FC2ブログ

エンタメ牧場

舞台・テレビ・映画・俳優など、エンタメ関連について無駄に熱く書き綴ってます

『徳川風雲録』第6回 天一坊登場

2008年のテレビ東京系列で放送された10時間ドラマ『徳川風雲録』が、現在1時間ずつBSジャパンで放送されています。正月は毎年ダンナの実家へ行っているのでこの時間はいつも録画して見ているのですが、今までの作品の中でも個人的にかなり好きだったのがこの作品でした。2日間かけて一気に見た思い出があります。
昨年末にテレビ東京で再放送されたのですが、現在BSジャパンで1時間ものとして全10回放送されており・・・コチラも毎週欠かさず見ている私です。

ドラマのストーリーも分かりやすくとても面白いのですが・・・私をここまで惹きつけた要因は時代劇初挑戦の内田朝陽くんの熱演に尽きるんですね、これが。『どんど晴れ』のときはイマイチかも・・・と思いつつ、朝陽くんのことは好印象だったので今までは"この子、いいなぁ"くらいの感覚で見てました。が、この時代劇を見てから彼の印象が一気に変わったんですよね。荒削りな芝居だと感じることもあったんですが、なぜか、ものすごく惹きつけられた。
第一部(BSジャパンでは第1回と第2回)では徳川吉宗の若き日を、第二部からは天一坊改行を演じていましたが、彼の魅力は天一役で一気に開花したと私は思ってます。吉宗の凛とした姿も清々しくてカッコよかったけど、善と悪との間で苦悩し続ける悲劇の人・天一を演じた朝陽くんは本当に素晴らしかった。

そんな朝陽くん演じる二役目の天一坊がいよいよ第6回から登場。というわけで、天一中心的な感想を少し綴っていきたいと思います。
ちなみに、天一とは徳川吉宗が若いときに好きだった女性に産ませた子供で言わばご落胤。ところが父親がいなかった少年・天一は悪ガキに成長してしまい母親を困らせてばかり。そんな息子についに素性は明かさないまでも父親がとても立派な人だということを言い聞かせる母親・多藻。一度は改心した少年・天一でしたが、その矢先に吉宗に恨みを持つ伊賀之介に母親を殺されてしまいます。しかしその事実を知らされず、天一は伊賀之介に母親の敵を取るべく特訓を受けるためと称して連れ去られてしまう。そして時が経ち・・・青年に成長した朝陽くん演じる天一が登場するというわけです。
天一坊は実際にいた人物とされていますが、謎が多いのでこのあたりのストーリーはフィクションとして描かれています。

端正な青年に成長した天一は育てられた環境が悪かったせいでかなりの荒れくれ者になってしまいました。登場したときから血のついた刀を持ち(野犬を殺してたんだと思う)お地蔵さんの頭斬り捨ててますからねぇ(苦笑)。この悪っぽい雰囲気が・・・朝陽くん非常に巧く表現しております!なんか、立ち姿だけでも惹き付けられてしまうんだよなぁ。
数人の荒くれ山伏たちを相手にしても臆することなくガンガン向かってって勝利を収めていく天一の勝ち誇った顔がまた悪いヤツ全開でイイ!

そんな暴れ者・天一に彼を利用するために育ての親になってる雲霧仁左衛門が説教。ちなみにこの雲霧って男は享保の時代に暗躍した盗賊とのこと。今回もダーティーなオヤジとして登場しております。大地さんの重厚な演技がいい感じ。
説教された天一ですが、自分の力を持て余していて抑えが効かない。そんな彼の真の目的は「おっかあ(母親の多藻さん)を殺したやつの仇を討つ」ってことなんだよねぇ…。天一はその仇に育てられてしまっているわけで…この台詞はなんとも切ない(涙)。さらにその仇の張本人・伊賀之介は畳み掛けるように「お前の親父は小悪党だった。お前はクズだ。天性の悪だ」と言い続ける。こんな風に育てられたんじゃ、天一の性格が歪んでしまうのは当然…。「天性の悪になってやる!」と迷いを振り切るように宣言しているんだけど、それは自分自身に必死に言い聞かせていることでもあって・・・自分の存在理由にとことん苦しむ天一がなんとも痛々しいのです。

