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日生劇場で上演中の三月花形歌舞伎『染模様恩愛御書』(そめもようちゅうぎのごしゅいん)を観に行ってきました。本来チケットを入手していたのは千秋楽のみだったのですが、公演前に行われたトークショーに参加したときに格安チケットの案内というものをもらいまして…で、4年前も一緒に大阪まで観に行ったダンナも興味がありそうな感じだったということもあり(笑)そのサービス利用させてもらっちゃいました。
前述したとおり、この歌舞伎は4年前に大阪の松竹座で復活狂言として上演されています。当時は小説とのコラボがあったり握手会が行われたりして盛り上がってたんですよね。1回目は大阪見物もかねてダンナと、2回目と3回目は一人で大阪遠征…、そう、4年前はこの演目を3回も観ていたんですよ。今から考えるとすごいエネルギーだったなと(汗)。それにしても…あれからもう4年が経過してしまったとは。時の速さを痛感した次第です。

その4年前に大阪で上演されたあと「東京でも再演があるかも」みたいな噂はあったんですよね。なかなか表にその話が出てこなくて立ち消えたのかな…と思っていた矢先の東京公演決定でした。しかし、日生劇場が選ばれるとはちょっと意外。
過去にも何度か日生で歌舞伎上演されたことがあるらしいのですが、私のイメージだと日生劇場はストレートプレイやミュージカルっていうのが強いのでなんだかすごく新鮮。日生劇場に花道が設置してある光景を初めて見てなんだか不思議な気持ちになりました(笑)。ちなみに今回の座席は2階席だったのですが前方だったので花道も半分見えました。


主な配役
大川友右衛門/市川染五郎,印南数馬/片岡愛之助,横山図書/市川猿弥,腰元あざみ/市川春猿,細川越中守/市川門之助,細川奥方照葉/上村吉弥 ほか



以下、ネタバレを含んだ感想になります。



4年前も面白かったなぁ~と実感した作品でしたが、今回の日生劇場バージョンもテンポがよくて分かりやすく本当にに楽しめました。恐らく歌舞伎初心者の方でもこの作品だったらイヤホンガイドなしでも十分楽しめるのではないでしょうか(ただし、イヤホンガイドでは休憩時間に染五郎さんと愛之助さんのインタビューが聞けるらしいので次回は借りようかなと思ってます 笑)
他の歌舞伎とちょっと違うのは義太夫さんではなく講談師の旭堂南左衛門さんが語り部分をつとめていることと、BGMな部分で少し現代的な歌と音楽(ちょっと妖しい感じ 笑)が流れてくることかな。なので、王道の歌舞伎が好きだという方にはもしかしたら合わないと感じてしまう部分はあるかもしれません。

ちなみになぜ講談師の南左衛門さんが出てくるかといいますと…この『染模様恩愛御書』は『細川の血達磨』という講談としても存在しているからなんですよね。2月に行われたトークショーのときにこの講談を初めて聞いたのですが、歌舞伎とは違う展開になっていたりしてけっこう面白かったです。
4年前もかなりアグレッシブな語りを披露してくださっていましたが、今回の日生バージョンでもいいタイミングで現れてはストーリーを盛り上げてくださってました。特に火事場でのテンポいい煽り(笑)は聞き応えがあります!

さてこの歌舞伎の内容についてですが…ずいぶんと「BL」をアピールしていたので(4年前もだったけど 笑)それ一色か!?みたいに思われがちですが、私的にはそんなに言われているほど強くは感じないんですよね。BLが苦手という人でも普通に(?)楽しめる人情とエンターテイメントが織り交ざった大変面白い娯楽作だと思います。
大川友右衛門(染五郎)はある時偶然出会った細川家の小姓・印南数馬(愛之助)に一目惚れしてしまう。友右衛門は数馬恋しさのあまり今までの地位を捨てて細川家に奉公。数馬も友右衛門に一目惚れ状態だったため二人の関係は一気に急接近。ある夜とうとう結ばれる。
義兄弟となった二人は数馬の親の敵討ちを誓い合う。数馬の親の敵・横山図書(猿弥)が細川邸に現れたとき、ついにその敵討ちをする場面となり二人は殿(門之助)の前で本懐を遂げる。しかし数馬が恋しいあざみ(春猿)が嫉妬のあまり図書と共謀して細川屋敷に火を放ってしまう。屋敷には細川家の家宝・ご朱印が…。それを知った友右衛門は…。
と、流れ的にはこんなストーリーです。前半で友右衛門と数馬の恋愛部分を描き、後半で仇討ちと火事場といったクライマックスが描かれていてメリハリのある飽きのこない面白い展開になっていると思います。

