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予想外の熾烈なチケット戦争に負け観に行くのを諦めていた「アンカレ」でしたが、運良くチケットを譲ってくださる方が現れた為観に行くことができました。感謝感謝。今年はチケット運が少しあるのかな…。

「アンナ・カレーニナ」の話は昔マンガでさらっと読んだ程度なのでだいたいの筋とラストシーンしか記憶に無く、今回の舞台で『こんな話だったんか』と納得した次第です(←最近コレが多い 爆)。
それにしてもこのお話、どうにも恐ろしい内容ですなぁ。特に男性にとって…(苦笑)。普通に夫婦生活を送っていると思っていたら相手は実はすごく欲求不満抱えててて、ふとした瞬間に若い男性との恋に目覚めて家族を捨て家出、挙句の果てにあの最期ですから。アンナは最初から結婚生活に馴染んでなくて欝状態に陥ってしまうんですが、それに振り回される男達っていうのもなんか哀れでしたね。
たぶん、女性から見てもアンナに共感できる日本人って少ないと思う。財産目当てで最初結婚したのにだんだん愛に飢えてきて、若い男との恋に突き進んだはいいけど前夫との子供が恋しくなって若い恋人やその子供に愛情がいかなくなる。そして最期は自己崩壊してあてつけのように死んで行くわけですから…残されたほうはたまらないですよ(苦笑)。でも、彼女を全く理解できないわけではないです。私は別に欲求不満なわけじゃないんですけど(笑)、心の空白を埋めてくれる魅力的な男性が現れたら… 全てを捨ててその甘い世界に走っていってしまう女心は分かる気がしますね。実際に行動できるかは別問題ですけど

舞台美術はなかなかお洒落な感じでよかったです。何より驚いたのは冒頭とラストで本物の雪が舞台上に降っていたこと。紙吹雪の雪しか見たことが無かったのでこれはちょっと感動的でした。それ故に寒さが妙にリアリティあったし、逆にライトが明るくなるとそこがとたんに温かく感じたり・・・やっぱり『本物』の威力ってすごいんだなと感心してしまいました。また汽車のシーンは舞台の盆を回転させることで表現しててそれが本物の雪と重なると非常に情緒溢れるものになってました。そうそう、冒頭の汽車のシーンにはラストへの伏線も隠されているんですよね。このあたりが巧いなぁと思いました。
音楽もヨーロッパ調の品のいいものが多く、私好みです。CDは海外バージョンと日本バージョン両方売り出されていたのですが、とりあえず日本語のほうゲットしてきました。海外版も聞いてみたかったんですがお金が…(苦笑)。少し余裕ができたら聞いてみたいです。

主なキャスト
アンナ・カレーニナ:一路真輝、ヴロンスキー伯爵:井上芳雄、レヴィン:葛山信吾、ニコライ:山路和弘、スティーバ:小市慢太郎、キティ:新谷真弓、ベッティ:春風ひとみ ほか

以下、キャスト感想です



一路真輝さん
エリザベートといいアンナといい、こういった激しい女性を演じるとピタリとはまりますねぇ、この方は。後半ウツ状態になっていくところはシシィと重なるような感じもありましたが、囲いの中から戸惑いながら飛び出し破滅へと走ってしまう女心を巧く表現していたと思います。特にヴロンスキーに惹かれてはいけないと分かっていながら惹かれていく過程がとても印象的でした。しかし、エリザと同じくまたこの作品でも最期に非業の死を遂げてしまいましたねぇ一路さん、しかも半ば自ら死に向っていくというパターンで(苦笑)。そろそろ幸せな役も見たいかも

井上芳雄さん
いや~、井上君、すっかり大人になって!とお姉さんは感動してしまいましたよ(笑)。エリザで一路さんの息子を演じていた井上君だったので最初はちょっと違和感あるかなと思っていたのですが、そんなことなくて堂々と一路さんと対等に渡り合ってすごく良い感じでした。皆さん仰ってますが軍服がすごく似合うのでさらにカッコよさがアップですねぇ。『シンデレラ』の王子もトキメキましたが、今回のヴロンスキー役も私トキメいてしまいました(笑)。歌う場面が少ないのに物足りなさもありましたが、そのぶん芝居が結構シッカリしてたので見応えありました。
そういえば、クリケットのボールを打つシーンでボールが一発で舞台袖に引っ込まなくて会場から笑いが起きてました。そのあとすぐに『よーし、今度こそ』と芝居でつないで見事に舞台袖にボールが行ったときには拍手が(笑)。初めて見る私はそれがハプニングだと気がつかなかったんですけど、どうやらこういった事件がこの公演中に2回くらい起こってるみたいですね。しかし、笑っていた人たちはリピーター!?どうやってチケットを…(苦笑)

