<< NEW | main | OLD>>
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告 - -
o0800045010756441239.jpg
大阪松竹座で上演された片岡愛之助さん主演の舞台『花の武将・前田慶次』を観てまいりました。大阪旅の第一目的がこれでした(笑)。大阪まで愛之助さんの舞台を観に行ったのって…2年ぶりくらいかもしれない。
前田慶次を愛之助さんで舞台化するらしいと知ったのは去年だったかなぁ。そのときは"えっ?愛之助さんがあの激しい武将の役ってちょっとイメージが合わないなぁ"とか思ったんですけど、それと同時にだからこそ観てみたいという期待がものすごく膨らみました。この演目だけは何が何でも遠征して観に行くぞ!と決めてからここまでなんかあっという間だった気がします。

久しぶりの道頓堀、そして松竹座。舞台写真と愛之助さんの写真セットが売り出されていまして…私、観劇前に全て購入してしまいました(爆)。ただ、舞台写真が愛之助さんオンリーしかなかったっていうのがちょっと残念かなぁ。銀ちゃんの兼続とか角田さんの道及も欲しかった気がする…。
で…ちなみに私…この演目2回観ました…。ここでさりげなく告白(笑)。最初は超前方列だったんですが前すぎて花道が見えず(汗)。2回目の千穐楽はちょい真ん中の花道近くで最初に観て確認できなかった部分とかも全て満喫。もう2回の観劇でしっっっかりと堪能してまいりました。

まず全体の感想ですが…想像していた以上のものを魅せてもらいました!!いやぁ、ここまで面白いと感じられるとは当初思っていなかったもので感激もひとしおです。大阪付近に住んでいたら確実にリピートしていた作品。遠征して本当によかったと心から思いました。個人的にドンピシャ級に面白いと感じた舞台でしたよ。映像化して欲しかったなぁと本気で思いました。
セットはシンプルだけどダイナミックでセリやすっぽんもすごく上手く活用している。さらに盆を回しての舞台転換の演出が巧みで中だるみするところがほとんどなく、展開も非常にスピーディー。まるで読み出したら止まらなくなるようなマンガを読んでいるかの感覚で楽しめる、素晴らしいエンターテイメントに仕上がってたと思います。まぁ、音楽が途中でプツッとなくなってしまったりするところとかはちと違和感ありましたけど(汗)、ライトの使い方は秀逸で見応えがありました。
そしてさらに、ラストのあの桜吹雪とキラキラの紙吹雪攻撃!!1回目に観劇したとき、見事に上からもろかぶりましたよ(笑)。千穐楽の時は舞い落ちるキラキラを後ろから眺める形で、それはそれでまた感動的でございました。

千穐楽のカーテンコールでは愛之助さんにファンからお花が渡される一幕がありましたが…あれってよかったのだろうか?まぁ、やってしまったものは仕方ないけど…本当はダメだよね。係りの人もそのあたりちゃんとして欲しかった気がする。
でも、キャストの皆さん、とっても充実感に満ちた表情していて…何人かの役者さんは感無量といった感じで目を潤ませていたのが印象的でグッときてしまいました。愛之助さんは慶次のキャラクターがまだ息づいているような、晴れ晴れとした爽やかな…それでも感無量といった表情で客席を見渡し何度も「ありがとうございました」と言いながら頭を下げていました。最後は客席全体を見渡しながら隅々まで手を振り続けてくれました(手を振ってる愛之助さん似気づいたサトエリちゃんが「あれっ」と言った表情で慌てて顔上げてたのが笑えた 笑)。そんな姿に客席からは惜しみない拍手が!私もたくさんたくさん拍手してきましたよ~。
でも、思ったよりも早くカーテンコールが終わってしまったのが残念。スタンディングしようと思ったら客電がついてしまった(苦笑)。そのくらい素晴らしい舞台でした!


