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山本耕史くんが演出するロックミュージカル『ゴッドスペル』を観に三軒茶屋のシアタートラムへ行ってきました。
隣接している世田谷パブリックシアターには何度か足を運んでいますが(今年も「ロックンロール」で行ったし)シアタートラムに行くのは今回が初めて。いわゆる小劇場なのですが、内装もきれいだしどこからでも観やすいなぁという印象。私は今回端っこの席だったのですがそんなことを感じさせないくらい観やすかったですし、後ろのほうにもかかわらずオペラグラスは一切使用しませんでした。
椅子は横長のベンチみたいな形になっていてちょっと固め。長時間座り続けると腰を痛める危険性があるなとは思いましたが(苦笑)この作品はそんなに長いわけではなかったのでちょうど良かったです。

実はこの作品、2001年に青井陽治さん演出で日本で上演された時に観に行っています。その時のジーザス役は耕史くんでユダが大沢樹生さんだった。セゾン劇場(現・テアトル銀座)で上演されジャングルジムを使った舞台演出がとても斬新だったのを覚えています。他のキャストも宮川浩さん(←この方目当てに足を運びましたがw)、堀内敬子さん、今はNHK大型ドラマに出演して知名度を上げている藤本隆宏さん…と、今から考えても豪華。
ところが…ほとんど作品の印象が記憶に残っていないんですよね(汗)。正直、自分の好みに合う作品ではなかったなぁと思ってました。一番個人的に違和感を感じたのがやたらお客と密に接しようとした演出だったかなぁ。客席通路もかなり駆使していたし、休憩時間もお客さんに混じって役者が一緒にロビーに行ってた。こういうのを喜ぶ人も多いとは思うのですが、私は例え休憩時間でも一つの作品の中で客と役者が密に接するような演出をするのは好きではありません(その一番典型だったのがベガーズオペラ)

そんなちょっと苦い思い出のある「ゴッドスペル」になぜ行こうと思ったか…一番の興味は内田朝陽くんの初舞台です。彼は3年前に「ガマザリ」で初舞台を踏むはずで私も楽しみにしていたのですが稽古中に故障してしまい結局は出れずじまいで終わってしまったんですよね。そんな彼が、ようやく初舞台を踏む時が来た…というわけでチケット確保。相変わらずのミーハーですけど(笑)。
もうひとつの興味は2001年初演でジーザスを演じていた耕史くんが再びの主演と同時に演出を担当するってこと。彼が作り出す舞台の世界ってどんな感じなのかなと。それから原田夏希ちゃんがどんな歌を披露するのかも気になっていたし…色々と興味深い材料が多く観る前から楽しみでした。


出演者(Team YAMAMOTO)
山本耕史:ジーザス
内田朝陽/原田夏希/福田転球/明星真由美/中山眞美/上口耕平
桜井美紀/MY A FLOW/松之木天辺/飛鳥井みや/長谷川富也


以下、ネタバレを含んだ感想になります。




まず全体を観て思ったのがとっても若々しい舞台だなぁということ。出演者の平均年齢がだいたい20代後半くらいではないかと思うんですが、その若さのパワーをものすごく感じました。みんな表情がとても生き生きしていたし、観ているこちらも元気をもらえるような感じ。特に耕史くんを中心にまとまっているなぁという印象が強かった。彼の存在はこの舞台の上ではとても大きかったです。
それから、狭い劇場空間で展開するストーリーはとてもシンプルで約10年前に観たものよりもライトでとても分かりやすかったです。みんなすごい熱演してるんだけど、観ているこちらを疲れさせないようなサラッとした感覚もあるみたいな感じ。数々の福音エピソードが出てきますが、最後にはちゃんと一つの区切りを持たせているので簡潔で観づらいといったシーンはほとんどありませんでした。

衣装はほとんどが普段着のような格好。
山本@ジーザスは白ジャケットにスーパーマンのマークの入ったTシャツにジーンズとちょっとユニークでラフな姿。逆にユダの役割をする朝陽くんは全身黒で統一。この二人の関係は後半にかなり重要になってくるのですが、ラフな服装の中でもこうして対比を見せているのが面白いなと思いました。そして夏希ちゃんは真っ白でヒラヒラのワンピース。彼女はこの中ではアンサンブル的なポジションにいるのですがマグダラのマリア的な役も回ってくるので純白さをイメージしたのかなと思いました。
そういえば前回はたしかボロ布をイメージしたかのような衣装をみんな着ていたなぁと…なんとなく思い出してきた(笑)。

ちなみにストーリーはジーザスの最後の7日間を描いていて…クライマックスでは十字架にかけられます。アンドリュー・ロイド・ウェバーが手がけた『ジーザス・クライスト・スーパースター』と大まかなところでは重なる部分が多いのですが、実は『ゴッドスペル』のほうが数ヶ月早くにこの世に出ているんですよね。でも日本では四季がてがけたりしているのでキリストもののミュージカルといえばJCSのほうが有名になっています。
ロイドウェバーの作品と大きく違うところは十字架にかけられるシーンになるまでひたすらジーザスが使徒に向かって教えを説いていくことだと思います。JCSはジーザスの人生を追った形になっていますが、ゴッドスペルはジーザスの教えといった部分に大きく比重を置いている。初演を観た時はこの例え話の連続にちょっと疲れてしまうこともあったんですが、今回の耕史くん演出の舞台はあまり構えて観るシーンがなくとても分かりやすくシンプルに表現されていたと思いました。最後にちゃんとジーザスが例え話の意味を簡潔に説明する。この言葉もストレートに伝わってきてよかったと思います。

