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現在私は大阪にいます。
大沢たかおさんのファントムがついに大阪梅田芸術劇場で最終章を迎えるということで…来てしまいました。といっても、この計画は実は再演が決まったときから定めていましたので突発ではありません(笑)。大沢ファントムの最後の3日間、見届けようということで。今回はその1回目。

シアタードラマシティは以前来たことがあったのですが、梅田芸術劇場に入るのは初めてです。話には聞いていましたが…いやぁ、雰囲気のある大きな劇場ですねぇ。3階席からだと人物が豆粒に見えるっていうのが分かる気がしました(汗)。ちなみに劇場入り口は東京のACTシアターに比べるとかなり地味です。というか、あの建物では装飾はできないだろうな。
客席は満席状態。当日券は見切れ席が出ているそうですが…それもすぐになくなってしまったのではないでしょうか。グッズ売り場に行ってみると、大沢さんのカレンダーが一日40部限定で売り出されていたようですでに売り切れ。さらにはクリアファイルも売り切れになっててビックリ。一人2枚までという枚数制限までするほど盛況だったみたいです。東京で一通り購入しておいてよかった…。あとはチケットホルダーをどうするか考えてるんだよなぁ~。明日時間があったら記念に買っちゃうかも(笑)。

さて、梅芸の『ファントム』ですが…東京のACTシアターよりもこの演目の雰囲気に劇場がマッチしているようでまた違った感動を味わうことができました。舞台も広いしセットも映えます。なんとなくゴージャスな雰囲気だった。
ここまで上演してきてこの作品に関して色々な感想を耳にしていますが…私はやっぱりこの作品がとても好きだし、大沢さんのファントムがどうしようもなく愛しいんですよ。大阪まで追いかけてくるほど…大好きなんです。大沢さんのファンである前に私はミュージカルファンです、たぶん。ミュージカルファンの間ではあまり評判がよくないことも知っていますが(苦笑)それでも私はどうしようもなく心惹かれるんですよね。相変わらずの少数派っぷりですけど(笑)。


主なキャスト
ファントム(エリック):大沢たかお、クリスティーン・ダエー:、フィリップ・シャンドン伯爵:海宝直人、カルロッタ:樹里咲穂、ゲラール・キャリエール:篠井英介、アラン・ショレー:石橋祐、ルドゥ警部:中村まこと、ジャン・クロード:永島克 ほか

以下、ネタバレ的なキャスト感想などを少々・・・。


この日はシャンドン伯爵役の海宝直人くんが一足先に千秋楽を迎えるということで、カーテンコールで挨拶がありました。そのカーテンコールを仕切っていたのは座長・大沢たかおさん。あんな熱演した後なのにサクサクとテンポよく挨拶して海宝君を紹介して…いやはや、ホントにすごい人だ。
大沢さんが「何か一言」と突然自分のミニマイクを海宝君に向けるとテレテレ。それでも恐縮しながら「とてもすばらしい時間を過ごせました。ありがとうございました」と笑顔で挨拶してくれました。横では盛んに大沢さんが海宝君に拍手したり肩組したりして称えてましたよ。そのときの二人がなんとも言えず可愛かった(笑)。
最後に「寒いので風邪を引かないようにしてくださいね」みたいな挨拶を客席にしてた大沢さん。とことん気遣いの人だなぁとなんだかちょっと嬉しくなりました。

大阪公演が始まったばかりのころは色々とトラブルがあったようですが、後半に入ってきて皆さんいい感じでまとまって熱い舞台を魅せてくれました。東京の最初のころよりもだいぶテンポがよくなったし、キャラクター一人一人の個性も出てとても楽しかったです。
今回はかなーーり上手寄りの席だったので見切れる部分もちょこちょこありましたが、それでも十分伝わってきたし胸が熱くなったし…そしてやっぱり泣きました(涙)。ただちょっとオーケストラと役者さんの歌のテンポがずれてるかも…と感じるシーンもいくつか。その日によって色々違ってくるんでしょうね。

アンサンブルさんで一番注目しているのは角川裕明さん。ビストロのシーンでは東京とは違ってかなーりお姉キャラが入ってて思わず笑ってしまった。小指が立ちまくりだったし、盆で身だしなみ整えていたりそれはそれは面白かった。ちなみにビストロではルドゥ警部役の中村さんも面白いんですよね。以前見たときは一人で妙なダンスしてて回りに引かれてたんですが(笑)今回見たらちゃんと女性アンサンブルさんと楽しそうに輪になって踊ってました(笑)。
角川さんのもうひとつの見所がオペラ「タイターニア」の前のチケットを欲しがる観客役。毎回見るごとにいろんなアドリブが出てきて笑えるんですが…この日は
「べっぴんさんと言ったらオバちゃんチケットくれた♪」
と嬉しそうに歌いながら去っていきました(笑)。これって大阪仕様ですかね。前楽と楽はどうするんだろう?楽しみだなぁ。
そんな楽しい角川さんですが、ラストシーンの警官役は泣けるんです…。エリックが事切れたとき、警帽を脱いで哀悼の意を表してるんですよね…。これがすごく泣ける…(涙)。こちらに注目してたら海宝シャンドンの最後の表情を見逃してしまったんだけど(爆)。

