FC2ブログ

エンタメ牧場

舞台・テレビ・映画・俳優など、エンタメ関連について無駄に熱く書き綴ってます

『官僚たちの夏』第1回 アケボノ自動車

7月期の新ドラマが色々スタートしていますが、その中でも特に重厚そうな熱い作品が『官僚たちの夏』。戦後の経済成長期に奮闘した官僚たちにスポットを当てたドラマということなのですが、"これってNHKやWOWOWの社会派ドラマ枠で放送する内容じゃないか?"と思っちゃいました(汗)。そしたら・・・やっぱりかつてNHKでもドラマ化してるのね。
今まで恋愛や家族愛といったテーマが多く放送されてきた日曜9時枠にこのドラマを持ってくるとは・・・TBS、やるな(笑)。

でも、個人的にはこういった政治や経済が絡んでくるドラマって苦手なんですよねぇ・・・。ただ、堺雅人さんが出てるし1回目はチェックしてみようかな・・・なんて思ってたら・・・なんと、加藤虎ノ介くんが第1回目のゲスト出演するって言うじゃないですか!ビックリ!こりゃ見ないと(笑)。
どうやら工員役らしいという情報は聞いていたんですが、まぁ、出番があるといっても何人かの仲間たちの中で比較的セリフがあるくらいの人物じゃないかなと・・・けっこう軽く予想してたんです(爆)。何分間くらい出演するんだろうかとか(←薄情なファンだ 爆)

ところが!!

蓋を開けてみればやたら出番が多い・・・どころか、キーマンである蟹江敬三さん演じる自動車工場の社長さんの娘婿という重要な役どころじゃないですかっ!蟹江さんの右腕的存在で・・・インパクトもかなり大!こりゃビックリ(笑)。いやぁ、虎ちゃん、すごくいい役をもらったじゃないか~~。
それどころか、他にも佐藤浩市さんとか堺雅人さんとか・・・主役級の人たちとの接点も多い。堺さんと同じ画面に映ったときは個人的にものすごく嬉しかったですよ。この撮影のときの裏話とか聞いてみたいくらいです(笑)。

そんなわけで、以下、虎ちゃんのシーンを中心に感想を書いてきます。



Read More

スポンサーサイト



ジャンル : テレビ・ラジオ
テーマ : 官僚たちの夏

[ 2009/07/11 00:52 ] 官僚たちの夏 | TB(-) | CM(6)

『官僚たちの夏』第6回 公害問題

虎ちゃんが第1回に出ると知って見始めたドラマでしたが、元来こういった政治的な素材のドラマというのが苦手だったので"第1回きり"にする予定でした。

が!

実はあれからずっと欠かさず見続けております(←日記ブログにチョコチョコ感想書いてたし 笑)。昭和30年代~40年代頃の日本って個人的に興味がありますし、それにドラマのテンポが非常によくて見入ってしまう。難しいことをやっているようで、実はけっこう分かりやすく・・・ストーリー的にも内容が濃くて面白い。それに出ている役者さんたちが実力派揃いというのもポイント高し!私はなんと言っても堺雅人さんの庭野をイチオシなんですけど(笑)。

第5回までは日本の産業を守るために佐藤浩市さん演じる風越が中心になって奮闘する姿が描かれていましたが(先週の電算機を守るために奔走する堺さんのお芝居は素晴らしかった!)、第6回では日本の産業発展を推し進めてきた結果発生してしまった公害問題が描かれました。発展の裏に潜む影の部分ですよね・・・。
この頃は『公害問題』の前例がなかったということで風越たちは無関心を貫いているんですが、見ているこちらとしては『公害問題』の恐ろしさを学校時代に習って知っているだけにヤキモキしてしまう(苦笑)。正直、前半の風越は見ててイライラしました(爆)。

いっぽう、公害に無頓着な風越に比べて国際派の玉木は『公害問題』にいち早く注目。今回は玉木のほうに分がありそうな予感・・・なんて見てたんですけど、後々この人のしたたかさも出てくるわけで・・・うーーん、コワイ(笑)。

日が経つにつれてどんどん公害問題が大きくなり、漁業関係者を中心とする抗議デモも起こって・・・ようやく風越たちは事の重大さに目を向けます。彼らが予想していたよりも状況はかなり悪化していました。
ということで、今回は今まで対立してきた玉木の力を借りて公害問題に取り組むことになった風越たち。ここまでは彼らの関係も修復されたように思われていたんですが・・・その裏で玉木は次官の座を狙うために着々と動いてた!公害問題の大事な勉強会の時に一人ひっそり抜け出して石油の供給交渉に行っちゃってたのには驚いた(笑)。これって片山の入れ知恵とかもあったんだろうか。
さらに池内総理に取り入り風越たちの公害対策プランを真っ向から非難。玉木~、あんた、彼らの勉強会のときにいなかったじゃないの!みたいな(笑)。