主なキャスト
前田慶次:片岡愛之助、伽耶姫:佐藤江梨子、直江兼続:山崎銀之丞、まつ:賀来千香子、金蔵(捨丸):石井正則、山上道及:角田信朗、徳川家康:新藤栄作、庄司又左衛門:田山涼成、四井主馬:安藤一夫、小次郎:野田晋市、沙羅:松岡由美、蛍:海老瀬はな、豊臣秀吉/古田織部:江口尚彌、千利休:田畑猛雄、僧侶/上杉家御家人:川島一平、結城秀康:仁科克基 ほか


以下、ネタバレ…といっても終わってしまいましたが(笑)とりあえず追記に。






ストーリーは前田慶次(愛之助さん)が加賀から出奔して放浪の旅に出た途中、愛馬・松風にまたがり戦いに明け暮れているシーンから始まります。
この松風がなんとも言えなくいい表情するんですよ(笑)。コクリと頷いたり慶次をぺろぺろ舐めたり、時にひそひそ何かを知らせたり…とても被り物の馬とは思えない。中で馬の脚を演じてる千蔵さん千志郎さん、本当に巧みな操作をしておりました(カーテンコールでも可愛かったし 笑)

放浪の旅の途中で伽耶(サトエリ)という男装の踊り子と出会い襲われているところを助けてやる慶次。それ以来彼女は慶次の元へ押しかけ修行と称して居座ることに。そんな最中、伽耶を襲った上杉の郎党が慶次に復讐しにやってくる。しかし直江兼続(銀ちゃん)の登場によって彼らは一気に成敗されることに。これを機に兼続と意気投合する慶次。

ここのシーンはかなり痛快に描かれていたと思います。伽耶を助ける時に角田さん演じる道及が現れるんですが、この時慶次が立会いの審判をしてほしいと頼むところで「審判は得意だろう!?」と楽しそうに聞いてくる(笑)。角田さんといえばK-1の審判で最近有名になってますからこれに対し「今年の大晦日も引っ張られるであろうのぅ」と見事に返し、「始め!」の合図もK-1審判スタイルでやってました(笑)。
その後、慶次のもとにバタバタと色んな人物が登場してゴッチャになってるんですが、慶次はゴロツキ軍団よりも伽耶の父親(田山さん)への挨拶を優先しちゃってる(笑)。その間、ちょっかい出してくる上杉の郎党を軽く扇子であしらう慶次が実に軽妙で面白かった。ここの身のこなし方が愛之助さん、最高でしたよ!!
で、上杉の郎党の堕落っぷりに怒って銀ちゃんの直江兼続が登場!慶次と意気投合した後に「書物は良い」という話題になり…出てきたセリフが「わたしも北斗の拳全巻そろえた」という自慢だった(笑)。さらには

「好きな言葉は…愛」(キラーンの効果音つき 笑)

というサービスっぷり(しかもVサインつき 笑)。「愛」のところでバックに愛兜の文字がドーンと出てきたところも笑えた。これ、兼続の「愛」も兼ねてますけど愛之助さんの「愛」も掛けてますよね。


そんな時、前田利家の妻で女将軍と呼ばれていたまつ(賀来さん)が慶次を慮って秀吉の家臣にと申し出ていたことがわかる。そうとは知らない慶次は「自分はカブキ者だから」とすげなく断ってしまい秀吉の怒りを買ってしまう。死を覚悟した上で奇抜な格好で秀吉に一人面会に行く慶次。その姿に秀吉(江口さん)は魅了され「傾奇御免状」を与える。

今回の舞台の中で特に好きだったシーンのひとつが慶次と秀吉の対面でした。奇抜な服装で現れマゲを横にひん曲げそっぽを向きながら平伏する慶次に呆然とする豊臣一同。でっかいソロバンの上にひょいと飛び乗りスケボーのように滑ってくる。そしてスピード感溢れるソロバン台から抜群の安定感で何事もなかったようにヒラリと飛び降りる愛之助@慶次!一見なんでもないように見えますが、あの身のこなしっぷりは感動すら覚えますよ!さらには秀吉の前で狂言「うつぼ猿」を舞って傾奇まくる愛之助@慶次!いやぁ、ここで愛之助さんの狂言の舞が見れるなんて感激ですよ!!所作の一つ一つがコミカルな動きながらも本当に美しい。
その最中に秀吉からストップがかかり床の落ちる仕掛けのところへ追いやられてしまった慶次。この時、愛之助さんが「しまった…!」と慶次のハッキリしたセリフではない言葉を呟くんですよね。この時のタイミングといい表情といい、見事にストーリーと溶け合ってて「おおっ」と思ってしまった。こういうセリフではない自然な呟きみたいなのが愛之助さんはよくあるんですが、これが見事にはまるんですよ。
そして秀吉を人質にとって刀を抜いたら手品で良く出てくる花が出てくるといった演出(笑)。この刀を抜いて秀吉に差し出したときの愛之助@慶次の姿勢の美しいこと!型がキッチリできててそれはそれは見惚れましたがな。この一連の慶次の決死の傾奇が秀吉から認められるわけですが…もう、納得ですよ。さらには去り際にキッチリ正装して現れるものだから最後はすっかり魅了されてしまっている。秀吉の「慶次がほしいのぅ」というセリフがものすごい説得力ありました。あの人物は本当に欲しくなるよ!もんのすごく魅力的!!女性だけではなく男性も惚れるだろうなって感じましたから。花道を正装した慶次が去るときの表情が…これまたなんとも言えず魅力的なんですよ!!まるで「してやったり」のような達成感に満ちた笑顔で…見ていてものすごくドキドキさせられました。なんて魅力的なのよ、愛之助@慶次!!あまりの感動で思わず涙がこみ上げてしまった…。人を見てカッコよさのあまり涙がこみ上げる…なんて体験、滅多にできるものじゃない。


