<< NEW | main | OLD>>
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告 - -
180881876.jpg
北千住にあるシアター1010で上演中の『ジョアンナ』を観てきました。シアター1010はまだ新しい劇場で一度行ってみたいなぁと思っていたのですが、ここに来てようやくそれが実現しました。
客席も舞台もまだ真新しさが感じられます。斜度は前方はほとんどないのでちょっと座高の高い人が前に座ったりすると観づらくなるかも(苦笑)。でも比較的こじんまりしていて距離も近いなと思いました。それにしても…我が家から北千住まではやはりちと遠かった(汗)。

この舞台は東京公演がたったの5公演しかありません。意外と地味な存在だったんですが…なぜこの演目を観に行こうと思ったかと言えば…葛山信吾さんが出演しているから。このミーハーな理由だけで行くこと決定(笑)。実はひっそりと葛山さんのファンクラブにも入会してたりする私…。
彼のあの穏やかそうな空気感が好きなんですよね。それに最近お芝居の幅も広がっているし。そんな葛山さんの活躍は是非観ておかなければということでチケット確保いたしました。


出演者
ジョアンナ:安寿ミラ、ロドリゴ:葛山信吾、アルフォンソ/アルベール:宮本大誠、モントレー:野田晋市、モンターギュ大司教/ラファエロ神父:原川浩明、ボッス大司教:有馬自由、イザベラ:斉藤レイ、マリア:美津乃あわ、ソフィア:千田訓子


以下、ネタバレを含んだ感想です。


物語の舞台は14世紀の中世ヨーロッパ。キリスト教会の権力闘争の最中に巻き込まれたジョアンナの数奇な運命が描かれています。
フランスのカトリック教会では異端とされているテンプル騎士団の隊長の娘だったジョアンナは兄のアルフォンソと共に身を潜めていましたが、騙されて連れてこられた教会で兄を殺されてしまう。修道士のローブを身にまとっていたジョアンナは暗殺の手から逃れボッス大司教に救われる。ボッス大司教は目が不自由だったためにジョアンナを男性だと勘違いするが、彼女も身を明かさぬまま男の修道士・ジョバンニとして彼の元で仕えていくことに。聡明なジョアンナは見る見るうちに修道士として頭角を現し、ついには一日のみの教皇候補として名前が挙がることになる。その折、彼女はかつて自分と兄を騙して連れ出した修道士・ロドリゴと再会する。
と、まぁ、こんな感じのストーリー。

私はほとんどの初見の舞台は前知識を入れないまま観に行くのでチラシの解説なども見なかったのですが…ストーリー全体の色がなんとなくチラシの表面から抱いていたイメージと違うなぁと思いました。なんとなく、ジョアンナは野心家の女性で他を利用しながら上り詰めていく…みたいな炎の女っぽい印象を勝手に持っていたんですが、蓋を開けてみればジョアンナは強い女性だけど凜として聡明な心根の優しい女性だった。
これはいったいどういうことかと、観終わった後に改めてチラシを読んでみると…今回観たお芝居とは全く違う筋が掲載されていた(笑)。パンフレットで作者のわかぎゑふさんも語っていますが、どうやらチラシ制作時の設定を大幅に変更したようです。本来は9世紀に実在したと伝わる女教皇・ジョアンナを描くつもりだったそうですがオリジナルを書ける機会だからと…その伝説をベースにしたストーリーにしたんだそうな。
なるほど、そりゃ、最初に受けたイメージと違うはずだわ。解説を読まずに観に行ってホントによかった(汗)。

変更したとはいえ、ベースは中世ヨーロッパのキリスト教会のゴタゴタが描かれているわけで…1幕は正直、その時代背景を全く知らない者にとってはちょっと難解な言葉の羅列が続いていたなという印象。とにかく、一人一人のセリフ量がハンパなく多いですよ。キリスト教会、テンプル騎士団の異端視など…登場人物が長く説明するようにセリフの中で語っているシーンが多い。
私はこの時代の宗教事情などに多少は興味があったので耳を凝らして聞き入っていたし、難しい言葉っぽいのが出てきても退屈だなと思うことはなかったのですが…ただ、説明が多いのでストーリーが動いてるって感覚があまりなかったんですよね。こういった歴史的な題材の演劇だとそういったシーンが多くなってしまうのは仕方ないかなとは思うんですが、もう少し動きがあってもよかったかなと。