結局、風越たちが必死に考え出した工場を分散化させるといった公害対策に関する予算は下りないことになり、これで彼の野望は果たされたかに見えました。
が、そうは問屋が卸さない恐ろしい世界(笑)。今回の件で池内総理との政争に破れた形の須藤大臣の一言で丸尾が動いた!この一件で出世間違いなしだったはずの玉木を特許庁に飛ばすといった「大ナタ」を振るいました。寝耳に水の玉木は大ショック。風越に悔しさをぶつけて通産省を去っていく姿はなんとなく寂しく見えましたが、ちょっとは自業自得だろ~みたいに思えてしまった。
これで、国際派の敵対者が一人減ったことになるんだろうか?残っている片山・・・こいつは見ててホントにムカつくんですけど(笑)・・・どう反撃に出るのか気にもなるところ。

それにしても、日本のためと声高に言いながらも実はその裏では熾烈な権力争いが続いてるっていうのは・・・なんとも皮肉な話です。そんななか、風越チームだけはなんだか純粋な人々みたいに描かれているんですけど・・・実際のところはどうなんだろうか。庭野にはそんな野心ある人物になってほしくないんですけどね(←贔屓目 笑)
ただ、現代の官僚は汚い部分ばかりがクローズアップされている始末ですから、それに比べればこの頃の人たちのほうが日本のために懸命に働いていたのかもしれません。

次回、アケボノ自動車が再登場。国産自動車はどうなってしまうのか!?

ジャンル : テレビ・ラジオ
テーマ : 官僚たちの夏

[ 2009/08/11 14:50 ] 官僚たちの夏 | TB(-) | CM(2)

『官僚たちの夏』第7回 敗北

いやはや、なんとも政治の世界というのは恐ろしいところですねぇ~。『官僚たちの夏』第7回の放送はハラハラしっぱなしでした(汗)。国民の幸せのためにっていう大義名分はあるんだけど、その一方では権力をめぐる激しい政治闘争が繰り広げられてて・・・まさに政治はきれいごとじゃ勤まらないってことなんだろうなと思いました(苦笑)。

最大のライバルだった玉木が事実上脱落し、風越主導でついに「国内産業保護法案」が完成。ただ、この法案は自動車産業の再編成という極秘政策を含んでいて・・・これが後々彼らの首を絞めることの一因に(苦笑)。とにかく第二の黒船と呼ばれた貿易自由化からなんとか日本産業を生き残らせようと必死だったわけで、自動車三社構想は避けて通れない政策。美味しい話には毒があるってことですかね。
さらに不安材料となったのが風越寄りだった須藤大臣が池内総理との政争に破れた形になり体勢を立て直すために大臣を辞めてしてしまったこと。後任には法案に理解のあるという古畑を任命した・・・ということですが、この人がまたまたトラブルメーカーっぽい人物(笑)。古畑っていうと某刑事さんを思い浮かべてしまうんですが(爆)、このドラマに出てくる古畑大臣は嫉妬深く軽率でお調子者なイメージ。佐藤B作さんが上手いこと演じてましたが(笑)・・・この人ってモデルがいるんですよね・・・大丈夫だったんだろうか・・・なんて余計な心配も(汗)。

紆余曲折を経て「国内産業保護法安」が国会に政府案として提出され、風越たちは答弁に備えてさらに猛勉強を重ね張り切っていますが、その影では牧の心に隙間風が…。法案作成の第一功労者であるにもかかわらず次官の座は約束できないという風越と丸尾の話を立ち聞きしてしまい心が揺れちゃうんですよね。国民のためと言いながらもやっぱり出世はしたい。このあたりはすごく人間的。
それをなだめてくれたのが同期の鮎川。彼は次期次官候補とされていましたが自分は器じゃないからと牧に花を持たせようとします。風越をなだめたり、牧を励ましたり・・・ほんと、鮎川も心労が絶えないよなぁ(苦笑)。今、あんないい人官僚っているんだろうか!?