無事に戻った慶次を出迎えたまつは加賀での慶次との思い出話を語り、慶次もその話を聞きながらまつへの秘めた想いを再び募らせていく。二人は口には出さないものの以前からずっと惹かれあっていた。
そんな時、慶次に襲い掛かってきた忍びを金蔵(石井さん)が切り捨てる。金蔵は慶次の見張りとしてずっとついてきた忍びだったが、それを慶次に見破られてから姿をくらませていた。しかし結局彼の元を離れることができなかった。そんな金蔵を改めて仲間として向かいいれてやる慶次。

まつと慶次が恋仲だったという設定は最初見たときビックリしました(原作知らないんで 爆)。大河ドラマではあんなに利家とまつは夫婦仲良かったんでねぇ。まつが城を抜け出した時に慶次が連れ戻しに行った時が運命の変わり目だったようです。この時に彼に言われた「人の心は縛れない」という言葉がまつの胸にいつも残っている。久しぶりに慶次と会って月を眺め二人抱き合うシーンはドキリとしました。愛之助@慶次のまつを抱きしめる時の包容力がハンパない!あれをやられたら、誰だって惚れちゃうでしょう(笑)。
そんなラブシーンに入りそうな時に忍びが現れるという絶妙なタイミング(笑)。慶次に忍びである本性を見破られた金蔵は一度は命を絶とうとしますがそれができなかった。彼もいつの間にか慶次の人柄に惹かれて離れられなくなってるんですよね…。最初はオチャラケたキャラなのかと思っていたんですが、彼の境遇とかが見えてきたりするとものすごく切ないんです。そんな哀しい忍びの運命を背負った金蔵を慶次は「お前が気に入った!」と迎え入れてやる。その懐の深さに涙を流して喜んでいる金蔵の姿が切なくてなんだかとても泣けました。石井さんが金蔵の繊細な表情をとても巧みに演じてて好感が持てます!
で、このあと祝いの宴と称して千日前のショーパブ風らしい格好の踊り子さんたちが現れて慶次たちの前で踊るんですが(笑)、この中に上方歌舞伎の千壽郎さんりき彌さんがいるじゃないですかっ!ちゃんと胸までありましたよ(笑)。女性の踊り子さんに比べるとちょっとガタイが大きいので目立つんですが、メイクも可愛くて違和感ないしやはり踊りの所作が滑らかできれいでした。この踊りをまつと慶次も眺めているんですけど、ニコニコしながら眺めてる愛之助@慶次は普段の激しさから離れて穏やかで可愛い。素の愛之助さんに近い感じだったかな。


金蔵の兄貴分だった小次郎(野田さん)は金蔵が慶次に寝返ったことを知り怒りに燃える。前田家の忍びでありながら実は裏で徳川方と繋がっていた主馬(安藤さん)から慶次と金蔵の命を奪えと命令され彼らを付け狙うことになるのだが、小次郎はその正体をまだ知らなかった。
町では慶次が荒くれ者の果し合いを受け立ち合っている。その中に徳川家康の三男・秀康(仁科さん)もいたが、慶次に意味のない斬り合いの愚かさを説き伏せられる。こんな日々に鬱々とする慶次の元へ兼続から佐賀平定のための戦に参戦してほしいと申し出がくる。意気揚々と戦場へ向かっていく慶次。

