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エンタメ牧場

舞台・テレビ・映画・俳優など、エンタメ関連について無駄に熱く書き綴ってます

『ベッジ・パードン』 7/28マチネ

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千秋楽も間近に迫った『ベッジ・パードン』の2回目を観に行ってきました!
今回も劇場は大盛況で立ち見のお客さんもたくさんいらっしゃいました。この日は前回よりも後ろのほうの席でちょっと見切れるシーンもあったのですが(汗)全体を見渡せたのでよかったです。パブリック劇場は比較的コンパクトな作りなので後ろのほうでもけっこうよく見えるんですよね。

ロビーで販売されていたパンフレットは売り上げ金額の全てを東日本大震災の義援金に充てるそうです。観客数も見込めて余裕のある演劇公演では、こういう試みはいいと思いますね。色々な形で長期的に支援していきたいです。

三谷作品で、しかもキャストが粒揃いということで最初はチケットを取れるかどうかすら不安だったのですが・・・こうして2度観に行けた事は本当にラッキーでした。前回は後援会絡みでしたが、今回は先行参戦でしたからね(汗)。諦め半分でエントリーしたものが珍しく引っかかったのでw、例えどんな席であれ行けることは本当に嬉しかったです。
約1ヶ月ぶりの『ベッジ~』でしたが、前回とはまた違った感動があって本当にいい観劇ができました。結末を知っている上で観ると…なんだかちょっと泣けますね、この話。登場人物たちの細かい心の動きみたいなものを察知してしまって・・・ところどころで涙してしまいました。

全体的にはコメディーだけど、実はそれ以上にかなり深い物語だと思います。登場人物たちの心の動きを実に繊細に描いています。笑えるんだけど、その時々で心にグッとくるようなそんなセリフがいくつも出てくる。
さらにはいくつか巻き散らかした伏線が徐々に回収されていくくだりの爽快感。あの時のシーンはこんなところに繋がるのか、みたいな。それが笑えたり泣けたり…。様々な人間の感情が笑いのなかにもしっかりと盛り込まれているように思いました。観れば観るほど深みが増してくるのかもしれません。三谷さん、ほんとうに良い作品を書かれたなぁ~。


出演者
夏目金之助:野村萬斎、アニー・ペリン:深津絵里、畑中惣太郎:大泉洋、グリムズビー:浦井健治浅野和之

※1回目の観劇感想はこちら


以下、ネタバレを含んだ感想になります。



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ジャンル : 学問・文化・芸術
テーマ : 観劇

[ 2011/07/29 17:57 ] ストレート演劇 | TB(-) | CM(2)

映画『大鹿村騒動記』

大鹿村歌舞伎に関わる人々のちょっとおかしいドタバタ劇を描いた映画『大鹿村騒動記』を見に行ってきました。

この映画は、以前NHKの『おシャシャのシャン』というドラマに出演していた原田芳雄さんがそれをきっかけに興味を持った"大鹿村歌舞伎"を題材にした映画を作りたいと熱心に企画を持ち込まれたところからスタートしたそうです。1時間弱のNHKスペシャルドラマで地味だけどなかなか面白い作品だった。田畑智子さんや尾上松也くんが出てたんですよね。
原田さんは歌舞伎に出演する予定だったけどぎっくり腰になっちゃって出演断念したっていう設定だったので、ご自分も舞台の上に立ちたいという想いを強く抱いていらっしゃったのかもしれません。

そんな思い入れの強い作品の完成を見届けるように、原田芳雄さんは映画公開2日後天国へ旅立たれてしまいました…。この映画には加藤虎ノ介くんが出ると聞いていたので最初から見に行くつもりでいましたが、よもや原田さんの追悼上映というような形になってしまうとは思いもしませんでした(涙)。
公開1週間前、最後の力を振り絞って舞台挨拶に登場した原田芳雄さん。先日までOAされていたドラマ『高校生レストラン』で途中降板される前よりもずっと痩せ細ってしまいショックを受けましたが…ご自分の愛された映画に最後まで携われたことに幸せも感じられているようにも見えました。
ご回復をと祈りましたがその願いもかなわずとても哀しかったのですが(涙)最後まで現役を貫かれた原田さんの生き方はカッコイイなとも思えます。