そしてついに事件勃発。不安材料だった古畑大臣がついにやっちまいました(苦笑)。法案成立までの極秘事項だったはずの自動車三社構想を記者にペラペラ喋っちゃったよ。風越に主役の座を奪われたような嫉妬感でいっぱいだった古畑は、自分発信をして存在感アピールしたかったんでしょうが…極秘事項喋っちゃいかんでしょ。
当然、それを聞いて自動車製造会社は大挙して抗議に押しかけるわけで風越たちは大あらわ。その中でひと際熱~く抗議してたのが、あの初回に登場したアケボノ自動車専務の日向。虎ノ介くん再登場です。最初は後ろのほうにいたのに風越を見つけるや恐ろしい勢いで最前列に(笑)。「国産車構想はなんだったんですか!自由にやらせてくださいよ!!」とそれはもう必死の形相。生活かかってますしね。切迫感が出ててすごくいい芝居だったと思いますが、まだちょっとテレビ向けじゃないかなぁと若干の違和感も(汗)。必死さとかすごく伝わってきていいんだけど、なんとなく周囲の芝居と協調してるように見えないと感じることが正直あるんですよね…。え!?そんな風に見てるの私だけか(爆)。

この自動車業界の反発をきっかけに当初成立間違いなしと思われていた「国内産業保護法案」はそのほかの企業や銀行などの猛反発を受け暗礁に乗り上げる危機に見舞われてしまいます。
さらに不器用で一直線な性格が災いして古畑大臣をさらに怒らせてしまったり、ついには出馬して古畑大臣を出し抜こうとしているという妙な噂まで流されますます立場を悪くしてしまう風越。この人は頭が切れるんだろうけど、政治家との付き合いが上手くできなかったんですねぇ。さらに思ったことをすぐ口に出して感情的になってしまうたびに協力者になるはずだった人々の機嫌を損ねていっちゃってまさに悪循環(苦笑)。
風越の立場がどんどん悪くなる一方で風が吹いてきた形になったのが玉木が去ったあとも再起を狙って暗躍(←ムカつくからそう見える 笑)していた片山たち国際派。風越派だった御影くんも今じゃすっかり片山派だし。片山は池内総理にベッタリ取り入ってて法案成立阻止を虎視眈々と狙ってた。池内総理も自分の命の期限を悟ったからか、ますます強硬手段に出てきます。
庭野の総理説得策も無駄足に終わってしまった…。このシーンはちょっと切なかった。一時期はスパイ目的とはいえ池内の秘書をやってた庭野は最後まで池内総理を信じようとしてた。その想いは池内総理にも確実に伝わっているんだけど(彼も庭野を買ってる部分があったし)もう後戻りはできない。交渉決裂して絶望の中去っていく庭野の背中を見送る池内総理の視線がちょっと哀しかったです…。

そしてとうとう「国内産業保護法案」は国会審議にかけられることなく廃案に。風越たちの努力は水の泡になってしまいました。一番無念の表情を浮かべてたのは牧。風越がもっと上手く交渉してくれてたら法案が成立したかもしれないのに・・・という想いを抱えていた彼の心の隙に、ついに、片山が漬け込んできた!「あなたは我々と一緒に新しい時代を先導していくべき人間です」という片山の言葉は牧を寝返らせるのに十分すぎるものでした。というわけで、牧さん、片山派に仲間入り。また風越派から人が離れちゃったよ(苦笑)。
さらに悪いことに、内閣改造で再び古畑が通産大臣を続投することが決定してしまう。古畑は上機嫌で、まず天敵だった風越を特許庁に追いやり代わりに特許庁に追いやられていた玉木を次官に据えるという人事を後押し。つまりは政治家が官僚の人事介入したってことですな。この決定に机の上のものを足で蹴飛ばして悔しがる丸尾・・・ですが、あのアクションはすごいぞ、西村さん(笑)

くしくもラストは通産省を去る風越と通産省次官に異例の出世をした玉木がすれ違うという前回と真逆の構図に。
次回は世界陸上や選挙特番のため9月放送。第二部ってあったけど・・・今までのは第一部だったのか!気がつかなかった(笑)。次は炭鉱事故の問題とか色々ありそうですが、池内総理はどうなっちゃうのかな。モデルになった池田勇人はライバルだった佐藤栄作に総理を譲ってその後病死してしまうんですよね。ということは近い将来、須藤大臣が!?風越がどうやってこの窮地を乗り越えていくのカなど、今後も見逃せない展開が続きそうで楽しみです。


ジャンル : テレビ・ラジオ
テーマ : 官僚たちの夏

[ 2009/08/17 12:27 ] 官僚たちの夏 | TB(-) | CM(4)

『官僚たちの夏』第8回 総理の死

2週間あいた後に第2部として『官僚たちの夏』が再スタート。自分がこのドラマが始まるのをこんなに楽しみにするなんて当初は思ってなかった(←特番とかもしっかり見たし 笑)