4年前の大阪と比べるとストーリーや演出に違いがあり、それを見比べるのも楽しかったですね。

たとえば、数馬の仇である猿弥さん演じる横山図書ですが、大阪では多少の同情できる余地を残していたキャラだったのが東京では本格的な悪として描かれていました。数馬の父親を早々に騙し討ちし、さらに自分の妻と女中をバッサリ斬り殺しちゃってますから(汗)今回は同情の余地なしって感じ。そのせいもあってか、猿弥さんが徹底した悪を以前よりも濃く魅力的に演じられててすごく分かりやすかったし面白かったです。討ち取られたときの拍手はかなり大きかった!

それから例の友右衛門と数馬の二人きりのシーン(笑)も大阪とはちょっと違う感じになってましたね。あそこは染五郎さんがかなり色んなアイディアを出してこだわってるといったことをトークショーで言ってたんですが・・・違う演出になってたのが「あ~れぇ~」と帯を巻き取られて友右衛門が舞台上に出てくるシーン。大阪では着物がすべてバサッとなって下帯姿になってたんですが(爆)東京では帯が取られるだけで着物は見える場所では纏った形になってます(笑)。ただ、影絵の演出は・・・私が見た限りでは大阪で見たのよりも濃厚に描かれていたような(笑)。あそこはかなりノリノリでやってるらしい(笑)。この一連のシーンは大阪と同じく東京でもかなり大きな笑いが沸き起こって盛り上がっていたので染五郎さんも愛之助さんも本望だったんじゃないかと。

2幕に入ったばかりのところはコメディ演出になっているのですが、大阪では花道で「歌舞伎体操」を踊ったりしていたのが(笑)今回は友右衛門の妹で図書の妻となったきくと商人の芳蔵によるかみ合わないやりとりといった感じのコメディ演出になってました。特に芳蔵が滑ろうがなにしろうがギャグを連発(笑)、まさに勢い!それにしても、未だに歌舞伎界で「イナバウワー」がお笑いのアクションとして使われていたことに驚いた(苦笑)。4年前のネタだよ、みたいな。今年だったらカーリングで滑るとかそういうネタのほうがウケるかも!?
ちなみにこの部分はもしかしたら千秋楽で変更されているかも?どんなトンデモ状態になるのか密かに楽しみ(笑)。

あと、火事場の演出ですが・・・上手と下手から煙が勢いよく出てくる演出は大阪と同じですが、天井から出てこない分ちょっと迫力的には大阪のほうが勝っていたかも。それでも勢いよくバラバラと火の粉(セロファン?)が落ちてきたり真っ赤な光で客席を染めたりといった派手な演出は今回も健在!2階席から観るとその全体像が見えるので、たとえ火の粉が落ちてこなくても(笑)それはそれは壮観な眺めで楽しめました。
火事場といえば、友右衛門の最期の演出が変更されてましたね。大阪では腹を掻っ捌いたあとに内臓を取り出すシーンがあって笑いを誘ってたんですが(これが腸~、これが肝臓~、とかイチイチ説明してた 笑)今回はそれがなし。代わりにご朱印のある場所がえらい高いところになってて、染五郎さんの体を張ったアクションを堪能できる演出に変更されていました。個人的には今回のほうがスッキリしていて分かりやすいので好きかも。

ちなみに、4年前の公演についてはこのブログでやたら熱く語ってる記事があるので興味がある方はそちらを参考にしてみてください(笑)。


4年前よりもさらに登場人物の感情が繊細かつ分かりやすく描かれた今回の『染模様恩愛御書』。友右衛門と数馬の恋愛模様も素直に感情移入できるものになっています。二人はたまたま恋した相手が男性だっただけ。人を愛しいと想う事の素晴らしさや大切さみたいなものが伝わってきて、ラストシーンはウルッときます。染五郎さんと愛之助さんがそれをとてもシンプルに演じてくれていたと思う。
恋愛部分だけでなく、クライマックスの火事場のように歌舞伎ならではの大スペクタクルでドキドキワクワクするような演出もあったり、見得を切りながらの歌舞伎の醍醐味ある殺陣もあったり・・・とにかく見応えたっぷりなこの作品が私はやはり大好きです。

次は千秋楽・・・。『染模様~』の公式ツイッター(けっこう笑える呟きが多くて楽しませてもらってます)によると何かが起こるかもらしい!?すごく楽しみ!出演者のみなさんについてなどの感想はそのときに書こうと思います。


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