さて、映画の内容は全体的には大人の喜劇に仕上がっていてとても面白かったです。腹抱えて大笑いするっていう面白さではなくて、何となく見ていて心がポッと温かくなるような笑いに包まれた作品。
大鹿村歌舞伎の本番を間近に控えたある日、自分の女房と駆け落ちした男が突然一緒に戻ってきて…周囲の人々はテンヤワンヤな状況に巻き込まれていくわけですが、さすがベテラン役者さんが揃っているだけあって会話のテンポもいいし間も絶妙で面白い!撮影期間が約2週間とかなりの短時間だったそうで、そのセリフのやり取りの半分くらいはアドリブで乗り切ったというのだから驚きです!どこがアドリブなんだか分からなかったし、本当に皆さんそれぞれすごく自然なんですよ。

さらに泥んこになったり、取っ組み合いのケンカになったり、台風の中で暴風に吹き飛ばされそうになっていたりと・・・まぁ、皆さん体張っております!!その姿がなんだかとても滑稽に映って見ているこちらはクスっと笑ってしまうんですよね。必死になればなるほど面白い。その合間合間に小倉一郎さんの絶妙なボケも混じっていたりして(笑)、これが実にいい味出していました。
一番頑張ってたのは岸辺一徳さんだったなぁ。原田さんの親友でいながらその奥さんと駆け落ちしちゃって、彼女がアルツハイマーにかかってるって知ってから「返す」なんて言いに戻ってくるどうしようもない男の役だったんですけど(苦笑)、まぁ、全身で演じているというか弾けてるというか、えっ!?そんな姿まで!!みたいなシーン(でんでんさんも)もあったりしてwww見応え十分です。

トップが原田さんを筆頭に岸部さん、石橋蓮司さん、大楠道代さん、さらには三国連太郎さんといった面々なので、バスの運転手役で出演していた佐藤浩市さんが新人俳優のように見えてしまうというのもこの映画のすごいところだと思います(笑)。村の職員役の松たか子さんも駆け出しの女優さんみたいだったし、いまや主役を張れる役者に成長した瑛太くんもデビューしたての新人役者さんみたいだった(笑)。
「つばさ」で知秋を演じてた冨浦智嗣くんはおそらくこの映画の中で一番の若手だったと思うのですが、かなりいいポジションの役をもらっていてとても頑張っていました。後半になって明かされる彼の秘密の設定、あぁ、なるほど!と思わず納得です。彼がこの役に抜擢されたことの意味が分かった気がする、みたいな。

そして加藤虎ノ介くん、映画の宣伝映像が映るたびにチョコチョコと映りこんでいたのですがww思っていたよりもかなりいいポジションで嬉しかったですね。虎ちゃんのこれまでの役柄に比べると、ビックリするほど普通の青年の設定です。村の職員で会議のシーンでは一人一人に急須でお茶を入れていたりする地味っぷり(笑)。こういう役はかえってものすごく貴重で新鮮に見えます。
さらに、歌舞伎の出演メンバーにも入れてもらっていて…練習風景では大物役者さんの中に混じって自然に動いている姿も!なんかそれだけでもファンとしては感動ものでしたよ。もっとビックリなのはあの三国さんとガチで絡むシーンがあったこと!家に向かう車の中では歌舞伎のセリフの練習してる声も拾ってもらえてたし、三国さんのお宅(役柄のねw)の地デジチューナーまで取り付けしてあげてるし!虎ちゃん、すごい経験させてもらってるなぁと。さらには原田さんや佐藤さんとも何度か絡んでいたし…予想外に出番が多くビックリすると同時に嬉しかったです。
歌舞伎シーンでは最初どこに出演していたのか分かりませんでしたが、「地デジありがとう~」といった大向こうの声と共におひねりが投げ入れられるシーンがあったのでw、あ、これだなと認識(笑)。かなりコミカルなお役でしたw。
こんなすごいメンバーと共演できた虎ちゃん、すごく幸せな現場だったのではないだろうか。とても自然に振舞っている姿がすごく印象的だった。原田芳雄さんの遺作に関われたこと、今後活動していく上で虎ノ介くんの中で大きな意味を成していくのではないかなとふと思いました。この作品に虎ちゃん呼んでくれてありがとうって言いたくなりましたね。