前回は玉木たち国際派に破れた形になった風越が特許庁へ左遷されてしまうシーンで終了。牧さんの寝返りは個人的にショックでした…。
しかし、風越は特許庁に行っても腐ることなくちゃんとビジョンを立てて前向きに仕事に取り組んでいる様子。池内総理の言葉じゃないけど、たしかに左遷された人間には見えませんね。
風越派だった鮎川さんは鉱山保安局長、庭野さんは鉱山保安局管理課長、山本さんは牧さんに楯突いたために特許庁へとそれぞれ遠ざけられてしまいましたが・・・それぞれ思うところはあるにしてもみんなけっこう前向きです。こんなデキた官僚たちが今現代どのくらいいるんだろうかとすら思ってしまう(苦笑)。

ちなみに・・・アケボノ自動車が街中を走るシーンが出てきましたが・・・どうやら自動車問題は解決したようですね。三社構想なんていうのが実現しなくて結果的にはよかったということでしょうか。と、いうことは、日向くんの会社経営も軌道に乗ってきたということで・・・虎ノ介くんの今後の出番は無さそうです。
まぁ、ファンとしてはちょっと残念ですが・・・ドラマ的には結果オーライということで。虎ちゃんには次のドラマ出演に期待したいと思います(その前にNHKの旅番組もあるけど 笑)

一方、念願の通産省事務次官についた玉木ですが、オリンピックに併せて飛ばそうと計画していた国産飛行機YF-11の不具合問題が発生したりで焦っている。国産の電子コンピュータが間に合わなければアメリカのIDN社のものを導入しようという流れにまでなってて・・・どうも日本産業に対しては冷ややか過ぎる。風越さんのやり方とは真逆ですから・・・企業も戸惑ったんじゃないでしょうか。

さらには、松池炭鉱では労働条件の悪化からデモ活動が起こってて鮎川さんと庭野さんが日々、必死の説得に走ってる。玉木さん的に言えば、衰退した企業は国際競争に負けたのだから切り捨てるべしみたいなことになってるわけで・・・その中の一つに松池炭鉱も入ってるんでしょう。こういう状態を放っておくと「日本はゆがんだ国になってしまう」と言う庭野さんの発言がなんだかすごくリアリティがあるような・・・。ここ数年の日本は"ゆがんだ国"になってはいないだろうか。
なんとか炭鉱を救ってもらえるよう玉木に説得してほしいと牧に直談判しに行った庭野ですが、暖簾に腕押し状態で相手にされない。牧は彼なりに風越の下で働いたときに確信してしまったことがあるんだろうけど・・・なんか、あの頃の熱い気持ちは見えなくて別人みたい。そんな牧さんに

「あなたは権力がなければ仕事ができないのか!!」

と一喝してしまう庭野さん。ストーリーの筋から離れて・・・堺さんの攻めの芝居、やっぱし惚れ惚れしてしまうなあ(笑)。なんていうか、セリフに深みがあるんですよね。

一方の風越さんは特許庁の人たちとかなり上手くやっている様子。家に招いたノンキャリアだった大原さんを課長に抜擢。「あなたのような長官は初めてです」と感激してましたが・・・玉木さんはどんな長官だったんだろうか(苦笑)。
ちなみにこの大原さんを演じてたのは金田明夫さん。思わず・・・「カシラが出てきた!」と反応し、額の傷がないことに違和感まで感じてしまった(←「つばさ」の話 笑)
そこにやってきた鮎川さんと庭野さん。今の通産省ではもうどうにもならないということで・・・とうとう風越さんに助けを求めにやってきた様子。やっぱり彼らの頼るべきは風越なんだなぁ。今の通産省は敵だらけですし(苦笑)。

彼らに諭されて特許庁の風越、大活躍(笑)。本業のほうはそんなに暇なのか?とツッコミも入れたくなりましたが(爆)・・・そうだとしても、あのフットワークはすごいと思う。炭鉱の説得に一筋の光を見出したり、開発意欲を失いかけていたコンピューターメーカーを説得したり・・・ああいったことは風越にしかできないんだろうなぁ。
さらには池内総理にまで談判。熱く国内産業について語る風越を見た池内総理が「君とはもっと話をしておくべきだった」と語ったシーンがなんだか切なかったですね・・・。池内総理と風越はことあるごとにぶつかってきたけど、お互いに人間として認め合う部分はあったと思う。もっと議論したい気持ちはあるけれども、命の時間はもうあまり残されていない・・・。でも、そのことは風越には語らず静かに微笑む池内総理。北大路さんの芝居がとても素晴らしかった!