葛山信吾さん
テレビで良く見かける葛山さんですが、今回ミュージカルは初挑戦だそうでけっこう楽しみにしていたのですが・・・どうしてどうして、かなり素晴らしい出来ではないですかっ正直、あんなに歌って芝居ができるとは期待していなかったので(爆)これは嬉しい誤算です。カッコイイのに3枚目を演じているところがまた可愛くて最高!たぶんあの舞台を見た人はみんな葛山レヴィンを好きになったんじゃないかな笑顔がとっても素敵でした。もっと出番があればよかったのになぁ~。葛山さんの他のミュージカルも見てみたくなりました

山路和弘さん
渋くてカッコイイ山路さん、最高です!!たしか私が読んだマンガではけっこう悪役っぽいイメージだったのですが、山路さんが演じたニコライはとても魅力的な人物でした。アンナはニコライからの愛情がないと思い込んでいましたが、私にはニコライからアンナへの愛情が痛いほど伝わってきましたよ。ただとても不器用で言葉に出して伝えることができなかっただけ…。それだけになんだかとても哀れでしたねぇ、アンナよりもニコライが。山路さんはこういった不器用な男を演じるのがとても巧い!そして歌もまた渋くて素敵~心にジーンと響く素晴らしいニコライでした

小市慢太郎さん
このお芝居の中のムードメーカーでしたね。暗くなりがちなところに明るいスティーバが出てくるとなんだか安心感がありました。たまに軽すぎるかなと思うこともありましたが、ラストシーンでヴロンスキーを見送るシーンは感動的でした

新谷真弓さん
キティってあんなキャラクターだったっけ(笑)。雰囲気的には羽野さん(今は某狂言師の妻 爆)って感じだったかな。かなりぶっ飛んでてそれが何となく浮いてるような…。レヴィンが何故彼女にあんな恋心を寄せるのかイマイチ理解できませんでした。
まぁ、この演技は許すとしても・・・歌が・・・歌が・・・

ヤバすぎです(爆)。

しかもソロナンバーが多いのでなおさら苦しいわけで…。なんか初期の内野さんでドキドキ(変な意味で 爆)したのよりもドキドキ(変な意味で 爆)しちゃいましたよ。CDではあまり気にならないのに、舞台だとどうしてあそこまでズレてしまうのか…。初日明けた頃はもっとスゴかったらしい…(苦笑)。これだけがどうにも違和感で仕方なかったです。

DVDの予約は今回してきませんでした。CDで歌を聴いていればいいかな、と。でも、全体的にはなかなか良い舞台だったと思いますよ。
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テーマ : ミュージカル - ジャンル : 学問・文化・芸術

Musical観劇作品 comments(2) trackbacks(0)


コメント

あいらぶけろちゃんさん、こんにちは!

キティのキャラクター設定に関してはかなり賛否両論のようですよね。なんか物語の流れからするとちょっと浮いているように見えて仕方なかったです(苦笑)。歌もかなりヤバかったのですが…あれでもマシという噂を聞いてビックリしています(笑)。
井上君は出番こそ少なかったものの、かなり大人な演技に感心いたしました!私はデビューの時から見ていますが、こうしてどんどん成長していく役者さんを見ることは嬉しいものですね♪

私も新谷さんのキティのキャラクターには???でした。ヴロンスキーとレヴィンが恋心を抱く人物にはとてもみえなくて・・・
アンナたちが悲劇の分 喜劇的部分を担っているとはいえ あそこまでぶっとんでると「違うだろう」と。
モスクワへ戻ってきたアンナを訪ねていくシーンぐらいの様子で最初からつくってくださるとまだ理解の範疇(笑)なのですがねぇ。
2幕の井上君 出番少ない~(と終わってみて思う)でしたが、井上くん本当に大人の男性を演じられるようになってきているんだなぁと思いました。(といっても井上君の舞台はクリスから観始めたので回数は少ないのですが)井上君の軍服姿でDVDを買おうかどうか検討中です。


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