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博品館劇場で上演中の『アルジャーノンに花束を』を観劇してきました。久しぶりの博品館劇場だったのですが、某所で手配していただいた座席だったのでけっこうベストポジション。全体がよく分かるし音楽やセリフもストレートに響いてきてとても良かったです。ただ、この劇場ってあんなに作り悪かったけかなぁ…。というのも、段差があるにもかかわらず前に座高の高い人が座るとその部分だけ舞台見えないんですよ。今まではそんなことなかったと思うんだけど…ちょっと客運が悪かったのかな(苦笑)。

さて、私は原作を読んでいないので詳しいストーリーはよく分からなかったのですが(←またいつものパターン 爆)以前にユースケ・サンタマリアさん主演ドラマを流し見していたのでだいたいの筋は知っていました。でも、今回改めて舞台をじっくり見たとき・・・この作品について深く考えさせられた気がしました。まるで一冊の小説を一気に読んでしまったかのような感慨深さが残ります。実にうまい舞台構成をしているなあと思いました。

音楽は耳に残るといったものはあまりなかったけれども、登場人物たちの心の声を明確に表現していて見終わったあとになんだか胸にジーンと響いてくるような感じでした。期間限定でCDが通販のみ販売されるようなので申し込もうと思ってます。
演出でアルジャーノン(ネズミ)を擬人化していたのもとてもよかったですね。チャーリーの唯一の友人として彼がどのように関わっていくのかが伝わってきました。時にネズミ、時に退化したチャーリーになる森くんの体の動きが大変興味深くてよかったですよ。ダンスのひとつひとつに気持ちがこもってました。

キャスト
チャーリー:浦井健治、アリス:安寿ミラ、ストラウス博士ほか:宮川浩、ニーマー教授ほか:戸井勝海、セルドンほか:永山たかし、アルジャーノンほか:森新吾、フェイほか:小野妃香里、ヒルダほか:朝澄けい、ルシルほか:小田島クリスティン


以下、ネタバレ感想&キャスト感想です


32歳にしながら小学校低学年並の知能しか持ち合わせないチャーリーは周りの人と対等になりたくてその一心で頭脳の手術(実験)を受ける。彼は急速に賢くなり研究所員の頭脳をも越えてしまうほどになるけれども、それ故に知らなければ良かったことまで分かってしまい苦悩。同じ手術を受け賢くなっていたネズミのアルジャーノンはやがてその知能と肉体を失い、チャーリー自身も急速に退化していく…。

自分の暗い過去も知らずに純粋に生きていた頃のチャーリーは『賢くなりたい』と願っていましたが、そこには『自分を人間としてちゃんと見つめてほしい』といった切実な願望があったと思うんです。そして彼は『賢く』なることに成功しますが、しかしその代償に今まで『仲間』だと思っていた人たちが自分を見下していた事実自分の哀しい過去を思い出してしまい自己崩壊。まさに子供が初めて大人の世界に踏み込んだ時の戸惑いと衝撃…、頭脳は明晰になっても気持ちの部分がそれに追いつかないことへのもどかしさが痛いほど伝わってきて観ていて自分が疑似体験しているようで、すごく辛かったです…。

クライマックス、退化していく自分の中に必死に『賢い』うちにできる思い出(家族との再会、愛しい人との時間)を詰め込もうとしている姿には涙が出ました。限られた時間の中で、本当に求め続けていた『愛』の姿を確認していくチャーリーは見ていてとても痛々しかったけど、それは彼がこの先生きていくために・・・たとえ『賢く』なくなったとしても必要なことだったんだと思います。

ラスト、チャーリーは『施設』へ行くことになるけれどもそこにあまり悲壮感は感じられません。唯一の友達で『賢さ』の犠牲になって先立っていったネズミのアルジャーノンに花を贈ってほしいとメッセージを残すシーンはとても神々しく愛に溢れていて本当に感動的でした


以下、主なキャスト感想です。

浦井健治くん
今回一番ビックリしたのが主演の浦井君。以前まではどうしても線の細さを感じさせてしまっていたのが、どうしてどうして!浦井君のどこにあんなエネルギーが潜んでいたのかと驚きの連続でした。最初に登場した時の子供の心を持つチャーリーの無垢な感じはとても繊細で…しかし内にものすごく熱いエネルギーを持っている、といった感じがとてもよく出てた。
これはかなり浦井君のキャラに合ってるかもと思いきや、徐々に知能が上がっていき周りが追いつけないほどの天才青年になるまでの過程がこれまたすごくよかった。幼児から大人になるまでの流れがとにかくものすごく自然で違和感感じませんでしたね。しかも、キャラクターをガラッと変えて見せるところもうまい!そして苦しみもがきながら幼児に戻っていく過程は人間味に溢れていてとても感動的でした。
声の通りもものすごくよかったし、なにより手に取るように分かる感情表現が本当に素晴らしかった。いつの間に浦井君はこんな成長しちゃったんだろう(笑)。今後の彼から目が離せないかも…。

安寿ミラさん
たぶん、私、安寿さんを舞台で観るの初めてかも…。安寿さんといえば宝塚時代からダンスがうまくて有名だったそうですが(私は宝塚一度も見たことないので分かりませんが 苦笑)、今回は踊るシーンはほぼ0に等しく、チャーリーから愛されて苦悩していく女性を繊細に演じていらっしゃいました。歌のほうは最初ちょっと違和感感じたのですが後半、気持ちが乗ってきての歌声は凛と響いて素敵でした。ただちょっとチャーリーで熱演の浦井君に食われちゃってたかも(苦笑)。