そしてさらに事件が。天性の悪になると誓った天一は競い馬があると聞いてそれに参加することになるのですが、その試合に勝利するため対戦相手の姉・春菜を誘拐拉致してしまう。でも、誘拐拉致してもそれ以上の卑怯な行いをしないところが天一なんですよね。必死に悪ぶろうとしてるんだけど、芯の部分は実は…みたいな…。
しかし、競い馬は思惑通り姉の誘拐拉致を知って動揺した相手が落馬して天一が勝利を収めることに。春菜の弟は結局敗北したことを恥じて自害してしまい、彼女は弟の仇として天一を討つことを決意します。天一は勝利することだけを考えてはいましたが、相手が自害することまでは予想してなかった。それでもやっぱり卑怯な行いだけど…でもなんか切ない。

同じ頃、天一は金を盗んで修行先を発つ決意をしますが、そこに弟のように接してくれていた羽黒坊がやってきてしまう。競い馬の不正を責める羽黒坊でしたが、天一はその言葉に耳を貸さない。そんな彼に対して「父親に恥じない男になれ、いつか立派になって対面できる日が来る」と説得するのですが、天一にはそれが侮辱の言葉に聞こえてしまう…。"父親は小悪党"としか教えられていない天一にとって父親という言葉はまさに禁忌。羽黒坊はそのことを全く知らず、天一が自分の素性を知っていると思ってしまったわけで・・・天一の動揺っぷりに初めて彼が何も知らされていないことを悟るのですが、もう一度父親のことを語ろうとしたときに逆上した天一によって斬り殺されてしまう。
「親父のことを言うな!!」
とものすごい形相で斬り捨ててしまった天一ですが、本心では羽黒坊のことを慕ってたわけで…
「だからオヤジのことは言うなと言ったんだ・・・。俺はあんたが好きだった・・・」
と自分の行いを悔いて泣き崩れる(涙)。そして何度も「俺は天性の悪だ」と涙ながらに自分に言い聞かせる天一・・・この姿は本当に胸が痛みまさぁ・・・(涙)。朝陽くんが天一の苦しみを全身で体現していて本当に泣けるシーンのひとつでした。

半狂乱になった天一はこうして育った場所から飛び出します。自分自身が誰なのか自問自答し、善悪の境でもがき苦しむ天一…。彼にはさらに苦難の道が待ち受けています。次回がまた泣けるんだよなぁ…(涙)。

スポンサーサイト



ジャンル : テレビ・ラジオ
テーマ : 時代劇

[ 2009/03/26 20:48 ] 年末時代劇SP | TB(0) | CM(0)

『徳川風雲録』第7回 江戸へ

去年の正月の再放送なので今さらって感じもあるのですが(爆)、実はこの時代劇についてはずっと書きたかったので(←当時はちりとて感想に燃えてて機会を失ってました 笑)・・・今回書かせてもらってます。すみません、ホントに自己満足です、この記事。
いよいよ第7回ということで・・・本放送からいうとちょうど第2部のクライマックス部分が今回のBSジャパンで放送されました。例よって朝陽くんの天一中心記事です(←ほんっとに彼の演じる天一が好きだったんで 笑)

7代将軍が病床に伏し、にわかに8代将軍選びが水面下で進んでいる頃・・・修行先を飛び出した天一は川辺で一人静かに佇んでいます。前回までの火のような激しさから一転、背中に哀愁が漂いまくってて切ないんだよなぁ・・・これが(涙)。
そこへ弟の仇と天一を憎み追い続けていた春菜が同じ川辺にやってきて・・・ついに憎むべき天一と対峙することに。旅の疲れを癒すために立ち寄った川辺でホッと一息ついたのもつかの間、見る見るうちに天一への憎悪が膨らんでいく春菜。星野真理さんが凛としたなかなかいいお芝居を見せていました。