コミカルな例え話の連続のあとに、ユダがついにジーザスを裏切る。それが顕著に現れるのが最後の晩餐シーンに差し掛かったときなのですが、それが突然の出来事ではないように数々のシーンの合間合間で彼がジーザスから目を背けるといった仕草がいくつか入ってるんですよね。JCSのように最初からジーザスに反抗してているのではなくてこれまでの違和感の積み重ねみたいなものが、あの晩餐会直前あたりで爆発する。そのあたり比較してみるのも面白いなと思いました。
ほとんどがコミカルなシーンの連続で客席も笑いが絶えなかっただけに(ユダもみんなと溶け込んで楽しそうにしてることが多いので)ラストシーンはとても衝撃的です。ユダの苦しみのシーンが特に印象深かったなぁ。最後にバーンとこういったインパクトを持ってくるあたりの演出もなかなか面白いなと思いました。

楽曲は初演を観た印象がほとんどなかったので(爆)ほぼ初めて聞く感覚でして…改めて聞いてみるとそりゃまぁ、私好みのいいものが揃ってるじゃないですか!まるでゴスペルのようなナンバーとかロック調のナンバーだとか、とにかく飽きずに最後まで魅了され続けました。若さ溢れるキャストたちの生き生きとした歌声も良かったです。特に音程を外す人もいなかったし、そりゃちょっと歌に苦労してるかもって感じるキャストはいましたけどほとんど気にならない。何よりも聞き取りやすかったのが良かったです。

前回違和感を感じた休憩時間ですが…(苦笑)今回は10分間。休憩時間になっても主要キャスト以外の人たちが交代交代で舞台上に現れては客席とコミュニケーションを取る形が取られてました。この作品の場合はやっぱり休憩時間もキャストとのキャッチボールは欠かせないのねとは思いましたが、舞台と客席の間にはちゃんとした境界線ができていたので彼らが直接そこに降りてくることがなかったのが良かったです。
たまに客席から舞台に関する質問が飛んだりするんですが、公演回数のこととか聞かれると「え?公演って何?こっちの世界とは違うからよく分からない~」みたいにかわすキャストさんがいたりして面白かったですね。こういった適度な距離感がちょうどいいし心地いい。『可愛い』とか『カッコイイ』とかの声援に対しては「今日は人気者で嬉しいわ」みたいな感じでテンション上げるキャストさんもいたりして笑えました。ちなみに「どこから来たの」みたいな質問で北海道や沖縄と答えた人がいたのはキャストならずとも客席もビックリでした。
そうこうするうちに音楽が始まって自然に第2幕がスタートしました。

こんな風に、約10年前に観た時よりかはずっと楽しめたし面白かったです

キャストについて少々。今回、役名がついていたのは耕史くんのジーザスだけです。他の人たちは役者名がそのまま役名として使われていて、前回あったユダという役名も今回はなくなっていました。

演出と主演の大役を見事にこなした耕史くん、やっぱり彼は才能溢れてますね。シンプルだけど動きがあり回りを飽きさせないような演出はとても面白かったです。それに、彼得意の手品を見せるようなシーンもいくつか盛り込まれていてジーザスがいかにすごい人物なのかってことが随所に散りばめられているのも面白い。特に印象的だったのが潰れたコーラの缶を元に戻してコーラがちゃんと出てくるようにしたシーンと、あっという間にルーリックキューブを全面揃えてしまうパフォーマンス。いやぁ、すごい!
若いキャストに囲まれて耕史くんもとても楽しいようで、色んなアドリブも飛び出したりして観ているこちらも楽しむことができました。ちょっとしたアクシデントみたいなものがあっても「今ちょっとおかしかったよね」と客席に笑いを求めてみる余裕もあったし、2幕で福田転球さんのあまりの面白い表情に思わず笑を堪えきれずセリフが出にくくなるハプニングなんかもあったな。ここは朝陽くんが自分のコートで転球さんを隠したりしてフォローしてあげてた(笑)。
歌も上手いし、セリフにも説得力がある。何よりも彼が楽しんで演じているというのが伝わってきていい舞台だったと思います。

初舞台の朝陽くんですが、いやぁ、彼は大きいですねぇ。出演者の中でも頭一つ飛びぬけてましたよ。なのでかなり舞台栄えします。初舞台ということで動きがちょっとまだ硬いなぁっていうのが気にはなったけど、でも堂々としたものだったしよかったですよ。最後のジーザスを裏切って苦しむシーンはまさに迫真の芝居で目を見張るものがありました。彼はああいった心理的に追い詰められたキャラクターを演じるのが上手いと思う。
歌は上手いとは思いませんでしたが(汗)特に音程を外すこともなくなかなか聞き取りやすい歌唱で聞いていても違和感がなかったので良かったと思います。なんといっても目力あるし、これからも舞台に挑戦して色々慣れていってほしいなと思いました。カーテンコールのときの爽やかな笑顔が可愛かったです。

夏希ちゃんは可愛いですねぇ。テレビで観るよりもずっと可愛くてビックリしました。ミュージカルを以前に経験していることもあってか歌もあまり違和感なく。それに声がとてもきれい。意外と彼女は舞台栄えするんだなぁと思いながら見ていました。
転球さんは独特の存在感で…あの中ではイジられキャラですね(笑)。この舞台をよりバラエティに富んだ面白いものにしていたのは彼あってこそだと思いました。そのほかのキャストも若さを前面に出した元気があって見応えありましたよ。

色々楽しめたので、こんな感じだったらまた再演されたら観に行くかも。


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