忍びの世界の虚しさもこの作品の中では描かれているんですけど、敵方と繋がっているとは知らずに主馬に忠誠を誓い裏切った弟分の金蔵へ複雑な想いを抱いていく小次郎は切なかったですねぇ…。忍びは名前をもらうことも大変で普段は捨て駒のように使われていたという現実…。そんななかで必死に生きていかなければならない彼らの運命がなんだか哀しかった。このあたりから、金蔵の死亡フラグがプンプンしておりました。
その頃町で意味のない果し合いに明け暮れ鬱々としていた慶次。最初の挑戦者がえらい歌舞伎メイクで(笑)。ガタイも大きく強そうで足を踏み鳴らせば町人たちがボンと飛び上がるといった古典的な演出も笑えた。でもあっさり慶次に斬り殺されてしまうところがなんともねぇ…。愛之助@慶次の槍の使い方がこれまた痛快で見応えありました。で、その最中に出会った秀康。のっけから言葉尻に「っちゅーの」とちょいと古い若者言葉を使ってくる(笑)。その言葉に乗せられるように愛之助@慶次も

「おぬしも死に場所を選べっちゅーのっっ!!」

と切り替えしていたのは笑えた~(笑)。この時の言い方がホントに面白いんですよ。最高だよ、愛之助さんっ!で、同じくそこに居合わせていた道及も「この勝負待ったっちゅーのっ」としゃしゃり出てくる(笑)。これに対して愛之助さんも「!?」となってて角田さんも「あれ、移っちゃったっちゅーの…ちゅーの!?」とボソボソ自己ツッコミ入れたりしてて面白かったわ~~。この二人のやり取り最高でした。で、道及は体を張って秀康の剣を受け止めるんですが…いやぁ、さすが角田さんがこれを演じると迫力が違いましたわ。斬っても斬れないって感じでリアリティすごいあった。でも、さすがにちょっと痛かったらしく最後はフニャっとなってしまうのが可愛い(笑)。
そこへ現れる銀ちゃんの兼続!この登場が渋くてカッコいいんですよ!!佐渡の戦に慶次にも参加してほしいと依頼にやってくる兼続に鬱々とした日々から解放されんばかりに喜ぶ慶次。戦に参加できる喜びを爆発させて松風に乗って力強く颯爽と去っていく愛之助@慶次はまぶしいほどカッコよかった!!


佐渡の戦も慶次の活躍があり無事に平定。兼続と別れ京へ戻った慶次は男装だった伽耶が女らしい姿になっていて驚く。伽耶は慶次に想いを寄せていたがそれを素直に言葉に出せず土産にもらった簪を手に切ない想いを募らせていた。そんなとき、金蔵の元へ主馬の命を受けた小次郎がやってくる。小次郎に主馬の裏の顔を告げようとする金蔵だったがその言葉は彼の耳には届かず逆に襲われて瀕死の重傷を負ってしまう。
金蔵が襲われた原因は自分に纏わる加賀前田家の秘密の書状にあると確信する慶次は主馬と直接対決する決意を固める。一方のまつも秘密の書状の存在を知り周囲が止めるのも聞かず慶次の元へ急ぐ。

戦場の慶次はそれはもう水を得た魚のようで愛馬・松風にまたがり槍を振り回す姿は本当に惚れ惚れするほどの戦人でした。一説には鉄砲の弾も慶次を掠めて飛んだというんだから驚きです。その戦が終わった後、兼続が「この戦がもっと長く続いてほしいと思えてしまった」と慶次に告白するシーンがとても印象的でした。それほど兼続にとって慶次との戦をしている時間は充実していたんだなと…。そしてこの戦で慶次の傍らで働いた金蔵も手柄を立てて羽織をもらうことに。この時の金蔵の嬉しそうな顔がなんとも言えず可愛くてなんか切なくてグッときてしまった…。
京に戻った慶次は伽耶に簪を土産としてプレゼント。こういうところがまた心憎い。この時に伽耶の素性が明かされるんですけど、彼女ってとある国の姫だったんですね。…っていうか、サトエリの芝居があまりに薄すぎてちょっとサラリと流して見てしまった(爆)。
ここの場面で一番グッときたのが金蔵が小次郎たちに襲われてしまうシーン。もうここに至るまで金蔵が死んでしまうような予感をいくつも漂わせていたので"ついにきたか…"と思ったんですが、傷だらけになりながらも助けに入った慶次に小次郎を殺さないでくれと懇願する金蔵の姿に思わずこみ上げるものが…(涙)。忍びとして兄弟のように苦しい時期を乗り越えてきた二人…。小次郎は金蔵を殺そうとしましたが金蔵は小次郎を助けようとした。いやぁ、切なかった…。演じてる石井さんと野田さんの熱演が本当に素晴らしかったですよ。さらに、小次郎の命乞いをした直後に気を失ってしまった金蔵に駆け寄った愛之助@慶次の嘆きっぷりが本当に泣ける(涙)。あの、血を吐くような