逆に2幕はジョアンナがキリスト教会の権力闘争の中に本格的に巻き込まれいき、自分達兄妹を陥れた敵の陣中に入り込んでいくみたいな展開で一気に動き出す感じ。笑いどころもあったりで全体的に物語が活性化して面白かったです。
ただ、諮問会のときのジョアンナの演説が個人的にはちょっとねぇ(苦笑)。あれが人々の心を打つという設定に無理があったような気がして仕方ない。普通だったら石投げられるんじゃないかと(汗)。


キャストについて。

主演のジョアンナを演じた安寿ミラさん、聡明な女性の雰囲気が出ていて観ていて爽快感がありました。運命に翻弄されながらも懸命に生きている姿に共感を覚えます。ボッソ大司教に男性と間違われるといったニュアンスのシーンがありましたが、私は途中までジョバンニと名前を変えても周囲は女性だと認識してるんじゃないかと思いながら見てしまった(爆)。そのくらい、あまり男性的な芝居を作っていなかった安寿さんのジョアンナはなかなか好感が持てました。

チラシを見る限りは敵同士か相手役かみたいな存在感を放っていたロドリゴ役の葛山信吾さん。蓋を開けてみれば、1幕はきっかけを作るくらいの役回りであまり活躍どころがなかったのがちょっと残念だったなぁ。最初の設定だったらもっと活躍する場があったのかもしれないと思うとなおさらね(汗)。
それでも、出てきた瞬間から目を惹きましたよ!まずは背が高い!それに修道士の衣装がものすごく似合っている!葛山さんの持つ穏やか~な空気感があの衣装に調和されているようで…私は思わずそばに行って十字きりたくなりましたよ(笑)。彼がこんなに修道士姿が似合うとは思わなかった。
教会の言いつけに従い異端とされるテンプル騎士団の隊長をおびき寄せるためにその子供達をおびき出さなければいけない使命を背負わされるロドリゴ。意にそぐわないながらも仕事として従わざるを得ない彼の心の葛藤が見える冒頭の芝居がものすごくツボでした。拒絶の意思を表に出せず心に違和感を感じ心を痛めてるロドリゴは見ていてこちらの胸も痛みました…。葛山さんのこういった繊細なお芝居が好き。ジョアンナたちをおびき出す時にテンプル騎士団に扮装して現れるシーンもあるのですが、その姿もやたら似合っててカッコよかったです!ヒーローって感じだった(笑)。
2幕ではジョアンナと思わぬ形で再会する展開になっているので出番もセリフも多くなります。ジョアンナとの1対1のシーンはまさに美男美女といった雰囲気で…いやぁ、眼福眼福。ジョアンナに責め立てられるのですが、ロドリゴは自分の仕事を全うせざるを得ない自分の素性を告白する。哀しい過去を持っているロドリゴの告白ですが、決してセンチメンタルにならずに、それでもロドリゴの微妙な心の動きをここでもまた実に繊細に演じている葛山さん。やっぱり好きだなぁ、彼の芝居。
そして諮問会での、あの、教皇の椅子(爆)。オチが見えていましたが…ロドリゴ座ったのね…みたいな(笑)。
ラストシーンは切なかったです。ロドリゴの心にほのかに芽生えた恋心…。個人的にはもう一歩進ませてあげたかった気がする。ジョアンナとロドリゴの恋物語にも少し焦点当てて書いてほしかったなぁ。葛山さんのロドリゴはとても魅力的な男性だったし。なんか後姿と振り返ったときの寂しい笑顔がやたら切なかったよ(涙)。
何はともあれ、葛山さんの生のお芝居を近くでこうして観れてとてもよかったです。また次の舞台も楽しみ。

ジョアンナのライバルとして登場するモントレーを演じてたのが野田晋一さん。ついこの前大阪で愛之助さんと一緒に共演してた野田さんじゃないですか~~!今回の役どころもまた対立側ということで悪い男でした(笑)。野田さんはパッと見だと有吉に見えますね。