撮影は昨年の秋に行われたということですが、映画の中で躍動する原田芳雄さんはとても生き生きしていて…とても病魔に蝕まれている状態だったとは思えませんでした。どの役者さんと絡むときもすごく楽しそうで、半年後のお姿が全く想像できなかった…。
原田さんを取り巻くキャストさんたちは、まるで家族みたいに映りましたね。みんな原田さんが大好きでこの作品のために集まったと言っても過言ではないようなチムーワークの良さが感じられた。だからこそ、笑いの中に温かさもあるのかなあって…。"家族"に囲まれている原田さんはとても幸せそうに見えました。今になって思えば、もしかしたらこの作品が映画では遺作になるかもしれないということを心のどこかで感じていらしたのかもしれません…。
念願だったであろう、歌舞伎のシーンの熱演は素晴らしかった。この世にもう原田さんがいらっしゃらないことが信じられないくらいの迫力で・・・クライマックスシーンでは思わず涙がこぼれてしまいました(涙)。


この映画は1000円で見れます。上映館数も今後増えてくるかもしれませんので、お近くの方はぜひご覧になってはいかがでしょうか。

改めまして、原田芳雄さんのご冥福を心からお祈りしたいと思います…。


ちなみに、戦前から戦後にかけての大鹿村歌舞伎を扱った映画が片岡愛之助さんが出演していた『Beauty』です。
『大鹿村騒動記』からすると多少予算の厳しさみたいなものが感じられてしまうのですが(苦笑)とても感動的なストーリーになっています。村歌舞伎のリアルさからすれば『大鹿村~』のほうが近いかもしれませんけどね(『Beauty』は愛之助さんや孝太郎さんといった本職の役者さんが演じてるのでw)

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DVD化しているのでよかったら是非。

私はこの映画で大鹿村の存在を知って公開前に一度訪れたことがあります。とても美しい村で感動しました。『大鹿村~』を見てまた行ってみたくなりました。



ジャンル : 映画
テーマ : 日本映画

[ 2011/07/26 16:37 ] 映画鑑賞作品 | TB(-) | CM(2)

ミュージカル『ビクター・ビクトリア』 7/19マチネ

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テアトル銀座で上演されたミュージカル『ビクター・ビクトリア』を観に行ってきました。
この作品、私がまだ観劇にハマって間もない頃の98年上演版を一度見たことがあるのですが・・・正直なところその当時の記憶がほとんど残っていません(爆)。当時のHP感想を読み返してみると、どうやらあまりピンとこなかった様子で…そりゃ覚えてないなと納得した次第w。

ちなみに98年公演時の配役は…ビクトリア役に宝塚退団したばかりの高嶺ふぶきさん、トディ役に草刈正雄さん、キング役がミュージカル初進出の羽場裕一さん、と、かなり濃いメンバーだった。

プログラムは2000円とちょっとお高いのですが、その代わりオマケとしてプロモーションDVDがついてきます。後出しジャンケンのように出されるよりも、こうして特典みたいな形で売ってくれるのは嬉しい!
まだ内容は見ていないけど、たとえそれがHP動画の焼き直しであってもw記念になるしこれは感謝ですね。


で、今回の舞台を観に行くきっかけになったのはやはりキャストさんです(笑)。ビクトリアの相手役になるキングが葛山信吾さんって…、こりゃ行くっきゃないでしょう!!しかも、ビクトリアの相棒役であるトディが下村尊則さんっていうのも超魅力的で観劇前からワクワク。
ちなみにトディ役は下村さんとダブルキャストで岡幸二郎さんが配役されていまして…こちらもすっごく気になったのですが金銭的な問題で断念してしまいました。下村さんのトディと岡さんのトディは全くキャラが違うと評判なので・・・今となっては1度きりにしてしまったことをちょっと後悔しております(涙)。もう少し公演期間が長かったら行けたかもしれないんだけどなぁ。

客席もかなり埋まっていて盛況でした。やはり元宝塚のトップさんが出ていらっしゃると違うのかなぁと。そんな中、今回かなり良席に恵まれまして…オペラグラス無しでガッツリ楽しむことができました!想像していた以上に面白かった!おそらく最初に観た時よりもいろんな意味でテンション上がって見てた気がする(笑)。