「金蔵ぉぉぉ~~~!!!」

という哀しみの叫びは聞いているこちらの胸もかきむしるような声で…。千穐楽の叫びは特にすごかったよ…(涙)。慶次の金蔵への深い深い人間愛を感じました。いやぁ、すごいよ、愛之助さんって本気で思ってしまった。
その金蔵は一命を取りとめ、それを知った慶次は生け捕りにした小次郎を解放してやる。「金蔵が命を賭けて守ろうとした人だから」というところにまた慶次の懐の深さを感じます。そして単身、主馬に勝負を挑むことにする慶次。「前田慶次はカブキ通すぞぉぉ!!」と力強く語る彼の姿からは悲壮な決意など微塵も感じられない。あの勢いがあれば何事も上手く行きそうな気さえしてきます。そう思わせるような愛之助@慶次の潔さと華々しさが本当に眩しく魅力的だった。
主馬と戦うということはつまり家康とも対峙するということ。相当の覚悟でいる慶次の前に兼続がやってくる。別れの前に酒を呑もうということになるのですが、そんな二人の間をうらやむ男が…道及(笑)。彼は書物をほとんど読んでいないが故に後悔しているらしい。兼続と共に

「好きな言葉は…愛」(またまたキラーンの効果音+照明つき 笑)

と響きあう慶次を見て「なんやのこれぇぇ」とイジケてる道及がやたら可愛い(笑)。ピースサインで「愛」と響きあってる愛之助@慶次と銀ちゃん@兼続の笑顔もタイミングバッチリでめちゃめちゃ可愛い(笑)。ここのシーンは客席も大いに沸いて大喜び状態でしたよ。特に愛之助さんの笑顔が慶次の激しさからはかけ離れた可愛さがあってもんのすごく萌えてしまった(笑)。
男同士最後の時を語り合おうという時、伽耶は慶次に別れを告げるのですが…慶次にとって加椰はこの時まだ妹としか見ていないって状況でしょうね。…というか、サトエリちゃんのお芝居が……だったので全く彼女に感情移入できなかったのが残念過ぎる(苦笑)。


単身、主馬と丸腰で対峙した慶次は「共に前田家を乗っ取ろう」と揺さぶりを賭けて傾いてみせる。その上で主馬が前田に対して謀反を企てているとさらにけしかけ彼が狙っていた秘密の書状を取り出す。それに反応を見せた主馬を見て本性を見たりと一気に攻撃に転じる慶次。主馬の忍びたちも主人の裏切りを知り動揺を隠せない。逆上した主馬だったが、そこへ小次郎が現れ彼を成敗する。慶次は小次郎をねぎらうが、彼は今までの行いを恥じて自害してしまう。
その後、まつが本物の書状を持って慶次の前に現れる。そこには"利家の家督は10年を限りとし、その後は長男かその息子に家督を継がせるべし"という信長からの一文が記されていた。慶次はその内容を知ったが故に争いを避けるため加賀を出奔していたのだ。まつは書状のままに加賀で協議したいと申し出るが、慶次は自分が争いの種になることは本意ではないとまつから書状を取り上げ燃やしてしまう。互いに深く愛し合いながらも、ついには結ばれることのなかった慶次とまつはこのまま永遠に別れることになる。