もう一人脇役ながらもやたら印象に残ったのが女中・マリアを演じてた美津乃あわさん。何が印象的だったかって…声ですよ。見た目は美人さんだし役どころも女性ということなのですが、声はどう聞いても男性。最初どこから声がしてるのかと思ってしまったくらい(汗)。出番は多くないもののその存在感は目も耳も惹きました。

そのほかのキャストの皆さんもとてもよかったです。

にしても・・・パンフレットがやたら地味だったな・・・。稽古写真とか載せてほしかった。相関図は載ってるけどちゃんとしたあらすじも掲載されてない(汗)。これってやはり、大幅にストーリーを変更したことが影響していたんだろうか?1000円はちょっと高いかもと思ってしまった(苦笑)



関連記事

テーマ : 観劇・劇評 - ジャンル : 学問・文化・芸術

ストレート演劇 comments(0) -


コメント


フォーム

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
<< 2017 >>
今何時?
感謝です!
現在の閲覧者さま:
カテゴリー
プロフィール

えりこ

Author:えりこ
★1973.5.16生 大雑把なO型
★丑年牡牛座
牛三昧で牛的性格
★趣味は舞台観賞
(特にミュージカル)
◎基本的にミーハーですw

★特に応援している俳優さん
合田雅吏さん、加藤虎ノ介くん、大沢たかおさん、葛山信吾さん、瀬戸康史くん、中村倫也くん、間宮祥太朗くん、大泉洋くん、内田朝陽くん、井浦新さん、北村一輝さん、堺雅人さん、大東駿介くん、田辺誠一さん、宅間孝行さん、ジェラルド・バトラーさん
★特に応援している舞台俳優さん
片岡愛之助さん、飯田洋輔くん、福井晶一さん、泉見洋平さん、宮川浩さん、畠中洋さん、渡辺正さん、北澤裕輔さん、岡田浩暉さん、石川禅さん、石丸幹二さん、鈴木綜馬さん、光枝明彦さん

★日記風ブログ
ウシの歩み


★本館HP
eribn.gif


メールフォーム
個人的にメッセージのある方はこちらからどうぞ♪

名前:
メール:
件名:
本文:

お気に入りブログ
月別アーカイブ
ブログ内検索
人間が好きになる名言集

presented by 地球の名言

ミュージカルDVD

ヘアスプレー DTSスペシャル★エディション (初回限定生産2枚組)
ヘアスプレー DTSスペシャル★エディション (初回限定生産2枚組)
大好きなミュージカル映画です。これを見れば誰もがハッピーな気持ちになれるはず!

レント
レント

魂の歌声とはまさにこのこと!今を生きることの大切さが伝わります

オペラ座の怪人 通常版
オペラ座の怪人 通常版

ロイドウェバーの美しい音楽の世界を堪能。これ絶対おすすめです!

エリザベート ウィーン版

来日公演の感動をぜひこの一枚で!

ドリームガールズ スペシャル・コレクターズ・エディション (CDサイズ・デジパック仕様)
ドリームガールズ スペシャル・コレクターズ・エディション (CDサイズ・デジパック仕様)

オスカーを獲得した新人女優J.ハドソンの歌声は圧巻です<

キャッツ スペシャル・エディション
キャッツ スペシャル・エディション

現在劇団四季公演中のCATSを観れない方、このDVDでも楽しめますよ♪

レ・ミゼラブル -1995年10周年記念コンサート-
レ・ミゼラブル -1995年10周年記念コンサート-

世界のレミゼをこのDVDで堪能してください!

ミュージカル 星の王子さま
ミュージカル 星の王子さま

白井晃演出のミュージカル再演バージョンです。個人的には宮川さんがオススメ♪

ノートルダムの鐘
ノートルダムの鐘

日本語吹き替えは当時劇団四季に在団していた役者さんです。退団した人も多いので貴重な一枚かも!

アナスタシア
アナスタシア

曲がとにかく素敵です。日本語吹き替えで石川禅さんがディミトリ役を熱演してます♪

PR

Powered by FC2 Blog    Templete by hacca*days.

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。