以下、主要キャストの感想を簡単に。


ファントム@大沢たかおさん
大阪まで来てよかった…と本当に思わせてくれる大沢たかおさんのファントム。やっぱりどうしようもなく心揺さぶられます。1幕の♪Where In The World♪からもう私目がウルウルして泣きそうになってましたから…。暗闇に閉じ込められた自分の将来が見えないことへのどうしようもない不安と哀しみと憧れ、そういった感情が動きの一つ一つから伝わってくる。歌のほうも東京よりもまた少し進歩したように思えましたよ。ただ、♪Home♪はちょっと不安定になったかな。ここは杏ちゃんも苦手としてるらしいナンバーなので二人とも揺らいでしまうとちょっと気になるんですけどね(汗)。
一番今回心が揺さぶられたシーンは♪My Mother Bore Me♪。クリスティーンに素顔を見せたものの逃げられてしまうあの哀しいシーン…。いつも見るたびに涙していますが、この日は最後の歌い上げが感情のMAXを越えたようなものすごいエネルギーが出てて圧倒されました。大沢さんの演じるエリックの深く熱い感情の波が大津波になって襲ってきたような感じ。喉をつぶすんじゃないかとビックリするほどの…あれはまさに絶唱だった。これはもう、涙無しに見られませんでしたよ…。ぼろ泣き(涙)。なんて熱い激しい哀しい感情表現するんだろう、この人は。もう私の心の琴線に思いっきり触れまくりでした。
そしてラストシーン。ロープの上で最後に叫んだ「父さん!」の台詞が…もう、思い出しても泣ける(涙)。本当に最後の最後まで全身全霊のファントム・エリックを演じてくれた大沢さんにひたすら拍手ですよ。歌は決して上手くはないですが、この人にはそれを越える何かが私には感じられる。歌の中に魂入ってるし。私にとってはあんなに心揺さぶられる歌と芝居はめったにない。そう思わせてくれる大沢さんが好きです。残り2公演、更なる熱いファントムに期待したいと思います。

クリスティーン@杏さん
東京公演の最初観たころは腹が立つほど酷かった歌と芝居でしたが(爆)どうやらその域からは抜けたかなと思いました。あのころを知らずに杏ちゃんのクリスティーンを観た人は首を傾げるかもしれませんが(苦笑)私的にはかなり頑張ってるなと思えるのです。歌の不安定さはまだありますが、それでも普通に聞けるくらいにはなったんじゃないかと。声がいいのでもう少し上手く歌えたらいいのにとは思いますけどね。
あと、お芝居のプランがだいぶ変わりましたね。東京では三枚目的なクリスティーンでかなり元気で活発なイメージだったのですが(一幕限定だったけど 笑)大阪では路線変更してかなりおしとやかな少女になってました。ジャン・クロードに「歌好きか?」と聞かれて「すごく好きです!」とアピールすることもなくなってたし、ショレーの部屋に入るときに自分の名前を言うこともなくなってたし、「天井が高くて小さくなった気分」って台詞もなくなってた。色々とそぎ落としてシンプルなクリスティーンになったなという印象。そのほうがいいかも。東京公演での三枚目的クリスティーンは結局最後まで生きなかったわけだし、だったら最初からおとなしめの少女の線でいった方がいいと思いました。
表情も豊かになってきたし元々が美人で可愛い杏ちゃんのクリスティーン。あと2公演、何とか頑張れ!

フィリップ@海宝直人くん
一足先に千秋楽を迎えた海宝くんの伯爵。約半月ぶりに見ましたが、ますます熱く情熱的なキャラになっていて見応えありました。クリスティーンへのアプローチなんかまさに熱血青年(笑)。軽やかなダンスと爽やかな歌声で魅了してくれてますが、クリスティーンへの想いは限りなく熱かったです。それゆえに、ファントムに対する憎悪が増していく様がとてもリアルで面白かった。
今回、大人になった海宝君の芝居を初めてガッツリ観れてよかったです。今後もまた大きな役をもらって頑張って欲しいな。お疲れ様でした!

カルロッタ@樹里咲穂さん
相変わらず本当に楽しそうに生き生きとカルロッタを演じてますよね~。見ていてこちらも楽しくなってくるくらい。♪This Place Is Mine♪の時の「オペラ座は私のものよ」と歌いだすところは迫力十分です。それからビストロでパリの歌を歌うところも我の強さが出ていて面白かったなぁ。それでいてショレーさんには頼りきっててなんだか可愛い一面も。ショレーさんもそんなカルロッタにメロメロ。このご夫婦好きだわ~。
そういえば、殺されてしまうシーンで大沢ファントムの投げた許しの花束が階段からかなり転げ落ちてたな(笑)。

キャリエール@篠井英介さん
前半から後半にかけてはほとんど感情を表に出さず、なぞの多い人物を演じている篠井さんのキャリエール。息子であるはずのエリックの前でもあくまでも他人を装っていて深く関わろうとしない。ずっと自分の感情を押し殺しているように見えるんですよね。そんなキャリエールが傷ついたエリックを目の前にして、彼が水も飲めないような状況になったときに今まで押さえ込んできた感情があふれ出してしまう。この落差がすごくメリハリ利いててやっぱり上手いなぁと思ってしまう。
エリックとの父と子の最後の時間は涙なくしては見れません…。♪You Are My Own♪では涙でちょっと歌声が詰まりそうになる一面も(涙)。本当に感動的だった…。


今回は遅くなったのでこれにて。次はいよいよ前楽。とてもいい席なので本当に楽しみです。


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