なかなかYF-11の開発が進まないことに苛立ちを募らせる玉木。片山などは「アメリカのメーカー使えばいいじゃん」的な考えに完全に傾いてるし(苦笑)。それでも、池内総理から飛行機に対する夢を聞かされた玉木としては・・・国産にこだわらざるを得ない。
池内総理がなぜ国産飛行機・国産コンピュータに今回はこだわったのか・・・そのエピソードはけっこう泣けました。戦争に負けたことで飛行機を作ることを禁止され続けてきた日本の意地をみせたかったんでしょうね。これが実現して東京オリンピックで飛べば、日本の夜明けが見える・・・そんな風に感じていたんだと思います。あのYF-11機にはそんな池内総理の最後の願いが込められているんですね。
ところが、玉木は国産メーカーに直接会いに行って説得するとかいう風越流のやり方を一切しない。須藤大臣からそのことを指摘されても自分の考えを曲げようとしない玉木。それじゃあ、人は、ついてこないよなぁ。

そんなとき、YF-11の改良が成功したとの知らせが。しかし、それに貢献していたのは特許庁に左遷されたはずの風越や追いやったはずの庭野だった・・・。メーカーはやはり、対面して熱意を示した風越についてきたってことですね。敗北感からか「ふざけるな!」と苛立ちを露にしてしまった玉木ですが・・・本来彼がやるべきことを風越がやってしまったのだからこれは仕方がないこと。片山に至っては完全に悪役に見えちゃいますよ(苦笑)。
このことが原因で、風越と玉木の間に決定的な溝ができるんじゃないかと心配したのですが・・・どうやらそれは避けられた様子。玉木はようやく気づいたようですね・・・国際競争に目を向け過ぎて日本の企業と正面から向かい合わなかったことに。玉木はずっと風越にコンプレックスがあって、彼とは違ったやり方で日本を変えたかったんだと思いますが・・・その方法では人はついてこなかったということでしょう。次官の座を風越に譲ることを明言します。ということは、玉木はまた特許庁?ノンキャリの大原さん、大丈夫だろうか(苦笑)。

オリンピックも無事に開幕し、聖火は国産飛行機のYF-11で運ばれました。閉会式の様子を涙を浮かべながらベッドで見つめていた池内総理がなんだか切なかった(涙)。
死期を悟った池内は総理の座を対立していた須藤大臣に譲ることにして、自宅療養。訪ねてきた風越と一緒にYF-11が飛んでいくのを眺めているシーンも泣けたなぁ・・・。コブクロの主題歌がいつも以上に切なく聞こえました…。

今回登場したYF-11とは、YS-11のことですね。実際に成田の航空科学博物館の庭に展示されています。
わいえす
ロケもここで行われたそうな。ちなみにこの写真は去年見に行ったときのもの。千葉に住んでいるので成田方面にはけっこう遊びに行きます(笑)。

次回は炭鉱事故とのことで・・・かなりシビアな展開になりそうです。
(松池炭鉱は三井三池炭鉱のことでしょう。池内総理は池田勇人、須藤大臣は佐藤栄作をモデルにしているそうです)


ジャンル : テレビ・ラジオ
テーマ : 官僚たちの夏

[ 2009/09/08 15:25 ] 官僚たちの夏 | TB(-) | CM(0)

『官僚たちの夏』第9回 炭鉱事故

第2部が始まったばかりですが、早いもので来週もう最終回を迎えてしまう『官僚たちの夏』。今回は領土返還炭鉱事故が中心のストーリーで…かなり見応えのある内容だったと思います。

通産省の事務次官となった風越は念頭挨拶で「日本は豊かな国になったが、矛盾や不平等に溢れている。弱者も一緒に豊かに暮らせる国づくりを目指したい」と抱負を語りますが・・・これってまさに、現代の日本も同じ状況といえる部分が多いんじゃないでしょうか。豊かな人はものすごく豊かになったけど、一日を暮らしていくのも苦しい人もたくさんいる。うーーーん・・・なんだか他人事ではないかも。
しかし、風越さんのこの意気込みはいいんですが・・・実際にそれを実現させようとするのはかなり骨の折れること。理想と現実に苦しんでいくことになります。ただ、そういう心構えでいてくれる官僚がいるということだけはすごい救いだと思います。

庭野や鮎川が風越のもとで意気を上げている一方、玉木から離れた片山は自分の居場所を見つけることができずに辞表を出してしまう。こういう展開になってしまうと、片山はちょっと気の毒なポジションかも・・・とは思いますが(苦笑)、今まで暗躍してきたイメージが強いから同情はできないかもなぁ。
そんな片山に、自分の関わった仕事は最後まで責任を持てと辞表を受け取らない風越。辞めさせてももらえず、同期の庭のには先を越され、踏んだり蹴ったり状態でますます悶々と日々を過ごしてしまう片山はその苛立ちを牧にぶつけます。ところが、牧はまだチャンスがあると冷静。片山をうまく操縦しているよう?いつの間に牧さん、そんな冷徹な人に・・・(汗)。やはり権力に拘ってしまうのかなぁ。