宮川浩さん
何を隠そう(いや別に隠してませんが 笑)、宮川さんが出演することがきっかけでこの舞台に足を運びましたんで。う~ん、やっぱりいいなぁ~、好きだなぁ~、宮川さんの深くて温かい歌声。後半のクライマックスでのソロナンバーは特に胸に響きました。
今回も宮川さんは複数役受け持ちで(主演二人以外は皆さん複数役でした)博士からパン屋の主人になったり、チャーリーの父親になったり色々楽しませてくれました。博士はどちらかというと穏健派って感じで人間的にも温かいイメージ、パン屋のおじさんはチャーリーの急激な変化に戸惑う様が、そして父親役はチャーリーを受け入れきれないもどかしさを抱えて苦しむ姿がとても印象的でした。チャーリーをそれと気付かずに髪の毛カットするシーンは切なくてウルウルものでしたよ~。

戸井勝海さん
浦井君のチャーリーが無垢なのに対して戸井さんは人間の暗い部分をガーンと前面に出して演じていて、その白黒の対比が視覚的にもとてもよかったと思います。宮川さんがハト派の博士であれば戸井さんはタカ派の教授って対比も面白かったなぁ。で、戸井さん、教授だけじゃなくてパン屋のギンビイも攻撃的キャラ(笑)。しかも小さな不正も働いてる(爆)。この小悪党振りが実に絶妙で素晴らしかったです。浦井君に負けないくらいの熱演でした~

永山たかしくん
永山君のイメージは『テニスの王子様』(笑)。私はこの作品観に行ったわけじゃないのですが、そのイメージが今までとても強かった。そのアイドル系路線のイメージが少し払拭されたのがこの舞台でした。顔がとてもきれいだしアイドルチックではあるんだけど、時に人間臭く、ダークな部分も演じていてとてもよかったですよ。ただ、歌がちょっと不安定だったかも…。今後色々な舞台を踏んで良い役者さんになってほしいです。

朝澄けいさん
宝塚退団後、初の女優仕事だそうですが・・・まぁとにかくお綺麗でございました。チャーリーの母親役のときに発狂していく演技はけっこう胸に迫る程の熱演でよかったと思います。ただ、歌い方が完全に『宝塚』してて(苦笑)…。それだけがちょっと気になったかな。

色々考えさせられるシーンが多く、観ていて心が痛むシーンが多かったけれど観てよかったと思います。

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テーマ : ミュージカル - ジャンル : 学問・文化・芸術

Musical観劇作品 comments(6) trackbacks(1)


コメント

midoriさん、いらっしゃいませ♪コメント&トラバありがとうございました!
「アルジャーノン」私も一度きりの観劇でしたが本当に感動的な作品でしたよね。ラストシーンではボロボロ涙がこぼれてしまいました…。
CDで宮川さんのあの感動的なクライマックス曲が聞けますよね!今から届くの楽しみです。

またお暇がありましたら遊びに来てくださいね。

初めまして!

hatti様宅のトラバから参りました。
全国公演も、この週末で終わり…。
結局、1回だけの観劇でしたが、色々な想いや感情を持った公演でした。
感想をアップしたので、トラバさせていただきます。

CD、私もゲットしたいと思います♪
(*^^*)

てんこさん、こんばんは!

「アルジャーノン」舞台バージョンとっても感動的でした。私は原作を読んでいないのですが、読んだ方の話によるとテレビドラマよりも小説にかなり忠実だったそうです。なので、なおさらシビアで哀しい部分が多かった…。ただ、ミュージカルの曲がとても素晴らしかったのと浦井君の熱演があったので見やすい作品になっていたと思います。

えりこさん、こんばんは。
このお話の原作は、な、なんとわたしの高校時代にちょっとしたブーム(SF好きの間で・・・ですが)になった物です。 
テレビのドラマも見ましたが、ちょっと原作とは違うなあ、といった印象でした。 でも、ドラマはドラマで、とても好きでした。
舞台はどうやらそのテレビ版に近いのかもしれませんね。
とにかく、考えさせられるストーリーですよね。
 

hattiさん、こんにちは!
昨日は同じ舞台を観ていたんですね~。某所でお願い…ということは、もしかして座席も近かったのかも!?(笑)
浦井くんの成長には本当にビックリしました。歌声も力強かったし演技も自然でこちらが感情移入しやすかったですよね。
宮川さんの深くて温かい歌声もとても印象的でした♪CD購入はこれで決定的(笑)

こんばんは~♪
宮川さんご出演での観劇決定!同じです(笑)
チケも某所でお願いしました
そして予想外の浦井君の健闘ぶりに嬉しく
なりました。
宮川さんの歌もたくさん聞けましたし
最後はもう存分に泣かされて来ました 
TBさせていただきますね


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トラバ

『アルジャーノンに花束を』3.1マチネ

博品館劇場にて・・・・・[原作]ダニエル・キイス [劇作・脚本][演出]荻田浩一[出演] 浦井健治  チャーリー・ゴードン 安寿ミラ  アリス・キニアン/ローズ(回想)  
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★丑年牡牛座
牛三昧で牛的性格
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(特にミュージカル)
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★特に応援している俳優さん
合田雅吏さん、加藤虎ノ介くん、大沢たかおさん、葛山信吾さん、瀬戸康史くん、中村倫也くん、間宮祥太朗くん、大泉洋くん、内田朝陽くん、井浦新さん、北村一輝さん、堺雅人さん、大東駿介くん、田辺誠一さん、宅間孝行さん、ジェラルド・バトラーさん
★特に応援している舞台俳優さん
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日本語吹き替えは当時劇団四季に在団していた役者さんです。退団した人も多いので貴重な一枚かも!

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曲がとにかく素敵です。日本語吹き替えで石川禅さんがディミトリ役を熱演してます♪

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