持っていた短刀で天一に襲いかかるも、その腕を掴まれてしまう春菜。でも、天一には全く殺意の様子が見られない。さらに春菜の弟が自害してしまったという事実を聞かされて更に自分を追い詰めて孤独を深めていく天一が哀しいのです(涙)。
刀を取って自分と勝負しろと必死に迫る春菜に対し、自ら差していた刀を彼女に差し出す天一。本意ではなかったにしろ、人を殺めるような結果になってしまったことで「俺は汚い、人間のクズだ」と必死に自分に言い聞かせてるんですよね。口では悪になると言い続けている天一ですが、実は悪に染まりたくない自分もいる。自分の出生が分からずにただ闇雲に伊賀之介たちに「お前は天性の悪だ、お前の父親は悪党だ」と育てられてしまったが故に心のバランスを崩し深い迷路に迷い込んでしまった天一…。涙を流しながら初めて本心を春菜の前で語る姿は切なくて涙が…(涙)。内田朝陽くんがこのとき実に綺麗な純粋な涙を流してるんですよ。初めてこのシーンを見たときにもかなりグッときたんですけど、今見ても胸が痛くなるくらい切ないっす…。

天性の悪だと言いながらも本心では自分の出生についての真実を求めている天一。小悪党だと言い聞かされてきた父親の悪い血が自分を悪党たらしめていると激白する天一の姿に春菜は心動かされてしまいます。今まで仇としか思えなかった憎むべき相手が、このとき初めて、一人の孤独な青年に見えたんでしょうねぇ。私だってあんな姿見たら仇討ちの気持ちが薄れると思うし。
もう生きることが疲れたと春菜に自分の持っていた刀で殺してほしいと力なくうなだれる天一の姿がこれまた泣ける!!あの後姿はほんっとに哀しすぎる…。それを体現してる朝陽くんってすごいなと改めて思ってしまった。はじめはその刀で天一を斬ろうとした春菜でしたが、刀を抜くときから彼女は涙を流してるんですよね。私は今回の再放送でその姿を初めて見ましたよ…。泣ける…(涙)。結局彼女は天一を斬れなくて、呼び方も「天一坊」から「天一殿」に変化していきます。
刀を返された天一でしたが、彼はそれを川に投げ捨て「二度と俺に近づくな」と叫んで走り去ってしまいます。彼自身、これ以上人を傷つけたくなかったんだろうなぁ…。自分を斬らなかった春菜に微かに救いを感じたのもこのときかもしれません。

春菜の元から走り去った天一でしたが、春菜はそんな彼の後についていくようになりました。どこまでも後からついてそうな春菜に苛立ちを見せる天一でしたが、「仇だからこそついていく」と言い張る彼女の強い意志にそれ以上何も返せません。自分のルーツを探るため江戸にいると聞かされていた父の元へ会いに行と告げた天一のあとをひたすらついていく春菜。
彼ほどの気性だったら春菜を突き放すことは容易いことだと思うのですが、あえてそれをせずに春菜の動向を許したところに天一の心の変化を感じました。ずっと深い孤独と向き合い心の葛藤を続けていた天一にとって、春菜の存在はまだハッキリとは自覚しないまでも心のよりどころみたいな存在だったのかもしれません。春菜も天一についていくことで、彼の本当の姿を知りたくなっているわけで…この関係がなんだかとても素敵に思えてしまうのです。
天一のペースで歩きつつも後の春菜にさりげなく気を遣いながらの道中・・・みたいなシーンがすごく好きですね。

天一編のほかには絵島生島事件やら徳川八代将軍決定など色々な事件も描かれていますが、短い時間枠の中で美味しいところだけを巧い具合にテンポよくつなげた面白いドラマになってたと思います。やっぱりこの際放送終ったらDVD化してほしい…。

来週ついに天一は自分の素性を知ることになりますが・・・これがまた哀しいんだよなぁ(涙)。


ジャンル : テレビ・ラジオ
テーマ : 時代劇

[ 2009/04/01 22:18 ] 年末時代劇SP | TB(0) | CM(0)