主な出演者
ビクター/ヴィクトリア:貴城けい、トディ:下村尊則、キング:葛山信吾、ノーマ:彩吹真央、マダム・ロジェ/ジプシー/記者:伊東弘美、セルマー/女社長/メイド:美郷真也、ラビス:金澤博、スカッシュ:友石竜也、サル/客/記者/警官:長谷川大祐、リチャード/ダンサー/記者:石井雅登、カッセル/ダンサー/ジャズ・シンガー:KENTARO ほか


以下、ネタバレを含んだ感想になります。



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ジャンル : 学問・文化・芸術
テーマ : ミュージカル

[ 2011/07/21 19:59 ] Musical観劇作品 | TB(-) | CM(0)

映画『小川の辺』

藤沢周平原作の映画『小川の辺』を見に行ってきました。

幕張のいつもの映画館へ久しぶりに行ってみると…まだかなり震災の爪あとが残されていました。駅前のお店は傾いていて閉店状態のままだったし、道路もところどころブロックが崩れていたり、道のあちこちに補強のコンクリートが敷き詰めてあったり…。
以前来たときとは少し違う風景があり、改めて今回の震災の威力を思い知らされた気がします。


藤沢周平作品はいくつかこれまで映像で見てきましたが、映画館で見るのは初めて。今回この作品を見ようと思ったキッカケは・・・ズバリ、片岡愛之助さんが出てるから(笑)。確か昨年の舞台「前田慶次」の千秋楽の翌日くらいからこの映画撮影に参加したって聞いたので、あのキャラからどうギアチェンジしたのだろうとか興味津々でした。
ちなみに主演は東山紀之さん。少年隊のヒガシです。見る前から"あぁ、ヒガシはこの映画に合うだろうな"っていう予感みたいなものがありましたね。そういった意味でも楽しみだった。


映画の原作は短編ものということなので、上演時間も2時間弱と少し短めで見やすかったです。見終わった後の感想は・・・ひとこと、日本的だったなぁということ。外国の方がこの映画を見たら「JAPAN」って実感すると思いますよ(笑)。
藤沢作品らしく、静かに丁寧に時間を追っている。その雰囲気に登場人物たちが身を任せてじっくりと進んでいるという感じだったかな。

オープニングからピーンと張り詰めたような静寂なシーンがあって見ている方もシャキッと背筋が伸びそうになる。そこで上意討ちという過酷な試練が主人公の朔之助に与えられるわけですが、オーバーな音楽も大げさな表現もなく、グッと胸の内にざわめく感情を押し込めるような・・・そんな演出にかえって圧倒されてしまいました。
朔之助に下された命は、妹の夫であり友でライバルでもあった佐久間森衛を斬ること。そのことに対して激しい葛藤を抱えながらも、朔之助は感情を表に出すことなく佐久間が潜んでいると思われる行徳まで旅に出る。このあたりのグッと感情を堪えるあたりが、なんとも古風な日本の武士らしい。まるで日本人の原点を見せつけられているような気がしました。

ストーリーは朔之助と彼に従う新蔵とのロードムービーが中心だったかな。朔之助と佐久間の関係は旅の途中で明かされる今回の事件のいきさつみたいな部分で語られるのみで、二人の関係性みたいな部分はあまりクローズアップされていないように感じました。そのあたりが、愛之助さんファンとしてはちょっと物足りなかったりもしたんですけど(苦笑)原作も佐久間はどちらかというと脇役的だということなので仕方ないかなと。
朔之助が新蔵に佐久間とのことを語り終わった後、「ゆっくり参ろう」と歩調を緩めるシーンがなんだかグッときました。それがおそらく、彼にできる精一杯の運命への反抗だったのかなぁ…って。すごく切なかった(涙)。

行徳までの旅にじっくりと時間軸を置いているのですが、その間に色んな回想されるドラマがあって…静かなんだけどドラマチックな作品だなぁと思いました。朔之助と佐久間の関係、朔之助と妹・田鶴の関係、新蔵と朔之助の関係、そして新蔵と田鶴の関係…。
さらにはその旅の間待ち続ける朔之助の家族の様子も描かれているのもいい。今回の上意討ちという使命の影で表には出すぎない人々の心の葛藤がじんわり滲み出てて、見ている者の心にも静かに深く響いてきます。