その牧がチャンスがあるかもと言っていたのが領土返還問題。アメリカに占領されていた小笠原と沖縄の返還は新しく総理になった須藤の悲願。その返還がいよいよ現実的になってきたときに自分たちのチャンスが訪れるだろうと牧は読んでいるようです。つまり、見返りがほしいとアメリカが要求してきたときが自分たちの出番ということのようで・・・。
すると・・・この時期にアメリカがベトナム戦争に介入してしまったことで、牧の読みがなんと現実味を帯びてきた。すごい先読み眼だなぁ、牧。さすが冷静な男。風越の敵にするには勿体無い。須藤総理もいざ総理になってみて外交の難しさが身に染みているようで・・・風越の理想論には耳を傾けなくなりました。この領土返還問題に果たして牧と片山がどう関わっていくのかが見所になりそうです。

そして今回最も大きく取り上げられていたのが炭鉱事故
石炭業界は石油の輸入自由化でかなり苦しい経営を強いられていたため、人員削減などの対策をせざるを得ず作業に大きな影響を及ぼしていた。それが災いし、北海道の炭鉱でついに大きな事故が発生。体調を崩していた鮎川さんは「炭鉱救済法案を自分が早く出さなかったばかりに・・・」と自分を責め無理を押して激務を続けてしまいます。
そんなときに悪いことはさらに重なるもので・・・ついにあの松池炭鉱でも事故が発生。人員削減の影響が悪いほうへすべて向いてしまってるんですね。居ても立ってもいられなかった鮎川は台風の猛威の中松池炭鉱へ急ぐ。彼の責任感、使命感には本当に頭が下がる。自分のことよりまず他人のこと・・・そんな考えの数少ない官僚なんじゃないでしょうか。自ら救出作業に出向き、被災者の家族の苦しみも全身で受け止めようとする鮎川さんの姿に胸が熱くなりました(涙)。そんな彼の姿に、はじめは取り乱して追い返そうとしていた人々も心を開き始めます。

しかし、時は残酷で・・・無情にもメタンガス濃度が上昇。このまま救出作業を続けていれば二次災害どころか松池炭鉱そのものが破滅してしまう。断腸の想いで鮎川が下した決断は・・・取り残された人の救助を断念して注水することでした。その前日、やりきれない想いを涙ながらに風越に報告する鮎川さんの姿が・・・痛々しくて切なくて涙が溢れてしまった(涙)。
そして・・・被災者の家族や炭鉱関係者が手を合わせる中・・・ついに注水開始。決断した人も、見守らなければならない人も・・・身を切られるように辛い。あまりにも哀しいシーンで私も思わず目が潤んでしまった(涙)。

国会では鮎川の行動に対する批判が次官の風越に集中しますが・・・あれは見ていて気分のいいものではないですね。実際にその場に関わった人でなければ理解できないと思うのですが、ただヤジを飛ばしてばかりの先生方は、いったい何をしてきたんでしょうか。下心の見える訪問だけでは、あの痛みや苦しみは分からない。風越の発言に100パーセント私も賛同。
こんな風に部下のために必死に戦ってくれる上司がいて・・・鮎川さんも少しは報われるんじゃないかと。

ところが、この無理がたたったのか・・・鮎川さんはついに不治の病に倒れてしまった(涙)。病院でその宣告を受けて一人涙する庭野さんに私も泣けた・・・(涙)。堺さんが泣いてる芝居してるのって、久しぶりに見たかも。
あぁ・・・鮎川さん・・・本当に不治の病なんでしょうか・・・。あんなに人のために必死に働いてくれた鮎川さんにこんな残酷な運命が訪れるなんて・・・。

最終回はさらに目が離せない展開になりそうです。

ちなみに、次回ドラマの予告が今回からチラッと出てきましたね。大沢たかおさんの「JIN」。これ、個人的にかなり期待しています!!内野さんと大沢さんの共演なんて嬉し過ぎ♪ 引き続き日曜劇場視聴決定(笑)。


ジャンル : テレビ・ラジオ
テーマ : 官僚たちの夏

[ 2009/09/14 18:22 ] 官僚たちの夏 | TB(-) | CM(0)

『官僚たちの夏』最終回 天下りせず

重厚なテーマで日曜9時枠に挑戦してきた『官僚たちの夏』もついに最終回。このドラマはフィクションとノンフィクションが混じったような作品だったので、あのようなラストになるのも納得でした。
戦後から高度成長期にかけて戦い続けた官僚たち。彼らはいったいいつから道を違えて現在のような国民に忌み嫌われる存在になってしまったんでしょうか・・・。ふとそんなことを感じたラスト。