主馬の前で傾きまくった愛之助@慶次はそれはそれは見応え十分でございましたよ。主馬に揺さぶりかけるために出した書状には「へのへのもへじ」の絵が描かれてあるだけだったんですけど、それを描いてバッと敵の前で広げちゃうところが慶次の潔さ。そんないたずら心も垣間見える愛之助@慶次は本当にどこまでも魅力的です。
主馬の正体を忍びに語る時の迫力もすごい!一つ一つの言葉が生きていると実感できる。確実に慶次の言葉が忍びの心に届いているっていうのが見ているこちらも実感できるんです。この時の愛之助@慶次の強烈な輝きが本当に素晴らしかった。
そして小次郎の最期…。私は主馬を倒したあとに金蔵とともに慶次の元で働くのかと思っていただけに自害してしまうシーンはとても哀しくて切なかった(涙)。最期に介錯してやる慶次の顔もなんだかとても悲しげで泣けました…。野田さんの熱演が本当に光ってましたね。「蝉しぐれ」で愛之助さんと共演していた時とは全く違う役どころを激しく繊細に演じてて本当によかったと思う。
さらに泣けるのが、慶次とまつの最後の別れのシーンです。"本物の書状"をまつの手から苦しい想いで取り上げて涙ながらにそれを燃やす慶次…その後姿がなんとも切ないんです(涙)。まつはその書状に慶次との繋がりのかすかな希望を抱いていたわけで…その気持ちを慶次もわかっていた。それでも国を守るため、何よりもまつのために燃やさざるを得なかった慶次の気持ちが痛いほど伝わってきました…。別れを告げて去ろうとした慶次の後姿にまつが「もしも男に生まれていたら気兼ねなく話ができたのに、慶次に惚れたと言えたのに」と叫ぶシーンもグッときましたねぇ…。その言葉を背中で聞いた愛之助@慶次はツーッと一筋の涙を流してるんですよ(涙)。それを見た瞬間に私も思わず落涙してしまった…。この二人の関係はあまりにも切なすぎる…。


秀吉の死後、家康(新藤さん)が権力を握りだした頃、上杉や前田がその圧力にさらされることに。前田家は家を守るためにまつが自ら人質に出ることを決意。上杉は難癖をつけ続ける家康に対し兼続が"直江状"を突きつけ対抗意識を出すようになっていた。
そんな頃、山奥にこもって静かな生活を送っていた慶次のもとへ出雲の阿国と名前を変えた伽耶が松風に乗せられてやってくる。兼続が家康にたてついたことや、まつが人質になったことなどを知らせにやってきた伽耶の健気さに心打たれた慶次は莫逆の友の兼続に加勢するため山を出ることを決意。戦に臨もうとする兼続や道及たちと合流し意気揚々と向かっていく。

まつが前田家を守るために家康の下へ人質に出て行く時のシーン、ものすごく印象的でした。賀来さんの凜とした強さと美しさが映えて見ごたえ十分。人質へ出るというよりも戦場に行くといった感じの賀来さんが演じたまつは果てしなくカッコよかった!「かくっ」っていう大向こうがちょっと微妙でしたけどね(せめて下の名前で呼んだほうが… 笑)
世の中が家康の時代になりつつあるとき、慶次は山の中でひっそりと生活していました。この時一緒にいた古田織部はかつて戦場で交わった仲だそうですが、こうして時が経って心を通わせることができているのが慶次の人柄なんだろうなぁと納得。ちなみにこの織部を演じていたのが秀吉を演じていた江口さんっていうのがまた面白いなと思いました。
そこへ加椰が松風と共にやってきて町の状況を知らせるわけですが、慶次はもう全てを知っている。そのことを得意げに話してる金蔵の姿がなんだか嬉しい。すっかり明るくなって慶次と穏やかな時を過ごしてきたんだなぁと思うとホッとしました。伽耶の知らせで兼続に加勢することに決める慶次ですが、そんな彼にすがり「今日一日は私はあなたのもの」と涙する伽耶。ようやく自分の想いを告げられるといった感動的なシーンになるはずなんですが…ここの芝居もサトエリちゃん…やばかったよ…(汗)。彼女をヒシッと熱く抱きしめる愛之助@慶次との温度差をすごく感じてしまった(苦笑)。うーーーん、残念だ…。
戦の前夜、道及と秀康は立場の違いから敵味方になることになり別れを告げます。この別れのシーンも突然腕相撲を始めたりとちょっとコミカルながらもなんだか切なかった。秀康と別れた後、平家物語を懐から取り出し「祇園精舎の鐘の声…」と読み始める道及…、すると、そのあと後ろから続きを読む慶次の声も重なり…バーンとかっこよく登場!ここの魅せ方が非常に印象的でした。そして、道及ともついに…

「好きな言葉は…愛」(キラーンの効果音と照明効果も出ました 笑)

