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青山劇場で上演中のミュージカル『ディートリッヒ~生きた愛した永遠に~』を観に行ってきました。
この作品はドイツ出身のハリウッドスターだったマレーネ・ディートリッヒの半生を描いたミュージカル。外国のスターを主人公にしたものではありますが、スタッフさんは日本人がほとんどです。最近はこうした和製ミュージカルというものが多くなってきたような気がします。NYやロンドンなど演劇が盛んな国にはまだまだ遠く及びませんが、こうして少しずつでも日本で演劇熱が上がっていくのはやはりいいことだと思うし嬉しいです。
ただ、作品全体のレベルとしては…うーーーん……甘いかなと(苦笑)。

客席は想像以上にかなり埋まっていました。やはり元宝塚トップが2人出演しているということで、それを目当てに観に来たお客さんが多かったように思います(ナンバーごとの拍手がすごかったので)
ちなみに私も宮川浩さんと鈴木綜馬さんがお目当て。作品への期待というよりかは…どちらかというと役者さん中心にといった気持ちのほうが観る前から強かったかも(爆)。

主な出演者
マレーネ・ディートリッヒ:和央ようか、トラヴィス・バントン:鈴木綜馬、エディット・ピアフ:花總まり、ジャン・ギャバン:宮川浩、マルセル・セルダン:桜木涼介、マリア:麻尋えりか、ヨゼフィーネ:今陽子、ヘミングウェイ:横内正、平和の天使:吉田都 ほか


以下、ネタバレを含む感想になりますが…辛口意見が多くなると思われます。『ディートリッヒ』大好きという方は読まないほうがいいかも(汗)。ご注意を。



まずはストーリー。
第2次世界大戦下のドイツ、ナチスが台頭してきた暗い時代。ディートリッヒはドイツでの女優業成功を引っさげてアメリカへ渡る。ハリウッドでの活躍の最中、戦争が激しくなりドイツではヒットラーが勢力を強めディートリッヒは宣伝活動に利用されそうになるがそれを拒否。パリへ活動の拠点を移す。そこで彼女はエディット・ピアフとジャン・ギャバンと出会い影響を受けていく。時が移ろい終戦から15年後、再びドイツのベルリンへ戻ったディートリッヒだったが…
と、こんな感じ。

今回はまずキャストの感想から。

ディートリッヒ@和央ようかさん
以前、病で舞台を降板してしまい心配していましたがお元気に復帰されて本当によかったです。和央さんのことは宝塚に在籍しているときから気になっていた女優さんだったので(それでもヅカは苦手なので行きませんでしたが 苦笑)今回観ることができてよかったです。いやぁ、オーラがすごいですねぇ。背も高くてスラリとしているしカッコいいです。人気が高いのも分かる気がしました。ただ、芝居に関しては…「色気が出てて素敵」と思わせる部分と「なんだか単調?」と感じさせる部分と半々かなあ。ちょっとだけ期待はずれだったかも(苦笑)。

トラヴィス@鈴木綜馬さん
いやぁ~、大変素晴らしかったです!歌声の素晴らしさはもちろん、重くなりがちな展開の中でガラっと空気を変えるあの存在感!綜馬さんは紳士的なカッコいい男性よりも、こういったちょっと三枚目的なコメディっぽい役柄のほうが魅力的に感じるんだよな。「トラヴィスだけどトラちゃんと呼んで♪」と客席から登場して笑いを誘っていたり(笑)そりゃもう可愛いのなんの!おねえな仕草も堂に入ってて最初から最後まで楽しませてくれました。
そんな綜馬さん、現在今までの事務所を抜けてブログもなくなっちゃったんですよね…。なんだかビックリするような情報があったりで今後の動向が気になるんですが…やはりブログが読めなくなっちゃったのは寂しいかも。早く復帰して欲しいな。

ピアフ@花總まりさん
なんと意外なことに、これがミュージカル復帰作になるんですね。可憐で可愛いピアフだったかな。エディット・ピアフもディートリッヒに負けず劣らずドラマチックな人生を歩んできた女性なんですが…彼女の演じるピアフからはあまりそういった人生の荒波を越えてるみたいな雰囲気は感じられませんでした。ダンスシーンはさすがの美しさでしたけどね。

ジャン@宮川浩さん
今回は宮川さん目当てでチケットを取りましたので(笑)彼が出てくるシーンはオペラグラスでしっかりチェック(遠い席だったこともありますけど 汗)。前回の「パイレーツ~」ではかなりの荒くれ者な役でしたが、今回は大人の色気のある素敵な男性役。愛国心にも溢れ正義感が強いジャン・ギャバンはとても魅力的な男性に見えました。それに終始一貫してディートリッヒへの愛が感じられたのもよかった!愛するがゆえに戦に出るべきか悩んだり彼女との格差に悩んだりしてしまったんですよね。そのあたり芯が通ったお芝居だったので分かりやすかったし感情移入しやすかったです。
それから柔らかく甘い歌声も素敵。宮川さんって本当に色んな歌が歌えますよね~。彼の歌声は本当に大好きです。

