですよね?感謝です。

>ハインリッヒのセリフの部分で成人リヒャルトが代わりに語る
私もそう思いました!
日本語のカバーについても、同じように思いました。

>増沢さん
私、この方、失礼ながら存知上げず、最初「あれ?上川さんっ??」って思っちゃいましたよ(笑)

石丸ファンとしては、ミュージカルで安蘭さんとの共演を希望しますね。
キャスティングに合うような作品がないと…。
この2人だったら、私は劇場に通うと思います。


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