それにしても、旅の風景映像がすごくよかったなぁ。山形県のロケ地で撮影したものが多かったようですが、緑深い山々が広がる景色はまさに「日本」を感じさせる。そこを行き交う人々もその自然に溶け込んでいてなんだか当時の穏やかな風景を連想させるものがありました。
そんな景色の中、覚悟を抱いた二人が時に立ち止まりながら旅を進めていく。自然がそんな二人の心を静かに支えているかのように見えました。

そしてクライマックスは、その押さえ込んでいた感情がバッと前に出てくる。その感情表現は決して派手なものではないけれどもちゃんと見えるんですよね。朔之助と佐久間が立ち会う時、朔之助と田鶴が立ち会う時、その現場を目撃している新蔵の張り裂けそうな心・・・。切なかったです。
でも、ラストシーンはなんだかほっこり心が温まるような展開になっています。このあたりの持って行き方もうまいなぁと感じました。

主演の東山さんはまさに朔之助にピッタリ!決して感情を表に出し過ぎず、グッと自分のなかに堪えて旅を続ける朔之助のストイックさを見事に表現していたと思います。背筋もシャンと伸びているし、立ち姿も美しい。日本の武士の魂というものを誠心誠意演じているなあと思いました。
印象的だったのはクライマックスの対決シーン。真剣な命のやり取りを終えたとき、朔之助は初めてその痛みを表に出すんですよね。この時の無念と哀しみが入り混じった表情がすごく印象的で泣けました。

朔之助の旅に同行する新蔵を演じた勝地くんもすごくよかった!彼はこういった抑えた役も巧く演じていますね。行徳で朔之助の妹・田鶴を探すシーンがとても印象的。自分の抱えた感情と向き合いながら、不安と心細さの中でも必死に彼女を探し続けている新蔵の姿は健気でグッとくるものがありました。
朔之助との関係と田鶴への想いの間で苦悩する難しい役柄を見事に演じていたと思います。

田鶴を演じた菊池さんは本編では後半部分にしか出てこないので、出番的にはすごく短いのですが…日本髪はあまり似合ってないなぁと(汗)。なんか風貌が女性力士みたいで(爆)新蔵とのシーンもあまりロマンチックに見えなかった気が…。
ただ、兄に歯向かっていく姿は勇ましく「剣を習得した女」という雰囲気はすごく良く出てたと思います。ああいう激しい女という設定は巧くはまりますよね。

そして佐久間を演じた愛之助さん。出番的には朔之助の回想シーンとクライマックスの立ち合いだけだったので全編通してあまり多いほうではなかったのですが(汗)存在感はバッチリでしたね。監督からの厳しい条件を全てクリアして選ばれたというだけのことはあります(笑)。
やっぱり歌舞伎役者ですから立ち姿や剣を構える型など、所作の一つ一つがとてもきれい。木刀での勝負やクライマックスの真剣での勝負も迫力ある殺陣を見せてくれて見応え十分でした。
佐久間という人物は本当に不器用すぎるくらい真っ直ぐな男。それゆえに招いてしまった今回の悲劇…。正論を直球で殿にもぶつけてくる時のあの真っ直ぐな刺すような眼差しがすごく印象的だったなぁ。愛之助さんって普段は朗らかな方なんですが、ああいう激しい役柄もかなりハマるんですよね。
そんな激しい男が最期に見せたあの表情!これはもう、見に行った甲斐があったと心から思えるような表情だった。いやぁ・・・あれは切ない・・・。泣けました、本当に。

ちなみに愛之助さんはもう次の映画作品が決まっているらしい。次はどんなお芝居を見せてくれるのかとても楽しみです!


とても静かな雰囲気の作品なので好みは分かれるかと思いますが(汗)、日本の情緒がそこかしこに溢れている良作だと思います。心静めたいときなどに見るといいかも。

ジャンル : 映画
テーマ : 日本映画

[ 2011/07/15 13:37 ] 映画鑑賞作品 | TB(-) | CM(0)

『ベッジ・パードン』 7/5ソワレ

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世田谷パブリック劇場で上演されている『ベッジ・パードン』を観に行ってきました。
この作品は三谷幸喜さんの生誕50周年記念企画の一環で、舞台としては3本目の新作になります。本当に三谷さんにとって今年は激動の年になりそうですね(←いろんな意味で 汗)。映画・舞台・本・ドラマで合計7本の新作を1年間に披露する・・・ってまさに神業!?