昭和40年、高度経済成長を続ける傍らで石炭や繊維など伸び悩み衰退する企業も続出する最中・・・炭鉱事故の無理がたたった鮎川は残り半年の余命を言い渡されていました。あぁ・・・あんなに人のために尽くしてきた素晴らしい官僚が・・・なぜこんな悲劇に(涙)。それでも「繊維業界衰退は自分の責任」と自分を責め続けなおも仕事に向かおうとする鮎川さんは見ていて本当に泣けました…。
鮎川の状態は敵対関係にあった牧や片山にも知らされ、これにはさすがに2人ともショックを受けている様子。自分が鮎川の分も仕事を兼務すると言い出した牧ですが・・・なんとなく下心も見えたり(苦笑)。

このことがきっかけで変わってきたのは今まで暗躍したイメージが強かった片山。病床の鮎川に頼まれて渋々繊維業界に足を運んだ彼は、今までとは違う何かを感じたようです。繊維業界は弱者ではない、そう言って『繊維工業構造改善計画案』を提示する片山の姿がなんだかまぶしく見えた。
抗争に破れた形でやる気を失っていた彼が、ここに来てようやく自分の居場所に気づき始めているようですね。なんか急に片山株が上がったぞ(笑)。

一方、問題なのは領土返還。須藤総理の悲願でもある小笠原と沖縄返還ですが、アメリカがベトナム戦争に介入して雲行きが怪しくなっていることから事態は深刻に・・・。風越や庭野の批判も分かるけど、アメリカの要求を飲まざるを得ない総理の立場も分かる・・・。日本が戦争に負けたってことの代償が重くのしかかってるんですよね。
小笠原はなんとか金と戦争支持という形で返還されることが決まりましたが、問題なのは沖縄。ベトナム戦争の泥沼化でさらに厳しい要求を突きつけられるのは簡単に予測ができることでした。

そんなとき、ついに鮎川の容態が急変・・・。風越、庭野、御影、奥さんが見守る中・・・最後の最後まで繊維業界のことを気にしながら、静かに逝ってしまいました(涙)。風越さんの『オレが何とかする』って言葉に安堵して旅立って行った鮎川さん…。彼がこんなに早く逝ってしまうとは思わなかったのでショックでした(涙)。風越さんや庭野さんと一緒に私も涙したよ…。
葬儀の後、玉木が言った言葉「一番いいヤツから逝ったな・・・」ってセリフがさらに切ない。ホントに人一倍優しかった人だから・・・それも災いして命縮めちゃったんだけど・・・。片山は「無駄死にだ」と言って庭野と言い争いになっていましたが、彼は彼なりに鮎川さんのこと認めてたんですね…。それだけに哀しかったです(涙)。

小笠原の返還が決まり、日本がイザナギ景気に浮かれているころ・・・いよいよ繊維業界の立場が危うくなってきました。頭を悩ませている繊維局長の片山でしたが、そこに庭野がやってきて助け舟を出します。鮎川さんが築いてきた信頼関係のもと、新しい案を思いついたようです。
前回「庭野に負けることだけは耐えられない」とプライドが高かった片山ですが、このとき彼は庭野の案を喜んで受け入れます。鮎川さんのことでだいぶ考えが変わってきた様子。二人がこうして分かり合える姿を見るのは嬉しい。繊維設備融資という形で、繊維業界は再び息を吹き返します。共同繊維の岡屋さんもこのときは国を信じて明るい未来を夢見てて・・・それが後にねぇ・・・。

そして風越は引退のときを迎えます。総理には「日本が誇りを持てるような国にしてほしい」と告げ、後任次官になった牧には「次の次官には庭野を」と確認して・・・この人も最後まで日本のことを考え想い続けたんだなと思います。
ミスター・通産省の風越は天下りをしないことを宣言し、通産省を去っていきました。(風越のモデルになった佐橋滋は数多くの天下りの誘いを断った人物だそうです)

しかし、次官になった牧は風越との約束を破り・・・次期次官候補といわれる企業局長の席には片山を、庭野は降格ともいえる繊維局長へと人事が行われました。牧!恐るべし!いつの間にあんた、そんな黒い人物になっちゃったんだよ(苦笑)。どうやら風越さんが鮎川を企業局長にしたことを未だに妬んでいるらしい…。
しかし、次期次官の座についた片山はどうも今までとは様子が違う。不敵な笑みを浮かべて牧に挑戦状とも取れる発言をして去っていく姿が・・・なんか、頼もしく見えた。