と響きあうことができた慶次(笑)。もうねぇ、この時の二人の満面の笑みが可愛くて仕方ない(笑)。客席も大喜びでしたよ。息もピッタリでしたねぇ。そんな二人、この戦が負け戦であると十分分かっている。「惚れた男のため死ぬのも武士よ!!」と威勢よく傾いている慶次の言葉が非常に印象的。勝ち目のない戦で命の保証も全くないと知りながら、慶次も道及も爽やかで清々しく悲壮な気配は一切感じられない。まるで祭りに行くかのような雰囲気でした。
皆に見送られながら松風に乗って花道を見得きって少年のような笑顔で駆け抜けていく愛之助@慶次はどこまでもカッコイイ!楽には桟敷席の秀太郎さんがいたんですが、見得切った時に目が合ったらしく松風の上の愛之助@慶次に向かってヒラヒラと嬉しそうに手を振っていてこれまた可愛かったです(←父の愛を感じた 笑)
戦場では銀ちゃん@兼続があの「愛」兜をかぶって戦っている!そこへ花道から松風に乗った慶次、道及、金蔵が登場!そのことが嬉しくて感無量の心境になる兼続…。いいなぁ、友情って…。最後は皆勢ぞろいして後ろにそびえている家康に向かっていこうと闘志を燃やす。その表情は晴れ晴れとしていてどこか喜びに満ちている。桜吹雪と赤いキラキラの紙吹雪がそんな彼らをさらに盛り上げて幕。負け戦に向かうはずの面々が誰よりも輝いて眩しく見えて悲壮感もなくスカッとした気分で終わることができました。

印象に残ったキャストさんは山崎銀之丞さんの直江兼続角田信朗さんの道及、そして石井正則さんの金蔵だったかな。
銀ちゃんの兼続は大河ドラマ「天地人」のかねたんよりも数倍魅力的でございましたよ!コミカルな味を出しながらも終始2枚目に徹したあの芝居!愛之助さんの慶次との息もピッタリで二人で「ね?」「うん!」とやり取りする可愛いシーンなんかも最高でございましたよ。銀ちゃんの兼続写真も欲しかったなぁ。
角田さんはこれが初舞台だとのことですが…本当ですか!?あの堂々とした立ち回り、振る舞い、存在感、本当に見応えがありましたよ。自分の筋肉自慢もちゃんとサービスカットとしてありましたしね(あの筋肉ピクピクシーンは衝撃でした 笑)。これからもたくさん活躍してほしい。
アリキリの石井さんは本当に上手い役者さんですねぇ。どこか三枚目的なキャラクターなのかと思いきや忍びとしての暗い一面を持ってる難しい役どころを見事に表現していたと思います。コロコロ変わる表情も繊細で色んなところで感情移入してしまいました。
新藤栄作さんのネチネチした家康も印象的でしたねぇ。それから何と言っても賀来千賀子さんのまつは貫禄十分!美しくそして見事な存在感でした。
違った意味で印象に残ってしまったのは佐藤江梨子さんの伽耶…。同じ名前(漢字も一字違いだし)なのであまり悪く言いたくはないのですが…よかった点は声が通ってたってことくらいかなぁ。セリフの抑揚とかもできてないし時代劇の立居振舞いもできていなかったし、どこかで気を抜いてしまったかのような動きも気になった。なんであんな風に浮いてしまったんだろうか…。重要な役どころだったのでせめてもう少し頑張ってほしかった。

そして最後に主演の片岡愛之助さん。愛之助さんのファンになって約4年半、これまで色んな舞台を見てきましたが…今回の舞台ほど愛之助さんを「カッコイイ!!」と実感したことは正直ありませんでした(笑)。最初はイメージにちょっと合わないかもとか思っていたんですが、蓋を開けてみたらとんでもない!言葉ではとても言い表せないような魅力的な愛之助さんの前田慶次が目の前にいましたよ。それはもう衝撃的な出会いでもありました。
ほとんど出ずっぱりなのに勢いは全く衰えず、さらに所作の美しさも目を惹きます。特に最後秀吉に平伏した時の形が本当に美しかった。背中がまっ平なんですよ。あれは歌舞伎役者ならではな型の美しさですよね。そのほかも頭の先から足の先まで神経が行き届いている動きの美しさと俊敏さ。それらが激しい気性の慶次をどこか爽やかに軽やかに見せていて本当に魅力的な人物像になっていたと思います。
表情も非常に繊細で…戦に出て行くときの意気揚々とした慶次、虚しい日々に悩む慶次、まつとの恋に苦しむ慶次…と、それぞれ本当に瞬き忘れるほど魅入ってしまった。何と言っても、目!!!愛之助@慶次の目の輝きがハンパなくすごい!!あんな強烈な目の輝きしてる愛之助さん、初めて見たかも。「赤い砂~」の時よりも印象的だった。
とにかく本当に最初から最後まで魅了されっぱなしでした。私は2回しか逢えなかったんですが…楽はお別れするのが惜しくてたまらなかったですよ。瞬きするのも勿体ないと思うほど魅入っちゃいましたし(笑)。こんな素晴らしい前田慶次を魅せてくれた愛之助さんには心からお礼が言いたいですね