さて、この『ベッジ・パードン』。上演が決まった瞬間からもうどれだけ心待ちにしたことか!三谷作品に野村満斎さんと大泉洋くんが夢の共演ですよ!!!仮チラシの名前を見た瞬間からテンションが激上りしたのを覚えています(笑)。それと同時に大きな不安もありまして…チケットが無事に確保できるかどうか・・・。
ただでさえ三谷さんの舞台作品はチケットを確保するのがものすごく困難なのに、萬斎さんや洋ちゃんだけでなく深津さん、浅野さん、浦井君といった人気役者が勢ぞろいしている・・・想像するだけでもゾッとするような競争率なわけです。それでも、この舞台は何っとしても観たい!
この気合が実を結んだおかげでしょうかww、参加した先行が奇跡的に2つ引っかかりまして2度行ける事になりました。その1回目がこの日。私と同じくものすごく心待ちにしていた観劇友達もご一緒のソワレ公演。

始まるのが19時と遅かったので全て終わった時には22時を回っていましたが(汗)、そんなことよりも終わった後のものすごい充足感のほうが勝ってたなぁ。いやぁ、マジ、面白かったです!!!前に観た「ろくでなし啄木」よりも個人的には好きな三谷作品になったかも。
今年上半期で観てきたストレートプレイの中でもピカイチ級に素晴らしい作品だったと思います。これはDVDが発売されたら絶対買うなぁ~。あ、もちろんWOWOWで放送予定もあるみたいなのでそちらもチェックしますけどw。


出演者
夏目金之助:野村萬斎、アニー・ペリン:深津絵里、畑中惣太郎:大泉洋、グリムズビー:浦井健治浅野和之

※浅野さんだけ役名が書けないのはネタバレになるからでもあります(汗)


月末にもう一度行く予定なので、今回は少し軽めの感想になりますが・・・ネタバレも含んでいますので追記へ書きます。



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ジャンル : 学問・文化・芸術
テーマ : 観劇

[ 2011/07/08 15:52 ] ストレート演劇 | TB(-) | CM(4)

6月の拍手御礼

梅雨の季節が続く中、皆様体調を崩してはいませんか?
ジメジメ+暑さという状況の中、さらに今年は節電強化ということで・・・いつもとは違った初夏を迎えています。でもね、被災地のことを考えれば・・・これくらいは私達も我慢しなければいけませんね。とにかく熱中症や熱射病・日射病にならないよう気をつけたいと思います。

そんななか、6月はかなり多くの舞台作品を見てしまいましたw。久しぶりに1週間2本なんて無謀なこともやってしまったし(爆)。でも、劇場でたくさんのお友達と会えましたし、新たにお知り合いになれた方もいましたし、私個人としてはとても充実した月でもありました。
この夏もまたいくつか観劇します。レポートも頑張りますね(JINも終わってしまったので観劇方面に力入れようかなと)。


さて、6月もたくさんの拍手コメントありがとうございました。
以下6月2日から7月2日にいただきました拍手コメントに対するお返事です。なお鍵付きコメントを下さった方もお名前とコメント返しを掲載させて頂いています。もしも問題がありましたらメッセージ欄からお知らせください。アルファベット表記にさせていただきます。


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[ 2011/07/04 01:31 ] その他ひとこと | TB(-) | CM(-)

『JIN』最終回 ~完結 時空の果て…~

1週間前に最終回を迎えてしまった『JIN』。毎週今の大河の毒を洗い流してくれるような素晴らしい内容のドラマだっただけに、それが無くなってしまった事は個人的にかなり痛手であります(苦笑)。
2時間スペシャルでしたが、あっという間に終わってしまったなぁって感じ。時間が経つのも忘れるほどこうしてのめりこめる内容のドラマってそんなに多くはないと思います。それほど素晴らしかった!小さな疑問はいくつか残ったけど(10円玉がなぜあそこに落ちていたか、とか 汗)それでも、見事な着地だったなと。

1週間遅れとなりましたが…、最終回を振り返っての感想を書いていこうと思います。

ちなみに…
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こんなすごい本が発売されております!!パート1からパート2の最終回までのシナリオが掲載されてます!予想外に大きなサイズで重かったけど(汗)読み応えがありますよ。JINファンにはお勧めの1冊。