沖縄返還問題もこじれているようで・・・アメリカはどんどん要求をエスカレート。しかし、選挙が近かったことからそれに勝つであろう共和党にさっそく根回しをする総理。この共和党が勝利するわけですが・・・それが繊維産業にとって最悪の事態に・・・。共和党のヒクソン政策が日本の輸入を制限することで、そのなかに繊維も入ってる。このヒクソンっていうのは、現実世界でいうところのニクソンですかね。
沖縄を返還してもらうには、この輸出規制を飲むしかない。ここでもまた、アメリカの言うことに逆らえない日本・・・。これも戦争に負けた故なんだろうなぁ・・・。そのことを知らない庭野は繊維業界のために寝る間も惜しんで働き続け倒れてしまう。

一方の片山は玉木と共に風越家を訪れて繊維業界について相談。片山が進んで風越に相談する日がこようとは・・・なんか、感無量。牧が庭野と会おうとせずに総理とばかり接触を図っていることに疑問を抱いている片山。彼は沖縄返還の見返りに繊維業界が犠牲になったことを察知しているようです。
帰り道、玉木に「現在のようなことを続けていけば官僚は正義が失われていく」と苦々しく語る片山。以前までの片山はどちらかというと正義を失う側として見ていただけに、こんな風に考えてくれるようになったことは嬉しいですね。

そして昭和44年・・・須藤・ヒクソン会談によってついに国内の繊維業界が縮小されることが決定。高い技術を持ちながらも、国の犠牲になる形で衰退してしまった繊維業界・・・。何も聞かされていなかった庭野たちの意見もよく分かる。
でも、沖縄返還のためなら涙を呑むしかないと訴える御影の発言も無視できない。長い間アメリカの占領に苦しめられてきた沖縄の実情を彼は身に染みてよく知っている…。沖縄返還は御影にとっても悲願なんですよね。
どちらの言い分も間違っていないだけに切なくて苦しい。

牧が退官を控え、片山を次期次官に任命しますが・・・彼はその裏に何が行われていたのか知っている。つくづく鋭い男だ、片山。

「僕は、あなたや須藤さんのようにアメリカに国を売ったりはしない!!」

と宣言した片山はとても逞しく見えた。彼は通産省の中での自分の存在意義に目覚めたんですね。一度は敗北して行き場を失った片山がこうして自分の道を見つけたことはとてもよかったです。
それとは逆に、どんどん官僚の黒い部分を吸収してしまった牧・・・。なんかかえって哀れな人物かも。

"糸を売って、縄を買った"

どちらも救うことができないというのは切ない。岡屋さんは海外で出直すことを決意。「通産省なんか、いらんわ」という言葉がなんとも哀しい。どんなに官僚たちが頑張っていても、それは過程であって結果ではない。結果が出なければ同じこと・・・。
怒りのあまり暴徒のようになって通産省に詰め掛けてきた繊維業界で犠牲になった人々の怒りを必死に受け止めようとする風越と庭野。いやぁ・・・2人とも・・・よく死ななかったな・・・。そのくらいの激しい攻撃受けてましたから(汗)。

静まったときに風越がポツリと呟いたセリフ

「日本はどこに行くんだろうな・・・・」

これがとても心に響きましたね。風越たちが夢見た日本の未来の形は今現代その通りになっていてるのだろうか?官僚は国民の幸せよりも自分たちの保身を守り私服を肥やし・・・そんなイメージがついてしまった現代を見たら、彼らはどんなに嘆くだろう。
皮肉にも、このドラマの最中に政権が交代し、官僚主体の仕組みが根本から変えられようとしています。このドラマの視聴率が上がらなかった要因のひとつとしては、国民の官僚離れっていうのもあったかもしれません。

"この先日本はどうなってしまうんだろう"

そんなことを改めて考えさせられた作品でした。一般受けはしないと思いましたが、私は見応えのある良作だったと感じてます。

官僚たちの夏 [DVD]
官僚たちの夏 [DVD]
TCエンタテインメント 2010-01-20
売り上げランキング : 392

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
ラッシュライフ [DVD] アマルフィ 女神の報酬 コンプリート・エディション DVD3枚組 (初回生産限定) NHKドラマスペシャル 白洲次郎 DVD-BOX 映画 ハゲタカ(2枚組) [DVD] TBS系 日曜劇場「官僚たちの夏」オリジナル・サウンドトラック

DVDも発売予定。佐橋俊彦さんの音楽もなにげに好きでした。



ジャンル : テレビ・ラジオ
テーマ : 官僚たちの夏

[ 2009/09/25 13:16 ] 官僚たちの夏 | TB(-) | CM(0)