また再演してくれないかなぁ…。今度は東京で愛之助さんの慶次が見たいなぁなんて。そしたら何度通うかわからないな(爆)。とにもかくにも、ある一部を除いては(汗)大満足の舞台でした。

関連記事

テーマ : 観劇 - ジャンル : 学問・文化・芸術

ストレート演劇 comments(0) -


コメント


フォーム

- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
<< 2017 >>
今何時?
感謝です!
現在の閲覧者さま:
カテゴリー
プロフィール

えりこ

Author:えりこ
★1973.5.16生 大雑把なO型
★丑年牡牛座
牛三昧で牛的性格
★趣味は舞台観賞
(特にミュージカル)
◎基本的にミーハーですw

★特に応援している俳優さん
合田雅吏さん、加藤虎ノ介くん、大沢たかおさん、葛山信吾さん、瀬戸康史くん、中村倫也くん、間宮祥太朗くん、大泉洋くん、内田朝陽くん、井浦新さん、北村一輝さん、堺雅人さん、大東駿介くん、田辺誠一さん、宅間孝行さん、ジェラルド・バトラーさん
★特に応援している舞台俳優さん
片岡愛之助さん、飯田洋輔くん、福井晶一さん、泉見洋平さん、宮川浩さん、畠中洋さん、渡辺正さん、北澤裕輔さん、岡田浩暉さん、石川禅さん、石丸幹二さん、鈴木綜馬さん、光枝明彦さん

★日記風ブログ
ウシの歩み


★本館HP
eribn.gif


メールフォーム
個人的にメッセージのある方はこちらからどうぞ♪

名前:
メール:
件名:
本文:

お気に入りブログ
月別アーカイブ
ブログ内検索
人間が好きになる名言集

presented by 地球の名言

ミュージカルDVD

ヘアスプレー DTSスペシャル★エディション (初回限定生産2枚組)
ヘアスプレー DTSスペシャル★エディション (初回限定生産2枚組)
大好きなミュージカル映画です。これを見れば誰もがハッピーな気持ちになれるはず!

レント
レント

魂の歌声とはまさにこのこと!今を生きることの大切さが伝わります

オペラ座の怪人 通常版
オペラ座の怪人 通常版

ロイドウェバーの美しい音楽の世界を堪能。これ絶対おすすめです!

エリザベート ウィーン版

来日公演の感動をぜひこの一枚で!

ドリームガールズ スペシャル・コレクターズ・エディション (CDサイズ・デジパック仕様)
ドリームガールズ スペシャル・コレクターズ・エディション (CDサイズ・デジパック仕様)

オスカーを獲得した新人女優J.ハドソンの歌声は圧巻です<

キャッツ スペシャル・エディション
キャッツ スペシャル・エディション

現在劇団四季公演中のCATSを観れない方、このDVDでも楽しめますよ♪

レ・ミゼラブル -1995年10周年記念コンサート-
レ・ミゼラブル -1995年10周年記念コンサート-

世界のレミゼをこのDVDで堪能してください!

ミュージカル 星の王子さま
ミュージカル 星の王子さま

白井晃演出のミュージカル再演バージョンです。個人的には宮川さんがオススメ♪

ノートルダムの鐘
ノートルダムの鐘

日本語吹き替えは当時劇団四季に在団していた役者さんです。退団した人も多いので貴重な一枚かも!

アナスタシア
アナスタシア

曲がとにかく素敵です。日本語吹き替えで石川禅さんがディミトリ役を熱演してます♪

PR

Powered by FC2 Blog    Templete by hacca*days.

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。