仁先生の病状が進む中、咲と野風は何とかして未来へ戻れる方法はないかと話し合っています。しかしながらこればかりは彼女達だけではどうにもならない。うーーん、辛いねぇ(涙)。日に日に弱っていく仁先生を見るのはこちらも辛いよ(大沢さんの芝居がリアルすぎるので 汗)

同じ頃、恭太郎にはフランスへの留学話が持ち上がっていました。しかし恭太郎は素直にその話を受けることができない。坂本龍馬を死に追いやってしまったという罪悪感からどうしても抜けられないんだろうな(涙)。そんな彼の心を見透かすように勝海舟は

「前を向けよ、恭太郎!」

と励ます。このセリフ、なんだかすごく胸が熱くなってしまった。勝先生の親心みたいなものを感じましたね。小日向さんのお芝居も素晴らしい
その勝先生はというと、新政府側の西郷から上野の寛永寺に彰義隊が結集していることを責め立てられています。大政奉還したはずの幕府がまだ新政府に逆らうのかということで西郷さんはかなり苛立っている様子…。そんな彼にも勝は毅然とした態度で臨んでいました。カッコいいわ~、小日向@勝先生!!

そんな不穏な情勢のなか、仁は良順先生から万一の時に医学所へ指示を出してほしいと頼まれます。その話に

「私、そういう時、一番間違っちゃいそうな気がするんですけど…」

と自信が持てない仁先生でしたが、その間違った道を示せばいいと良順先生は全幅の信頼を置いているようです。あの松本良順にここまで信頼されるとは…医術だけではなくやはりこれは仁先生の人柄もあるんだろうなって思いました。
しかし、仁の病状はその帰り道に出会った辰五郎親分に指摘されるほど酷くなっている…。頭痛に加えて手の痺れ…、顔色も明らかに悪い。徳川の世の終わりと同時に自分も終わっていくのだろうと覚悟しているというのが何とも哀しい…。

夕餉の席でも揚げ出し豆腐の器を落としてしまう仁…。咲を心配させまいと笑顔をむける仁先生でしたが、彼女にはその笑顔を見るのが辛い。元の世界に戻れる方法はないのかと聞くと、それでも行ったり来たりできるならやっているし、もしそれができたらすごく便利じゃないかと…、まるで他人事のように笑う仁。江戸の人は笑うのが上手だから、自分もそうありたいと寂しく笑っている姿が逆に辛い(涙)。
この世界では仁の病気を治すことはできないということを改めて思い知らされ落胆する咲。そんな彼女を「そんな顔してたって何も良くならないですよ」と優しく励ます仁…。本当は不安で仕方ないはずなのにね…(涙)。必死に笑顔の練習している咲さんも悲しかった…(龍馬伝で出てきた「うーみ」っていうの思い出したけどw)

翌日、自らの命がもう長くないと悟った仁は自分の死後に体を腑分けしてほしいと頼みます。あまりの申し出に衝撃を受ける仁友堂のメンバーたち…。これは哀しい(涙)。自らの体で将来の医学に役立ててほしいっていう仁の想いは分かるけど…、それを言うほうも言われるほうも、やっぱり身を切られるように辛かったと思う…。

「私が皆さんに遺せるのは、知識だけです。だったら、できるだけのものを遺したいんです!」

自分の死を、信頼している仁友堂のメンバーに意味のあるものにしてほしい…。これが先立つ自分ができる最後のことだって覚悟した上でのあまりにも重い発言…。仁先生の気持ちが痛いほど分かるが故に切なくて切なくて涙してしまった(涙)。
そして、その言葉を受け止めなければいけないという覚悟を持たなければならないメンバーたちの気持ちも切ない…。みんなが言葉を失い立ち尽くす中、咲は涙を堪えて「ハイ」と応えます。咲さんが一番辛いはずなのに…(涙)。仁先生のことを本当に愛しているからこそあそこで「ハイ」って言えたんだろうな…。練習したての笑顔で…。これまでのなかで一番泣けたオープニングだったかもしれない(涙)。