他のキャストの皆さんも熱演で見ごたえがありました。
で、普通の感想はここまで。



ここから先はひたすら毒発言(爆)が続くと思われます。ご注意を


えぇと、まず、全体的に単調すぎる。ストーリーテラーのような役回りでディートリッヒのよき相談者だったというヘミングウェイが出てくるのですが…「そこをドラマとして見せてほしいんですけど」と思わしきシーンをすべて彼が言葉で喋っちゃうんですよ。なのでなんだかすべてが骨抜きの展開に見えてしまう。ただサラサラとディートリッヒのたどった歴史が目の前を通り過ぎていくみたいな感覚。
それゆえか、戦争中にディートリッヒがいかに苦労したかみたいなシーンがあるんですが…私には彼女が戦火を潜り抜けながらも懸命に生きたという実感が得られなかった。そういう彼女の苦悩や必死さみたいな部分が舞台上で展開せずに語りだけで片付けられてしまってる。ディートリッヒってそんなに苦労したのか?とさえ思えるシーンとかあったし。1幕のクライマックスで「このままじゃいけない」と一人決意して階段を上るみたいなシーンがあったんですけど、今までの苦労みたいな部分が感じられないため"いったい何を悩み苦しんだんだ?"と観ている私としては拍子抜け(苦笑)。
ディートリッヒってもっとすごいドラマチックな人生を歩んだはずなんですよねぇ…。

エディット・ピアフとジャン・ギャバンとの交流についても描き方が散漫過ぎる。ディートリッヒの人生のなかでこの二人はかなり重要な位置を占めていたんですよね?だったらそういう人間的なドラマをもっと丁寧に描いて欲しかったですよ。

ピアフとの友情については…そのきっかけのみが描かれただけでその後二人が交友を深めたシーンがほとんど出てこない。なのに後半になっての二人はもうすっかり打ち解けている状態で、ピアフにいたっては恋人とよりもディートリッヒと抱擁しているほうが嬉しそうな描かれ方。かといってその部分を重点的に見せるわけでもなく、どこでどう知り合ったのかよく分からないピアフの恋人とのチープな恋愛シーンが出てきたりして…(毒)。その恋人は直後に事故死してしまうのですが、それまでの二人の描かれ方があまりにも雑だったのでピアフの嘆き悲しむシーンは正直言って説得力がない。
そんな彼女に強く寄り添うディートリッヒですが…これはいわゆる、元宝塚コンビを見せるといったサービスシーンと捉えたほうがいいんでょうかね。正直言って二人がここまで絆を深くした過程が描かれていないので私は全く感情移入できなかったし、ピアフの名曲「愛の賛歌」を途中から歌っちゃうのも理解できなかったです(毒)。

ジャン・ギャバンとディートリッヒの恋愛関係の描き方も実に。パリで初めて出会ったシーンはよかったと思うんです。が、ディートリッヒがジャンに心奪われるシーンがないままいつの間にか二人はいい仲になってる。ジャンのディートリッヒへの恋心は終始一貫していて分かりやすかったのですが(恋と正義感で悩む気持ちも理解できた)、肝心のディートリッヒのジャンへの気持ちがアヤフヤに見えて仕方ない。なんというか…どこか傍観者的(苦笑)。
さらに私が一番観ていて「えっ!?」となってしまったのが、"戦後再会した二人が激しく恋に落ちた"…というのをストーリーテラーのヘミングウェイに語らせるのみで片付けたこと。ここまで二人がそんなに燃えるような恋をしているシーンをただでさえ見せられていないのに、再会したあとの恋愛模様はただの語りだけですか!?そこをドラマとしてみたいと思ったんですけど、みたいな。これにはちょっと軽く憤りみたいなものすら覚えましたよ(毒)。
で、結局はジャンとディートリッヒの仕事の内容に差が出るようになって別れるみたいな展開になるんですが…、正直二人が心から惹かれあっていたとは最後まで思えなかったので、観ているこちらとしては「ふーん」といった感じ(毒)。ジャンがディートリッヒに恋しているのは伝わったんですが、実のところディートリッヒはほんとに彼を愛してたんですかね。

東京公演では世界的バレエダンサーの吉田都さんが登場して2幕冒頭とラストに素敵な舞を魅せてくれるのですが…それを単体としてみるととても美しく見応えがあります。ただ、ストーリーの中に組み込まれたものとしてみると…意味があまりよく分からなかった。「回転木馬」のバレエシーンのような繋がりあるシーンとは思えなかったのが残念。
たぶんそれは、ディートリッヒの人生ストーリーが全体的に上辺だけなぞったような展開だったからだと思う(毒)。それゆえに私は彼女がラストシーンでベルリンで牙を向いてきた人たちを説得させる姿に何も感じるものがなかった(毒)。ディートリッヒってそんな気高い崇高な女性だったか?彼女の人生のドラマがあまりにもに描かれすぎていたと思う。

毒ついでにもうひとつ(苦笑)。ミュージカルではありますが…印象に残るようなナンバーが一つもなかったのも残念。なかなか日本初のミュージカルって耳に残るようなナンバーが少ないんですが…今回はストーリーも魅力を感じなかった故かさらにガックリといった印象でした。
まぁ、ナンバーが難しいのは仕方ないにしても、脚本だけでももう少し何とかならなかったんでしょうか。役者さんたちが熱演してただけに勿体無い。いい素材を生かせていないといった印象を持ちました。

以上の毒吐き感想はあくまでも個人の意見ですのであしからず。



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