そんなわけで、仁先生の脳に関する講義が始まるわけですが…途中でやはり倒れてしまう。
床に伏した仁先生を訪ねて勝がやってきます。彰義隊に頭を悩ませている様子ですが、そんななかで恭太郎にフランス留学の話をしたことが出てくる。なかなかその話を受けないらしいということを聞いた仁は咲と一緒に恭太郎に会いに行くことに。

以下、長くなるので追記へ。



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ジャンル : テレビ・ラジオ
テーマ : JIN-仁-

[ 2011/07/03 17:55 ] JIN -仁- | TB(-) | CM(4)

『風と共に去りぬ』 6/30マチネ

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帝国劇場で上演されている『風と共に去りぬ』を観に行ってきました。
表玄関にはパンフレットにも掲載されている出演者のイメージ写真がズラリと並んでいて、なんだか劇場入りする前から情熱的な雰囲気にさせられてしまった(笑)。

今回行くことにした決め手は朝ドラの「おひさま」でお父さんを演じてる寺脇康文さんの生の芝居が久しぶりに見たくなったことと、アシュレイ役の岡田さんが見たくなったことの2点かな。相変わらずな動機で申し訳ないです(爆)。
で、チケットなのですが…けっこう間際に取ったんですけど…、実はもっと簡単に取れるのではないかと高をくくっておりました。この手の演劇は意外と人も集まらないんじゃないかなと勝手に予想していた私(爆)。ところが!チケサイトにいってみると見やすそうな席はほとんど無くなっていてビックリ。A席狙いだったのですが、一番ベストだと思っていた場所はことごとく埋まっていました…。本家東宝以外のチケサイトを巡り巡り…ようやく、1枚…なんとか自分の希望に近い場所を見つけてゲット。正直焦りました…(苦笑)。

さらに…、客席についてみてまたビックリ!なんと、補助席がほぼ埋まってるじゃないですか!ちなみに補助席というのは1階S席最後方の後ろにある臨時席のこと。イベントでも楽でもない普通のしかも平日昼公演日で補助席があんなに大盛況なことになっていることにまず驚きましたね(汗)。
それから、観に来ている人の年齢層が異様に高かったこともちょっと驚きました。まぁ、作品が作品ですからこれは若い人よりも年代の上の人のほうが多いだろうなとは思っていたのですが…それにしても多かった。ロビーに飾られているスカーレットに扮した米倉さんの大きな写真の前ではご婦人方が競うように記念撮影をしていたのがとても印象的でしたw。
私は1階席後方だったので2階席のことまでは見えませんでしたが…それにしてもこんなに盛り上がった雰囲気になっているとは予想してなかったので本当にビックリしました。

もうひとつ面白かったのが終演後の出来事。カーテンコールが終わって場内アナウンスがあったのですが、昼間はギラギラに晴れていたのに公演中に雨が降り出したらしく「外は雨が降っておりますので濡れないためには地下からお帰りください」みたいな声が流れました。
すると…まるで示し合わせたかのように「えぇぇ!?」というどよめきの声が一斉に上がったじゃないですか(笑)。それがまた見事な揃いっぷりで私ゃ思わず吹き出しちまったよ(笑)。

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ロビーの柱にはレミゼの時と同じく募金箱が設置されていました。その上に役者さんたちのメッセージが書かれたボードがあったのですが、寺脇さんの力強いコメントとイラストが印象的でしたね。あと、岡田さんの優しいコメントもなんかジーンときちゃったな。
微々たる金額ではありますが、今回もまた募金させて頂きました。以前に比べると募金箱の中身が寂しくなっていたのが少し気がかり…。まだまだ被災地は大変な状況が続いていると聞いていますし、こういった活動は今後もつづけていかなければいけないなと思いました。


主な出演者
スカーレット・オハラ:米倉涼子、レット・パトラー:寺脇康文、メラニー・ハミルトン:紫吹淳、アシュレイ・ウィルクス:岡田浩暉、ベル・ワトリング:橋ひとみ、マミー:池谷のぶえ、ミード博士:坂口芳貞、ジェラルド・オハラ:丸山博一、フランク・ケネディ:近江谷太朗、チャールズ・ハミルトン:敦士 ほか



以下、ネタバレを含んだ感想になります。



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ジャンル : 学問・文化・芸術
テーマ : 観劇

[ 2011/07/01 15:53 ] ストレート演劇 | TB(-) | CM(0)